ロマンを求めすぎてエアポンプで伝い漏れ
水槽の水位、どこまで上げていますか?見た目を重視してギリギリまで満たす方も多いかもしれませんが、実はそれ、思わぬトラブルのもとになることも。今回は、水位が高すぎることで起こりやすいリスクについて、ストーリーとともに解説します。
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(これは20年前とフィクションが織りなす不思議な世界の物語)
今日はひとりで、いつものアクアショップに立ち寄った。
目当ては、あの奇妙な形のエアポンプ――「ニッソーθ6000」。
まるで戦車の砲弾のような、ずんぐりとしたシルエット。
店の片隅で、わたしを待っていたかのように棚の上に鎮座している。セールで3,000円。ちょっと高い気もするが、毎分5リットルの吐出量、二口仕様、しかも今後水槽が増えることを考えると、むしろお買い得なのでは? などと、頭の中で言い訳が飛び交った。
「そう、水槽熱が高まっている今のわたしには、これは必要経費なのだ」