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2017年10月10日火曜日

誰でもできるマツモのトリミングの方法(写真付き)

マツモのトリミング

どうもこんにちわ。ごん太です。
さて、前回は・・・

バイオコム・バフィーサポート

をレビューしてみました!。 
そして今回は・・・

マツモのトリミング

について紹介していきたいと思います。

それでは目次・サイト内リンクに続きまして本文へと入っていきます。 早速紹介していきたいと思います。



(サイト内リンク:マツモ関連)


初心者に!ベテランに!多くの人に愛される金魚藻たち

まずはマツモについて簡単に説明したいと思います。

さて、マツモ以外にもアナカリスやカボンバは「金魚藻」と言われています。
水草水槽の水槽以外でも、金魚水槽やエビ水槽など多種多様な水槽に投入されていることが多いです水草です。


金魚藻はもちろん水槽のレイアウトに!
さらには水の汚れこと硝酸塩を吸収させる!
時には金魚の「おやつ」にも!


実に多くの用途に利用されている水草です。

その「金魚藻」の中でもマツモは根を持たないという特徴があります。
そのため、金魚藻3種類の中ではレイアウトのしやすさ随一です。

もちろん、ごん太も栄養を吸収させるためにマツモを入れてありますよ。

また、実用的ばかりでなく丁寧に育てればその可憐な美しさは目を見張るものがあります。 ですから、初心者から上級者まで多くのアクアリストを魅了する水草でもあります。
そのようなわけですから、

アクアリウムのなかでも一二を争うほどのポピュラーな水草と言えるでしょう。

おそらく、マツモを初めての水草として手に取った人も多いのではないでしょうか?
(アヌビアス・ナナも多そうですが。)

ですので、今回はそんな初心者さん向けにマツモのトリミング方法を紹介していきたいと思います。

なおマツモのトリミングと植栽にあたり、おもりとハサミが必要になるのですが、 

おもりは必ず熱帯魚用を購入のしてご利用してください

詳しくは後述したいと思います。



トリミングのタイミングとマツモの取扱いの注意点


マツモをトリミングすべきタイミングとは?

マツモのトリミングのタイミングは私流ですが……

「マツモ一部分が水面に到達したら」

という事をトリガーとしてトリミングをしています。
だいたい1~3株ぐらい水面に到達したらトリミングを行うようにしています。

ただし、どんな水草でもそうなのですが・・・

極端に元気がない場合や調子を崩している場合は無理なトリミングを避けるようにしましょう。

トリミングのダメージでいじけてしまい、再起不能になるかもしれません。

マツモはもともと成長速度のある水草です。
しかし、いかに簡単な水草と言えども植物なのには変わりはありません。
ですから、光が不足や肥料に過不足があると、簡単にトリミングのダメ―ジをきっかけにして調子を落としてしまうこともあります。

ですから、そのような調子の悪いマツモを闇雲にトリミングするのは控えましょう。 まずは、前に光や肥料、場合によってはCO2添加や硬度を調節しマツモが生長しやすい環境を整えてあげましょう。

マツモがグングン生長し始めてからでもトリミングは全然遅くありません。



マツモ取り扱いの注意点

さて、マツモをトリミングするには水槽から取り出して作業するのが最も簡単なのですが、その際の注意点は2つあります。


① マツモを乾燥させない
② マツモを水道水に浸さない


という2点です。

まず「マツモを乾燥させない」ということについて。

マツモは葉が繊細でそれほど乾燥に強くありません。
同じく初心者さん向けなアヌビアス類やミクロソリウム類とはこの点が少々異なります。

トリミングの際に、うっかり水の外に長時間放置しないように注意しましょう!。

特に、冬場の暖房による乾燥や、夏場の高温には注意を払いましょう。


次に「マツモを水道水に浸さない」ということについて。

トリミング中にはマツモを乾燥させたくないので別途用意した桶に水を入れて浸けておくのがベスト手法です。
ですが、この時の水は必ず飼育水やカルキ抜きしたを利用してください。

カルキ抜きしてない水道水ではカルキでマツモが傷つき、
フサフサとした葉が抜けてしまうことがあります。

そのような葉が抜けてしまったマツモの再起はなかなか難しいものがあります。
ですので、カルキ抜きしていない水道水に浸けるのはおすすめできません。

というわけで、マツモの取り扱いの注意点はここまで。
次の項から実際にマツモをトリミングしていきたいと思います。



トリミング方法&道具

ここからは実際のトリミングの道具&方法について述べていきたいと思います。


道具について

まずは道具について。


・マツモ
・ハサミ(切れればトリミング用でなくてもよい)
・おもり


まず、ハサミについてです。
水草を切れるハサミならば何でも問題なくトリミングで利用できます。

有名な水草ブランドから出ている高価なハサミでも構いませんし、100均のハサミでも構いません。

ごん太は眉毛や切るような小サイズのハサミを愛用しています。

これはもともとは、魚釣り用の毛ばりを作るセットに入っていたハサミなのですが、なかなか小回りが利いて便利なのです。
薄く細かい水草の茎や葉柄、さらには根や傷んだ葉を「ピンポイント」でカットできてしまいます。

ただ、小さいハサミですので「面」や「ライン」を作るのには不向きなのが難点です。

特に単一水草の背丈をそろえるようなトリミングをする際は、やはり大きなサイズのハサミでトリミングしたほうが出来栄えが美しいです。

なので、どんなハサミでも構わないのですが、なるべく目的に沿って利用しやすい物が良いでしょう。


次におもりについてですが・・・

必ず【熱帯魚用】のおもりを利用してください。

釣り用の重りはおすすめできません。

最悪生体が鉛中毒になり、死亡する可能性があります。

実際、熱帯魚用のおもりであっても水槽に「絶対に」入れたくない!という愛好家もいるぐらいです。

とはいえ、今回のマツモはおもりがないと浮いてしまう水草ですから、おもりを利用しないとレイアウト的に困ることになります。

そんな時はおもりの代わりにセラミックのリングろ材の穴にマツモをさしてレイアウトする愛人もいるようです。

さぁ、随分話が長くなってきましたが、次の項よりいよいよマツモのトリミングとなります。



方法について


ここからはトリミングの方法について述べていきたいと思います。


① マツモを水槽から収穫する

水槽から丸ごとマツモを取り出しましょう。
マツモは根を張らない水草です。
楽をしましょう!。

水草を水槽から出すときにミナミヌマエビなど淡水エビを飼育している水槽では一緒についてきてしまうこともあります。
必ず水中でマツモをよく振り、エビを落としてから、取り出しましょう!



② おもりなどで束ねられているマツモを1株単位に分解する

そんなわけで、下の写真が水槽から収穫したマツモです。

トリミング中のマツモ

前回のトリミングですべて同じ長さにカットしたのに、ここまで差がでるなんて不思議ですね。

事実マツモには「調子」というものがあります。
それは1株1株違うので、上の写真のような結果になります。

例えば、葉が大きくゴワゴワしており、茎も太く草高もあるマツモは調子が良い状態といえるでしょう。
そのようなマツモは良く生長するため、すぐに元のサイズに戻るでしょう。

逆に葉が小さく茎も細く草高の低いマツモは調子が悪いマツモです。
無理にトリミングをすればいじけて生育困難になってしまうこともあります。

マツモの調子が悪い時は、なるべくマツモの調子が良くなるような条件(光、CO2、水質、肥料分など)を整えましょう。
陸上植物にありがちな、トリミングをすれば調子が良くなるということはありません。

また、絶好調なマツモを頻回にトリミングすると、それは水槽内の栄養分をマツモに吸わせて捨てていることになります。 魚主体でコケが発生しやすい水槽なら問題はありません。 しかし、肥料をわざわざ添加して他の水草も育てている場合には、水草や肥料のバランスを一考すべきでしょう。



③ マツモを10~15cmぐらいにカットする

下の写真はカット直後のマツモです。

マツモを10~15cmぐらいにカットされたマツモ

このような感じに茎頂側10~15cm程残してカットします。
先にも述べましたが……

この時短くトリミングしすぎるといじけてしまうので要注意です。

なお、写真では茎頂部の下に置かれている頭のないマツモですが、実はまだ利用方法があります。

この頭のないマツモも、他のマツモと同様におもりでまとめて水槽に戻しておけば……

脇芽が出ます。(=1株増やせるのです。)

マツモがグングンと生長しているのに株が足らず、レイアウトが貧弱に感じる際は↑の方法で株を増やしてみるといいでしょう。



④ トリミングしたマツモ3~5株をおもりでまとめる

背景とおもりが同じ色なので見づらく恐縮ですが、下の写真では3株ひとまとめにおもりでまとめてあります。

このように数本単位でおもりでまとめてあげると、レイアウト時やメンテンナンス時に便利です。

さらに茎頂を揃えてやると、見栄えがよくなります。

おもりでまとめられたマツモ

≪おもりを利用する際の注意点≫ 

なお、おもりを利用することで重金属が水中に溶け出すことも十分に考えられます。
特に、エビなどいくつかの甲殻類は重金属に弱いとされており、何らかの形で影響を受ける可能性もあります。

ですから……

おもりは必ず自己責任で利用してください。

代替手段として、リングろ材の穴に通したり、エアチューブ用のキスゴムでガラス面に張り付ける方法もあります。

御自身の水槽に適した方法をご検討ください。


⑤ おもりより下の2~3cmの部分でカットする

まとめましたら、見栄えをよくするためにおもりより下側のはみ出した2~3cmの部分をカットします。

あまりギリギリでカットすると抜けてしまうこともありますので、注意しましょう。

おもりの下でカットしてできあがり


⑥ 水槽へドボンして完了!

せっかくおもりでまとめたマツモがバラバラにならないように丁寧に水槽に戻してトリミングは完了です!。



マツモをいじけさせないために注意するべきこと

トリミングを通じての注意点としては・・・

カットの長さやタイミングは成長速度に応じて変化させてください。

つまり・・・


1週間で水面についてしまうほど旺盛に生長しているときは短めにカットしたほうがいいでしょう。
逆に生長が遅い時や、そもそもよくわかっていない時は長めにトリミングしてあげましょう。


しかし、実際には……

ネット(当サイトを含め)では1週間に1回と書いてあった……
ショップでは水面に届いてからと言われたから……


なるべくそのような理由で決めるのではなく、必ず現在のマツモの状態をよく観察してから、どれくらいにカットすべきか決めるべきです。

迷ったら長め残すようなトリミングがなにかと安全で失敗しづらいです。

もちろん、マツモの調子がよければすぐにトリミングすることになるのですが、トリミングを通してマツモの成長スピードを把握することもできるので、よい手法ではないかと思います。

また、前述の通り不慣れな時や手早くできない時は、乾燥させないためにトレーやバケツに飼育水やカルキ抜きした水の中にマツモをを浸しておきましょう。
トリミング時のみ水から上げ作業するようにしましょう。


というわけで、マツモのトリミングはここまで。

ここまで長文お付き合いいただきありがとうございました。


(更新:2021/4/30)