1本だけ背の低いマツモの処遇
マツモはぐんぐん伸びている。が、1株だけどうにも調子が悪い。他は水面まで届いているのに、これだけはその半分にも満たない。何が悪いのだろうか。
手をこまねいているうちにトリミングの時期が来た。この1株、トリミングするべきか、しないべきか……。
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【最近の投稿】マツモはぐんぐん伸びている。が、1株だけどうにも調子が悪い。他は水面まで届いているのに、これだけはその半分にも満たない。何が悪いのだろうか。
手をこまねいているうちにトリミングの時期が来た。この1株、トリミングするべきか、しないべきか……。
水槽に浮かぶマツモを見ていると、「こんな細い水草が、本当にどんどん増えていくの?」と不思議に思うことがあります。実際、丈夫だと聞いて迎えたのに、なかなか思うように育たなかったり、逆に気がつけば水面を埋め尽くすほど増えていたり。その違いは、ほんの少しの育て方のコツにあるのかもしれません。
焦って行き過ぎたケアをする前に、まずはマツモという水草の栽培方法を改めて見つめ直してみませんか?
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仕事終わりの喫茶店。今日もお師匠様とアクア談義をしている。コーヒー1杯で小一時間、水槽話に花を咲かせる。たったそれだけで、胸の中に青々とした麗しい水景が広がり、日々酷使している心の疲れも自然と癒される。ちょっとした想像でリフレッシュできるのだから、ストレス社会にこれほど都合のよい趣味はない。
水槽を立ち上げたばかりの頃は、不思議とあれこれ夢が広がるものです。どんな魚を泳がせようか、どんな水草を植えようか。そんな楽しい想像をしていると、思いもよらない問題に出会うことがあります。
今回の悩みは、アカヒレ同士のいじめ。そして、その対策を探しているうちに注目したのは、定番水草として知られるマツモでした。
陽性植物全盛の今、ショップでは脇役のような存在ですが、実はシェルター、水質浄化、育てやすさなど、立ち上げ期の水槽と相性の良い特徴を数多く備えています。
そんなマツモを求めて、ショップ巡りをするのですが……。
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アカヒレのいじめが始まった。がらんどうの水槽では、逃げる場所はどこにもない。残念ながら、水槽において、いじめの根絶は不可能だ。弱者を避難させれば次の弱者がターゲットとなり、強者を排除すれば次の強者が場を仕切り始めるからだ。
これを緩和するには、いくつかの選択肢がある。単独飼育にするか、それともタンクメイトを増やして縄張り意識を弱めるか。しかし、どれもこの水槽には適していない。なぜなら、立ち上げ中だからだ。
となれば、シェルターだ。先に挙げた2つに比べれば緩和する効果は低いものの、水槽に逃げ場を作れば、いじめられている生体が逃げ回るための時間稼ぎになるはずだ。
しかし、懸念事項もある。世に溢れている「シェルター」と呼ばれるものは、どれも角ばった無機質なものばかり。これでは、せっかく水が輝く有機的な曲線美の世界が台無しではないか。
アクアリウムで育てる水草の中でも、マツモはとても育てやすく、初心者にも人気です。実は、ただ底に植えるだけではなく、水面にぷかぷか浮かべて育てる方法もあります。
これは、水景は植えこむ方法と比べると劣りますが、光をたっぷり浴びられるため傷んだ株も回復しやすく、節から新しい芽が伸びやすいので自然に株を増やせ方法となっています。コケや水質には少し注意なのが玉に瑕ですが、マツモの手軽な栽培法の1つです。
今回は、そんなマツモを浮かせて栽培する方法について、ストーリーでやさしく紹介したいと思います。
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これは2000年代とフィクションが織りなす不思議な世界の物語。
わたしは途方に暮れていた。
30cmキューブハイタイプ水槽で、困ったことが起きたのだ。
あまりにもマツモが伸びすぎるので、CO2を弱めた。そこまでは良かったのだ。
ところが、その後が良くなかった。
水面に届くほどの長さに生長した姿を見て、思い切ってトリミングに挑んだのだが、よりによって、手が滑って茎頂付近でカットしてしまったのだ。
……どうしよう!?
水草水槽を始めると、「CO2をいっぱい入れればもっと元気に育つんじゃ…?」って思いますよね。
でも、入れすぎると酸欠にまでは至らなくても、茎が間延びしたりコケが増えてしまうこともあります。
今回は、水草がいちばん喜ぶ量を見極めるコツについて、やさしくストーリーで紹介したいと思います。
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これは2000年代とフィクションが織りなす不思議な世界の物語。
窓を開けると、春のすがすがしい風が入ってきた。
差し込む光は午後の柔らかさをまとい、水槽のガラス面に反射して白い天井に水影を映し出す。わたしは水槽から目を逸らし、横になって天井を仰ぐと、深いため息をひとつ吐いた。
ヘアーグラスは壊滅的だった。
あれほど夢を抱いて栽培を始めたはずなのに、気がつけば新芽は徐々に出なくなり、真っ黒なひげ苔に覆われるようにして姿を消していった。
そのままではアヌビアス・コーヒーフォリアにも悪影響が及ぶため、力なく撤去したものの、ソイルまで抜く気力はなく、底床はそのまま残してある。
挫折の連続で、どうにも手を付けられなかったのだ。
それでも、アヌビアスにとってCO2は有効だと信じ、添加だけは続けていた。水槽を空にしてしまうのが忍びなく、わたしなりの小さな抵抗だったのかもしれない。
(2024/9/5修正)
今回は、安価なインテリア用E26口金LED電球でマツモを育てようとした昔話をしていきたいと思います。
結論を言えば、同じ安価な商品でも家庭用蛍光灯と違い、室内照明用LED電球では水草は育ちません。そのいきさつを述べていきたいと思います。
なお、当記事で紹介されている物品は、説明がない限り全て自費で購入したものです。
(2024//28 修正)
今回は、マツモのトリミングについて紹介していきたいと思います。
さて、これはアナカリスやカボンバとともに「金魚藻」と呼ばれています。
金魚藻は、水草水槽以外でも金魚水槽やエビ水槽など、多種多様な水槽に投入されている水草です。もちろんレイアウト用としても、さらには硝酸塩を吸収させたり、時には金魚の「おやつ」にも、実に多くの用途に利用されている水草です。
その中でも、マツモは根を持たないという特徴があり、配置のしやすさは随一です。
また、丁寧に育てれば、鮮やかなグリーンに、華奢な茎、そして繊細な葉から生まれる可憐さは目を見張るものがあり、多くの人を魅了する水草でもあります。アクアリウムの中でも、一、二を争うほどのメジャーな植物だと言えるでしょう。
今回は、初心者の人に向けて、マツモのトリミング方法を紹介していきたいと思います。
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| (マツモを多用したレイアウト:過去記事より) |
ここでは、マツモをトリミングするべきタイミングについて述べていきたいと思います。
我流ではありますが、
「マツモが水面に到達したら」
これをトリガーとして、トリミングをするようにしています。
1~3本程度水面に達したら、面倒でも対象となる株を取り出し、長さを整えるようにカットします。その際、無理に短くしたり、全てにハサミを入れるようなことはしません。
これはどんな水草でも言えることですが、
生長が見られなかったり、調子を崩しているときは、無理なカットを避けるようにしましょう。
トリミングのダメージでいじけてしまい、再起不能になることもあるからです。
元来、マツモは成長速度の高い強靭な水草です。
しかし、いかに簡単と言えども植物であることは変わりません。光や肥料不足であれば、それをきっかけにして調子を落とすことも十分にあり得る話です。
まずは、光や肥料、場合によってはCO2添加や硬度など、生長しやすい環境を整えてあげて、グングン生長し始めてからでも全然遅くはありません。
![]() |
| (調子が絶好調なマツモは葉が密で毛羽立っている) |
さて、マツモを水槽外で取り扱う上での注意点は大きく2つあります。
① 乾燥させない
② 水道水に浸さない
まず、「乾燥させない」について。
茎は華奢で葉は繊細なマツモは、乾燥に強くありません。同じく初心者向けなアヌビアス類やミクロソリウム類とはこの点が大きく異なります。トリミングの際に、うっかり水の外に長時間放置しないようにしましょう!
特に、冬場の暖房の風や、夏場の直射日光には十分注意を払いましょう。
次にマツモを「水道水に浸さない」ことについて。
これは、作業中の乾燥を防ぐため、容器に水を汲んで浸けておくのですが、このとき必ず飼育水やカルキ抜きした水を利用しましょう。
繰り返しますが、この水草の葉は繊細です。簡単に塩素で傷つき、フサフサとした葉が抜けてしまうことがあります。
そして、そうなってからの再起は、非常に難しいものがあります。水道水にそのまま浸けるのは、決しておすすめできません。
次の項から実際にマツモをトリミングしていきたいと思います。
トリミングの道具と方法について述べていきたいと思います。
まずは道具について。
・ハサミ
・オモリ
まず、ハサミについて。
切れるものなら、何でも問題なくトリミングで利用できます。有名な水草ブランドの高価なものでも良いですし、100均のものでも構いません。
わたしは、釣りの「毛鉤」を作るセットに付属していたものを愛用しています。小回りが利いて切れ味も抜群で、細やかなラインを持つ茎や葉柄、さらには根や傷んだ葉を「ピンポイント」でカットでき、大変便利です。
しかし、小さなものはサイズゆえに「面」や「ライン」を作るのには不向きです。背丈をそろえるようなトリミングをする際は、やはり大きなサイズのハサミを用いた方が出来栄えが美しいでしょう。
どんなハサミでも構わないのですが、なるべく目的に沿ったものを準備しておくと良いかもしれません。
次にオモリについてです。
必ず【熱帯魚用】のものを利用してください。
釣用のオモリは魚へのの配慮がされていないため、おすすめできません。
生体が鉛中毒になり、死亡する可能性もあります。
また、いくら熱帯魚用のものであっても、鉛が含まれていることもあります。
重金属が水中に溶け出すことも十分に考えられ、それらに弱い生き物、特に淡水エビなどを飼育している水槽では、重大な結果が生じる危険性があります。
必ず自己責任で利用しましょう。
とはいえ、今回のマツモはオモリがないと浮いてしまう水草ですから、利用しないとレイアウト的に困ることになります。
もし、少し大きめのセラミックのリングろ材をお持ちなら、穴にマツモを差してみましょう。葉が穴にひっかかり、ろ材はアンカーとなるので、いい塩梅で沈んでくれるはずです。また、穴のサイズによりますが、キスゴムでも同様のことができます。その際はガラスに貼り付けて利用しましょう。
さて、随分話が長くなってきました。次のパートより、いよいよマツモのトリミングとなります。
ここからはトリミングの方法について述べていきたいと思います。
① マツモを収穫する
水槽から丸ごと取り出します。
根を張らない水草です。水槽外で作業をして楽をしましょう!
そのとき、ミナミヌマエビなど淡水エビが一緒についてきてしまうこともあります。
水中でマツモをよく振り落としてから取り出しましょう!
② 束ねられているマツモを1株単位に分解する
下の写真は収穫したものです。
前回のトリミングですべて同じ長さにカットしたのに、ここまで差が出るなんて不思議ですね。
事実、マツモには「調子」というものがあります。それは株単位で違うので上の写真のような結果を生み出します。
具体的には、葉が大きくゴワゴワしており、茎も太く草高もあるマツモは調子が良い状態といえるでしょう。そのようなものはよく生長するため、すぐに元のサイズに戻るでしょう。有望株ですので、メンテナンスしつつ大切に育てていきましょう。
対して、葉が小さく茎も細く、さらに草高の低いものは調子が悪いマツモです。無理にいじくりまわせば、いじけて生育困難になることでしょう。このような株にハサミを入れるのはなるべく控えましょう。光、CO2、水質、肥料分などの条件を見直してみましょう。
マツモは強靭な水草ですので、CO2や水質で生育不良になることは稀です。しかし、光量不足や肥料不足もしくは養分過多で発生したコケが不調の原因であることがよくあります。
ライトは観賞用ではなく水草育成用を設置し、養分は試験紙で随時チェックするなどして対処しておきましょう。
なお、陸上植物にありがちな、トリミングをすれば生長が上向きになるという現象はほとんど出ません。ご注意を。
え? 調子が良いか悪いかわからない?
迷ったら控えめにカットしましょう。葉は植物の養分工場ですから、たくさん残しておくと何かと安心です。
元気がよければすぐにハサミを入れることになりますが、失敗するよりは遥かにマシです。なにより、作業を通してマツモの成長スピードを把握することもできるので、なかなか良い手法ではないかと思います。
③ マツモを10~15cmぐらいにカットする
下の写真はカット直後のものです。
このような感じに茎頂側10~15cm程残してカットします。
先にも述べましたが、この時、短くしすぎるといじけてしまうので要注意です。
さて、写真では茎頂部の下に置かれている頭のないマツモが置かれていますね? こちらは廃棄する予定のものなのですが、実は復活させて生長させることもできます。
オモリでまとめ水槽に戻しておけば、あら不思議!
なんと、脇芽が出ます。つまり、1株増やせるのです。
数が足らずレイアウトが貧弱に感じるときは、上の方法で増やしてみるとよいかもしれません。
④ トリミングしたマツモ3~5株をオモリでまとめる
背景と同系色で見づらいのですが、下の写真では3株をひとまとめにしたものです。
このようにすると、レイアウト時やメンテナンス時にまとめて移動できるので何かと便利です。さらに茎頂をそろえてやると、見栄えもよくなります。
なお、注意点でも述べた通り、水草用オモリであっても自己責任で利用しましょう。淡水エビがいる水槽ではおすすめしません。
⑤ オモリからはみ出している部分を整える
オモリをぐるりと巻いたら、見栄えをよくするためにはみ出した下側を2~3cm残すようにカットします。
あまりギリギリで切断すると、水流で抜けてしまうこともありますので、注意しましょう。
トリミング自体はこれで終わりです。
⑥ 水槽へドボンして完了!
オモリでまとまっているマツモが、バラバラにならないように丁寧に水槽に戻して作業終了です。
というわけで、マツモのトリミングはここまで。
長文お付き合いいただきありがとうございました。
(2024/8/1 修正)
今回は、調子を崩したマツモを復調させるお話。
もしくは、うまく栽培できない、水草初心者さん向けの記事です。
さて、話変わりまして、実際に水草を栽培したことがあれば、水深と植物の生長速度が密接に関係している。
このことを既に知っている、もしくは薄々気が付いているかはずです。
これは、明るさは距離の2乗に反比例するという法則によるもので、
言い換えれば、水中より水面の方が明るいというワケ。
この現象をうまく利用してマツモを増やそう、復調させようという話となっております。