2025年7月8日火曜日

プレコにきゅうりをあげたら!?水槽白濁の原因と対処法

水が白く濁る――これって異常?

水槽が、数日で白く濁ってしまった。そんな経験はありませんか?
「白濁」は、バクテリアの急増や汚れの蓄積など、いくつかの原因で起こります。
見た目は同じでも、時期や状況によって理由は異なり、それぞれに合った対処が必要となります。

この記事では、飼育中に見られる濁りについて、ストーリーとともに原因と解決法をわかりやすく紹介します。

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(これは20年前の物語)

プレコ飼育を始めてから、ようやく生活の中に水槽がなじんできた。
水換えのタイミングもつかめてきたし、何だかんだでアヌビアス・コーヒーフォリアも枯れずに育っている。
昼は流木の影に隠れているセルフィンも、夜になるとそっと出てきて流木をかじるようになってきた。

そんな何気ない日常に感謝して、彼にごちそうを奢ることにした。
プレコの大好物といえば……

そう、きゅうりだ!

聞けば、熱狂的な「モフモフ」が拝めるらしい。
晴れて一介のプレコ飼育者となったわたし、一目でいいから見てみたい。

とはいえ、いきなり大胆にはできない。
餌付けをしたときと同様、夜に入れて朝に取り出す方式を採用する。

夜、縦に真っ二つに切ったきゅうりを沈めて準備完了。
明日の朝、うまくいけば芯が削れ、あの吸いつき跡が見られるかもしれない。

そんな期待を胸に、わたしは静かに部屋の明かりを落としたのだった。


2025年7月7日月曜日

白濁、泡、油膜、苔。数値には出てこない!水質悪化の4つサイン

水槽の見た目でわかる!水質悪化の4つのサインと対処のヒント

なんだか最近、水槽の様子がいつもと違う。
魚は元気そうだけれど、水が少し濁っていたり、コケがやたらと増えたり……
それはもしかすると、水質が悪化しているサインかもしれません。

今回は、水槽の見た目でわかる「水質悪化の兆候」をストーリーで4つご紹介します。毎日の観察で気づける小さな変化ですが、魚たちを守る大きなヒントになることもあります。

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(これは20年前の物語)

人生初のアクアリウム。主役はセルフィンプレコ。
悠々とガラスを貼りつくその姿、「よし、順調」と思ったのも束の間――。

「……え? 亜硝酸、出てる?」

試薬が見せたのは、疑いようのないオレンジ色。
焦った末、「ろ材がヘタってるのかも」と思い込み、外掛け専用ろ材を丸ごと交換。

結果、バクテリア退場、意図せず水槽リセット、とんだ愚行をしてしまった。
もはや、お手上げ状態だ。


2025年7月6日日曜日

エアカーテンからエアが出ない!エアの量が大切なんですという失敗談

泡が出ないエアカーテン? 小型ポンプで失敗! 正しい対策

水槽にエアカーテンを取り付けたのに、泡が出ない――そんな経験はありませんか?
わたしも小型ポンプで試し、結局大きなエアポンプをわざわざ買いに戻ったことがあります。

この記事では、その原因と正しい対策をストーリーとともに、紹介したいと思います。

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(これは20年以上前の物語)

気がつけば、45cm規格の水槽にポリプテルスの幼魚が3匹。
夜な夜なこちらの顔を見上げ、フリフリと踊ってくれる姿に、わたしはふと不安を覚えた。

梅雨が明けてから、部屋の温度は日ごとに上がり、今や夏本番。
どうにかしてこの子たちに、涼やかな風を贈ってやれないものか。

エアカーテン。それは前々から気になっていたアイテムだった。
水槽の底から立ち上る無数の泡が、水中に細かな波紋を広げる。
きっと、見た目にも涼しくて、水面を波立たせるのにもぴったりなはずだ。
けれど問題がひとつ。

いま、わが家にある強力なエアポンプは、プレコ水槽に出張中なのだ。

だからといって、この水槽のスポンジフィルターを取り外すわけにはいかない。
サブフィルターと交換だなんて、本末転倒なのだ。


2025年7月5日土曜日

水槽の夏対策ヒーターは不要?キャンプ場で体感した真夏の本当の寒さ

夏にヒーターは不要? 実は「切ると危険」な意外な理由

「夏は暑いから水槽用ヒーターはいらない」、そう思っていませんか?
確かに日中の室温は高く、水温も上がりがちです。しかし、ヒーターを完全に切ってしまうことで、思わぬリスクを招くことがあります。
特に小型水槽で熱帯魚を飼育している方は要注意です。本記事では、夏でもヒーターを使い続けるべき理由を1つのストーリーとともに伝えたいと思います。

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「夏はヒーターはいらないですよね? 電気代も節約できるし」

しかし、お師匠様はわたしの顔をのぞきこみ、怪訝な目をした。

「キミ、それ本当に言っているのかい?」


2025年7月4日金曜日

エアポンプを吊るして静音化、輪ゴムでなく高耐久なエアチューブで!

エアポンプはエアチューブで吊るそう!

アクアリウムを始めてしばらく経つと、どうしても気になってくるのが「エアポンプの音」。
「ブーン……」という低い振動音が夜中に響いて、眠れなかった経験ありますよね?
じつはその音、ちょっとした工夫でぐっと静かにできるのです。

今回は、エアポンプを“吊るして使う”という意外なテクニックについて、ストーリーで紹介したいと思います。
振動音の軽減だけでなく、熱対策やスペースの有効活用、さらには故障リスクの回避まで、メリットは盛りだくさん。
「えっ、そんなことで?」と思うかもしれませんが、知っておくときっと役立つ、小さなコツのひとつです。

さっそく、その効果と理由を詳しく見ていきましょう。

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(これは20年前の物語)

明日はテストだ。
夜の三時まで、ひたすら暗記。
アセチルコリン受容体には、ムスカリン受容体とニコチン受容体がある。アゴニストはムスカリンとニコチンで、アンタゴニストはツボクラリン、アトロピン、スコポラミン……。
意味不明なカタカナの羅列が脳内で踊るようになったころ、ついにわたしはベッドに潜り込んだ。

……寝よう。いや、寝なきゃ。

――が、

ブーン……

「……うるさい! エアポンプ、うるさすぎるって!!」


2025年7月3日木曜日

空気が出ない原因は長いエアチューブ?過度な節約から生まれた失敗

エアチューブから空気が出ない? 原因とすぐできる対策

新しいエアチューブに交換したら、「エアストーンから泡が出ない!」というトラブルに見舞われたことはありませんか?

ポンプは動いているのに、チューブの先から出るはずの空気がぷつりと止まり、「故障?」と勘違いしてしまうことも。その原因は、意外にも単純な「チューブの長さ」にあることが多いのです。

この記事では、エアチューブから空気が出なくなる原因とその仕組みをストーリーとともに、ご紹介します。

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(これは20年前の物語)

初夏。梅雨入り前の空はまだ眩しく、透き通るような青さに染まっていた。
好天の下で訪れた店で、ついに2本目の水槽を手に入れた。エーハイムの30cmキューブ、それもハイタイプ。たった10cm高くなるだけでスリムかつスタイリッシュに映るその姿は、まるでモデルのようだった。


2025年7月2日水曜日

泡の細かさばかりじゃない!エアレーションで酸素が解ける本当の理由

エアストーンが酸素を溶かす仕組み

アクアリウムでおなじみの「エアストーン」。水槽から立ちのぼる泡を見ていると、それだけで癒されるような気分になりますよね。でも、この泡、ただきれいなだけではありません。

「泡が出ているから、魚も安心」――そう思っていませんか?
もちろん間違いではありませんが、実はこの泡、水中の酸素量を上げるうえで意外な働きをしているのです。今回は、そんなエアストーンの本当のしくみを、ストーリーとともに紹介してみたいと思います。

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(これは20年前の物語)

エアポンプが少し大きすぎた。
ネオンテトラたちが驚いて隅に集まってしまう姿を見て、わたしは三又分岐を使い、空気の量を調整するようにしていた。


2025年7月1日火曜日

ネオンテトラの泳ぎ方が変わった!エアレーション4つの注意点

~エアストーンで快適な環境をつくるために~

アクアリウムの基本装備のひとつといえば、エアポンプとエアストーン。見た目にも涼しげで、水中に細かな気泡を送ってくれる便利なアイテムですが、ただ入れておけば良いというものではありません。

実は設置場所やエアの強さによっては、魚にストレスを与えたり、水草の生長を妨げてしまうこともあります。今回は、エアストーンを使ってエアレーションを行う際に気をつけたい4つのポイントを、ストーリーとともにわかりやすくご紹介します。

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(これは20年前の物語)

アスファルトの大地にビルの森。ふらりと立ち寄った熱帯魚店で、わたしはその水辺の草原を駆け巡る小動物のような魚たちに息を呑んだ。

「ネオンテトラ……だよな?」