ミクロソリウム・プテロプスは意外とデリケート?
どうもこんにちは。ごん太です。
さて、前回は……
今回は……
ミクロソリウム・プテロプスのトリミングについて写真を用いながら述べていきたいと思います。
ミクロソリウムは生長が遅い水草ですから、どのタイミングでトリミングすればいいのか? わかりづらいですよね?。 そんなミクロソリウムをトリミングするタイミングや、実際にトリミングするにあたっての注意点について、この記事では述べいきます。
それでは早速ですが目次・サイト内リンクに続きまして、本文へと入っていきます。
続きをどうぞ!
(サイト内リンク:ミクロソリウム関連)
陰性植物はトリミングをするタイミングが難しい?
活着系の水草は陰性植物であることが多く、そのために生長も陽性植物と比べると随分と遅い傾向にあります。
生長が遅くてもCO2のないような環境でもグングンと葉や茎が伸びてくれるのが、これらの水草の取り柄でもありますが、
生長が遅いためトリミングのタイミングはすごくわかりにくいですよね?。
グングン生長する有茎草なら、草丈が水面に達した! とか、下の葉がコケてきた! そんな出来事をきっかけとしてトリミングすることになります。
しかし……
ゆっくり生長する活着系の水草のトリミングのタイミングはいつか?
この問いについては、条件がありすぎて即答が難しいのです。
なお、今回はミクロソリウム・プテロプスに絞って話を進めていきますので、ミクロソリウムの中でも栽培が簡単な品種、例えばウェンディロブなどにも同様のことが当てはまると思います。
しかし、逆に難栽培種のミクロソリウムには今回紹介する内容は当てはまらないかもしれません。
そう言ったミクロソリウムを栽培されている方は今回の記事は参考にしないでくださいね!。
さて、そんなミクロソリウム類に対するトリミングとそのタイミングを含めた概略は方法は以下の通りにまとめることができます。
【ミクロソリウムをトリミングするべきタイミング】
① 実施タイミングは傷んだ葉が出てきたやコケが酷い時
② 傷んだ葉が出てきたやコケが酷い葉のみをトリミング
③ 子株が付いてる葉が出始めた時
ただし
④ ミクロソリウムの調子が悪い時はトリミングをしない
特に上の一覧の④は成長速度が遅い水草にとってとても大切なことです。 詳しくは後述しますが、コケが付いたからと言って安易にトリミングすると取り返しのつかないことになるからです。
というわけで、イントロはここまでにして、まずはトリミングのタイミングからより詳しく説明していきます。
トリミングのタイミング
ここでは、ミクロソリウムのトリミングタイミングについて解説したいと思います。
タイミングその1:コケが付きすぎた時
我が家のミクロソリウム・プテロプスは一部を除いてに小さい溶岩石に活着させてあります。
簡単に取り出せるのが利点で、苔対策は溶岩石ごと取り出し、机の上で丸ごと木酢液で処理できるからです。
しかし、苔の勢いが木酢液で処理してもなかなか衰えない時もありますから、そういった時は苔のついた葉ごとトリミングするようにしています
しかし、あまりにもたくさんの葉をトリミングしすぎると、光合成をする場所が突然失うわけですから、一過的ではありますがという……
ミクロソリウムは調子を崩し、最悪コケがさらに勢いを増す……
「本末転倒」な事態になりかねないので、よく吟味の上カットすることをお勧めします。
なお、↓の写真は話とは関係なく、コケ駆除のため木酢液をスプレーするために取り出したミクロソリウムを下から撮影したものです。
根が溶岩石を包み込むように活着しており、生命の神秘を感じさせます。
ミクロソリウム・プテロプスの下面。 |
タイミングその2:古い葉が傷み始めたとき
もう1つのトリミングするべきタイミングとしては・・・
黒色や赤色のポツポツ模様が出始めた傷んでしまった葉が増えた時です。
旺盛な成長力を持ち頻回なトリミングを行う有茎草と違い、ミクロソリウムは成長速度が緩慢ですのでトリミング回数も少なくりやすく、結果として水槽内での1つの葉の寿命は長くなる傾向があります。
そのため、傷んでしまった葉が出始めてもトリミングされる機会を逃してしまう事がとても多く、その結果株全体に痛んだ葉が散見されるようになります。
こうなってしまうと、あとは葉が朽ちて溶けるまで新芽は出てきませんので、ごん太は新芽の生長に期待を込めて、傷んだ葉はカットするようにしています。
とはいえ、葉の生長速度と傷み始めるスピードは栽培環境次第です。
ですから、前述の通り慎重にカットする葉を選択することをお勧めしたいと思います。。
カットしすぎると生長が遅い水草ですから、復活する時間が多くかかりやすいです。
片っ端から古い葉をカットしてたら丸坊主になってしまった! といことはなるべく避けましょう!。
タイミングその3:子株が付いてる葉が出始めた時
そんなトリミングするべき2パターンを紹介してきましたが、そういったコケてい葉もしくは傷んだ葉というのは古い葉のことが多く、子株がついていることが良くあります。
そんなわけですから、おおざっぱに言えば……
子株が付いている葉=古い葉・傷んだ葉と言えますので、子株を目印としてトリミングするわけです。
もちろん、子株を生長させたい場合は、カットしたうえで水面に浮かせておく、もしくはカットせずにそのまま放置すると、大変時間が掛かりますが勝手に生長し、ゆくゆくは1つの大きな株になります。
種類にもよるでしょうが、ショップで見かけるサイズになるまで1~2年はかかるはずですから、気長に自家製ミクロソリウムを栽培しましょう。
(はい、そこ! 買った方が早いとか言わない!。)
トリミングのポイントは、ミクロソリウムの調子を崩さないこと
ということ、で我が家では基本的に↑で述べた通りの3つのタイミングでトリミングしています。決して……
大きくなりすぎて困るからトリミング!
とか、
レイアウト上邪魔なのでトリミング!
なんてことは、ごん太は基本的にはしません。
と、いいますのは……
ミクロソリウムの生長スピードが遅く、切りすぎると、もとに戻るのに時間が掛かるからです。
そんなわけですから、今まで述べてきた条件に当てはまる葉のみカットしていくようにします。
ただし、ここからが、一番重要な話なのですが……
トリミング時にはなるべくミクロソリウムの調子を最優先してあげてください。
調子が悪い時は闇雲にカットするのはNGです。
それは……
ただでさえ、ミクロソリウムは生長スピードが遅いのですが、調子が悪い時に大規模なトリミングをしてしまうと”いじけてしまう”ことがあるからです。
トリミングによって一度機嫌を損ね、いじけてしまうと元のサイズに戻るのに時間がかかるのです。
この話は改めて、詳しくトリミング方法の「!注意点!」で述べていきたいと思います。
最後に”今まで述べた話”を一覧にして、”トリミングすべきタイミング”の話を終えたいと思います。
(記事はまだまだ続きます)
【ミクロソリウムをトリミングするべきタイミング】
① コケがつきすぎてしまったとき
② 古い葉が傷み始めたとき
③ 子株ができたとき
④ ただし、ミクロソリウムの調子次第
トリミングの道具&方法&写真
さて、ここからはミクロソリウムの実際のトリミングについての話となります。
今回トリミングされるミクロソリウム・プテロプスは下の写真に移っている株となります。
我が家に来て3年目。溶岩石に活着させてあります。
あいにく写真では高さがわかりづらいのですが、水槽内の草丈は20cmといったところでしょうか?。
では、トリミングする道具や実際の方法について、↓で述べていきますよ!
ミクロソリウムのトリミングで利用する道具
【道具】
・ミクロソリウム・プテロプス(トリミング対象)
・ハサミ
以上
今回は小さな溶岩石に活着しているミクロソリウムをトリミングするだけですから、実質的に用意すべき必要な道具はハサミだけとなっております。
それではトリミングをしていきたいと思います。
実際にトリミングしてみる!
さて、繰り返し書きますが、以下のような葉を茎の部分でトリミングします。
・苔がついて取れない葉
・黒色や赤色のポツポツ模様が出始めた傷んでしまった葉
・子株が付いてしまった古い葉
・ただし、株全体の調子が悪い時はトリミングをしない
そして↓の写真がトリミングされたミクロソリウムの葉になります。
実際にカットする部位は、さらに下の画像のように、葉柄の根元でカットします。
この際、根や葉を傷つけないように注意しましょう!。
そんなこんなで、今回はハサミで地道に28枚カットしました。
全体の1/3~1/4程度でしょうか?。
子株が付いている葉(中段右から3枚目の葉)もあったので思わずパシャリ。
実はといいますか、大方の人の予想通りトリミング自体はすごく簡単な作業です。
下の写真はトリミング後のお姿。少しすっきりしました。
というわけで、最後はトリミングにあたっての注意点について述べていきたいと思います。
!注意点!
トリミング注意点その1:まずはミクロソリウムの調子を確認すべし
まず、トリミングを開始する前に確認してほしいのが、何度も述べていますが……
対象としてなるミクロソリウムの調子がいいかどうか?
ということです。
コケがいっぱい付着しており、植物体の調子が悪い。
そんな状態でトリミングすると、かえっていじけて枯れてしまうこともあります。
ですから、可能な限りコケは手で取り除いたほうが良いでしょう。
手で取るのが無理ならば木酢液で慎重にコケ駆除をすべきです。
それとは逆に、コケがいっぱい付いていても、新芽が出ている、新葉の先端が半透明になり生長しているといった……
”調子の良いサイン”が出ているならば、トリミングしても構わないでしょう。
トリミング注意点その2:トリミングしずぎに注意すべし
さらに……
葉の切りすぎや根の切りすぎも注意です。
重ね重ね書きますが・・・
ミクロソリウムは成長速度が遅い水草です。
ですから、ダメージを受けてから回復するまで大変時間がかかります。
なので、なるべく最小限のダメージで済むようなトリミングにすることをお勧めしたいと思います。
ミクロソリウムは本当に初心者向きの水草?
そんなわけですから……
まるで初心者向けの植物じゃないような気がしますよね!
しかし、実際問題、栽培のしやすさ、器具の不要さでは初心者向けだと思います。 また、トリミングも多少なら乱雑に行っても平気でしょう。
ただ状態が元に戻るまで時間がかかるので、いじめすぎないように大切にトリミングしてあげてください。
同じ初心者向けの水草であり、グイグイと生長してくれるマツモやウィローモスとは違うのです。
ミクロソリウムが調子を崩すと復活するのにどれくらいの時間がかかるのか?
さて、そんな信念をもってミクロソリウムを栽培しているごん太ですが、トリミングではないですが、2018年12月中旬に木酢液での処理時間を間違え、ミクロソリウム・プテロプスに重大なダメージを負わせてしまいました。
具体的には、部分的ではありますが、葉がボロボロになったり、茎より葉が抜けたり、株によっては茎の枯死・ 腐れといった症状が出ました。
このボロボロになった状態から、ご機嫌を取り戻してくれるまで約1か月~2か月かかりました。
株のサイズは以前の2/3程度になってしまい、まだ完全復活には至っておりません。
この例で分かるように、差し戻ししても3,4週間あれば元のサイズに戻ってしまうハイグロフィラなどの成長力旺盛な有茎草とはわけが違います。
ミクロソリウムは成長速度が緩慢ですから、取り返しのつかないミスをすろと、リカバーに時間が掛かるのです。
ーーー
そんなミクロソリウムですが、やっとダメージを負う前の大きさに戻すことができました。
いつかまた、ミクロソリウム・プテロプスもしくはウェンディロブのトリミングについてネタにしたいと思います。(2018/7/1現在)
そんなわけでして、
葉1つ1つ切るか?切らないか?
をよく検討してからトリミングすることをお勧めします。
あとがき
いかがだったでしょうか?。
今回はミクロソリウム・プテロプスのトリミングについて書いてみました。
ミクロソリウムは簡単な水草のうちの1つですが、成長速度が低いというのは、水草を難しく感じる原因の1つだと私は思っています。
さて次回は・・・
話を進めたいと思います。
それでは次回もお楽しみに!
(更新:2021/4/4)