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2017年10月16日月曜日

【お手軽DIYで】塩ビ板でベアタンクの底面の反射を防止【色飛び防止!】

撮影水槽の反射防止

どーもこんにちは。ごん太です。

今回は

ベアタンクの底面の反射を防止する方法

を紹介したいと思います。
その方法とは……


”ただ塩ビ板をカットしてやすり掛けしてはめ込むだけ”


それでは、今回の経緯とその方法を写真付きで紹介していきます。




アクリル板ではなく塩ビ板にした理由

さて今回は黒色の”アクリル板”ではなく”塩ビ板”を選びました。

その理由は……

値段!!

塩ビ板は、アクリル板と比べてびっくりするぐらい安いのです。

さらに塩ビ板は柔らかく加工がしやすいです。
どうせ反射防止するために傷つけるので、ピカピカのアクリルより安い塩ビ板お勧めです。



作成経緯


写真撮影用水槽が欲しい!

そもそも、なぜこのようなことをしたか?
それは我が家には、ブログ用の写真撮影用の水槽がなかったからです。

実際に営んでいる水槽では、レイアウトやら器具の設置の関係でうまく撮れないことがよくあります。
ですから器具や水草の写真を撮影する際は、角度を変えたりそれらを移動したりすることになります。
結果、撮影するのにそれなりに手間がかかるのです。

だから、隔離用の水槽を「撮影用水槽」にすることにしました。

しかし・・・

撮影用の水槽に底砂を敷けば撤収する際に大きな手間になります。
しかし、ベアタンクでは底のガラスが光を反射してしまいます。

写真撮影において、”反射”は非常に困りものです。

ライトの光なら良いのですが、顔やら手やら映り込んでしまったら、大変面倒なことになります。

そのような理由から、反射防止のためにベアタンクの底面を小細工することにしました。



反射防止板の利点

なおこの方法ですが、反射を防止しますので、写真撮影以外でも実際のベアタンクに設置すると、多くのメリットがあります。

そのメリットとは……

ガラスの上に、そのまま平面の塩ビ板を敷くわけですから、底砂をゴソゴソと掃除する必要はなくなります。

つまり、すこぶる掃除がしやすい!

ですから、残飯や糞掃除が面倒な大型魚や肉食魚水槽で設置すると、メンテナンスの軽減になります。

また、黒色なのも大きな利点です。
ガラスむき出しのベアタンクより光の乱反射が抑えられ、不必要に明るさがなくなります。
そのため鑑賞者の目にも優しく……

魚の黒系の色が飛びにくくなる効果もあります!!


たった塩ビ板一枚です。

しかし、黒色系の”ソコモノ”であるプレコやポリプの色が引き立つように美しくなります。

ですから、愛魚をベアタンクで飼育している人には是非ともお勧めしたい方法です。



ごん太も過去にポリプテルス水槽で利用したことも

余談ですが、ごん太も10年以上前に、色飛び防止としてポリプテルス(デルヘジィとローウェイ)水槽で利用したことがあります。


その時の経験をもとに言うならば、その掃除しやすさと色飛び防止効果はてき面です。


さて、そんな今回ネタの「能書き」の紹介はここまでで、次のパートより実際の作成手順を述べていきます。



!注意事項!

まずは、いつものお約束的な注意事項。
続いて、作業にあたっての諸注意について記していきたいと思います。



作業にあたって

まず全般的な注意事項ですが……


自作やDIYは必ず自己の責任において実施してください。


また、作業中は手や指を保護するため軍手を利用しましょう。
アクアリストが手を怪我すれば、水替えの時に大変な思いをすることになります。

水替えは魚の生命の維持に直結します。
ですから、必ずご自身の手は保護するようにしてください。



塩ビ板の「厚さ」に注意

続いて、塩ビ板の厚さにいての注意点となります。

まず、自作で利用する塩ビ板は極端に薄いものは避けましょう。
と言いますのは……


水槽に設置後、底面と塩ビ板の表面張力が強固に働き、外れなくなってしまう恐れがあるからです。


これを防ぐ方法は・・・


・なるべく厚い塩ビ板で作ること
・底面ぴったりなサイズにしないこと
・分割して取れるよう2枚で水槽底面を覆うサイズにする
・できれば2枚合わせても隙間ができるサイズにする


以上のような対策をすれば回避することができるでしょう。

特に薄い塩ビ板はしなやかにガラス底面に張り付きます。
表面張力と相まって取り外すときに大変な思いをすることになります。
(ごん太も経験しました。)

ですから、

なるべく薄い塩ビ板を避け、ぴったりサイズではなくやや小さめ。
さらに言えば、2分割になるような物を作ると良いでしょう。

また、汚れやすい肉食魚のベアタンクでは、黒色と言えどもライトの光を浴びてコケることが予想されます。
そのため、簡単に取り外しができると清掃時にすこぶる便利です。

そのような理由からも、なるべく取り外ししやすいものを自作するようにしましょう。



もしも外れなくなったら吸盤を取っ手代わりにしてみる

なお、ごん太は文中の写真を撮った後に塩ビ板が外れなくなりました。
なんとか”ある”方法で外れたのですが、それはもう大変に慌てました。

ぴったりサイズに作ると塩ビ板と底床の間に物を差し込めません。
そのため、表面張力を弱めることができずに大変苦労しました。

また、ドライバーなど硬いもので無理やり外そうとしてガラス板の底面を傷つけてしまえば水槽としては致命傷になります。
硬いものを差し込むべきではありません。

で、実際にどうやって外したかというと・・・

塩ビ板に吸盤を貼り付け、取っ手代わりにして外しました。
もちろん、一発で取れるはずもなく、何回もチャレンジして取れました。

そうならないためにもなるべく厚い板で、2分割、3分割となるように作成しましょう!!



紙やすりは#1000からで十分

最後は作成時における紙やすりに選び方について。
今回は#400から削り始める方法を紹介しています。

しかし、塩ビ板は柔らかいです。

そのため、#400から削り始めたのでは明らかに削り過ぎになります。

結果、表面を均一なつや消し状態にするのがなかなか大変です。

ですので、塩ビ板の場合は#1000からスタートしましょう。
そして、#1200→#1500→#2000と順に削ることをお勧めします。

逆にアクリルのような硬い素材の場合、#400から削りはじめると良いでしょう。

注意点はここまでにして、次は今回利用した道具についての紹介です。



塩ビ板で反射防止板を作る!(道具編)

では、このパートから実際の道具&方法について述べていきたいと思います。


【道具一覧】


・塩ビ板またはアクリル板(黒)
・Pカッター
・水槽
・紙やすり #400、#600、#800、#1000、#1500、#2000

 → プラモデルのサンドペーパーセットが各種そろってお勧めです。



紙やすりは持っておくと何かと便利

今回は思い付きで作成したので#400や#600などかなり目の粗い紙やすりスタートしています。

しかし、先の注意事項の通り……

塩ビ板は結構柔らかいので、#800、#1000程度で十分でしょう。

また、紙やすりは大した値段ではありません。
タミヤなどから発売されているプラモデル用のものを1セット持っておくとなにかと便利でしょう。

紙やすりは今回の自作ではつや消しやバリとりに。
それ以外にも炭酸カルシウム落とし(ガラスの白い結晶)にも利用できます。

持っているとなにかと便利なのです。



今回利用した塩ビ板について

今回利用した塩ビ板について

次に、下の写真は今回使用する塩ビ板です。

ベアタンクの乱反射防止の材料にする塩ビ板

厚さ0.5mmを使用しました。
しかし何度も述べていますが、何度も薄く柔らかい板はお勧めできません。

底面に表面張力で張り付くと取り外しにくくなるからです。

なるべく厚さのある物をお勧めします。

塩ビ板自体はこんな感じでまるで鏡です
(黒い塩ビ板に水槽台が映り込んでいます。)

余談:この塩ビ板は上の写真のように、黒い鏡のごとく反射します。

そのため、サンドペーパーで艶消し加工するわけです。

では次より作成方法の紹介に移ります!。



塩ビ板で反射防止板を作る!(手順編)


水槽の底面を測る

作る前には必ず底面のサイズを測定しましょう!
なお、今回は19×15cmでした。



外しやすさを考慮したサイズに塩ビ板を切断する

いろいろ勘案した結果、今回は18.5×14.5cmにすることにしました。

が……

実際にそのサイズに切断して設置してみると大失敗であることが発覚しました。

と言いますのは、何度も記していることですが……

ぴったりサイズのため、試しに設置しただけですが早速外れなくなりました。

これではサンドペーパーすら掛けられません。

ですから、ぴったりサイズにカットするのはお勧めできません。
なるべく、複数枚に分割することをお勧めしたいと思います。

なお、下の写真を撮った後、底床から外れなくなりました。
最終的にはエーハイムの吸盤を塩ビ板にグイッと強く貼り付け。
そして、それを取っ手代わりにすること無事外れました。

切り取った塩ビ板のサイズ確認のために水槽に仮設置


切断面を#600でやすり掛けしバリを落とす

切断面にはバリと呼ばれる尖った削りカスが付着しています。
そのままでは、ふとした瞬間に手で触れてしまい、ケガをしてしまうこともあります。

特に水替え時、手に切り傷があると痛み強く大変不衛生です。

指を切らないためにも、断面にやすり掛けをしてバリを削ってしまいましょう!。

今回は#600でバリを取りました。
(なおバリは#1000でもある程度とることができます。)



#400で表面をやすり掛けする


塩ビ板を利用する際には”このパート”と”次のパート”は飛ばして作業しください


下の写真は#400で削ったあとの塩ビ板です。
かなり表面がザラザラに……というより


これどうすんの!?
紙やすりで平らにするのっ!?


というぐらい見るも無残なザラザラになったのがお分かりいただけるかと思います。

ですので……

塩ビ板は柔らかいので#1000から削り始めたほうが時間を無駄にしなくて済むでしょう。

硬い板の場合のみ、#400からスタートしたほうが良さそうです。

#400のペーパーで削り終わった塩ビ板


#600も同様にやすり掛けする


塩ビ板を利用する際には”このパート”も飛ばして作業しください


泣く泣く#600で上の項と同様にやすり掛けした後の写真です。
やすり掛けした部分はなんとか均一になったように見えます。

#600のペーパーで削り終わった塩ビ板

しかし、#600ではまだ表面が荒すぎるので、結局#1000、#1500、#2000でさらに削り直すことになります。

塩ビ板は柔らかいので、#1000からスタートしたほうが労力が少なくて済むでしょう。
とほほ。

#1000、#1500、#2000と順に研ぐ


(話の流れ的には)#600では粗すぎて”完成”にいたらず、
次回の記事 で研ぎ直すことになりました。


ですから、実際に塩ビ板を利用する場合、#1000から削りましょう!
次いで#1500、#2000と細かくなるように順に研ぎ表面を整えます。
ごん太みたいに失敗するな!

そうすることで仕上がりも労力も全然違います。

なお、この記事では#600まで削ったところで、ひとまず完成としています。



よく水洗いして出来上がり!

カット直後の写真と比較してみると反射が抑えられているのがわかります。

やすり掛けする前の塩ビ板
やすり前

やすり掛けした後の塩ビ板
やすり後

うーん……どうにも白っぽい。削りすぎたかな?


結局#600では粗すぎたというので、

次回の記事で

#1000、#1500、#2000のサンドペーパーで表面を整えることになりました。



実際に水槽に入れてみた

それでは完成したものを水槽にいれ見ましょう!


乱反射防止用塩ビ板を実際にベアタンクに設置してみた

上の写真のような感じに、反射を抑えられているのが分かります。

さて、上で何度も書きましたように、今回は削りすぎて少々白っぽくなってしまいました。

ですので、次回の記事で磨き直しをすることになりました。

次回の記事はコチラから。


さて、塩ビ板は柔らかい素材です。
そのため大変加工しやすいという利点もあります。
しかし、どうやら削りすぎてしまうという欠点もあるようです。

ですから、なるべく細目の紙やすりから削り始めたほうが時間的にも金銭的にも節約できそうです。


なお、余談ですが比較のためにやすり掛け前の塩ビ板を水槽底面に入れて写真を撮影してみました。

してみたのですが……。

どう頑張っても手やらなにやら映り込んでしまいました。
ですから、大変残念ではありますが今回は比較の写真はありません。
悪しからず。

・・・

というわけで、今回はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。

さて、次回は今回作成した塩ビ板の削り直し、100均PPシートでバックスクリーンを自作してみたいと思います。

それでは次回もお楽しみに!。

(更新:2021/5/10)