室内睡蓮鉢でSPF+を使ってみる!その使用感は?
どうもこんにちは。ごん太です。
今回は……
睡蓮鉢(10L)で利用しているスペースパワーフィット+Sをレビューしていきたいと思います。
本文内容をここでざっくりと述べるならば……
・ろ材容量が大きい!
・流量調節あり!
・静音性GOOD
・ただし、本体サイズは……
そんなレビューをしていきたいと思います。
目次・サイト内リンクと続きまして本文へと入っていきます。
それでは続きをどうぞ!。
(サイト内リンク:睡蓮鉢にフィルター設置してみた!)
- 室内睡蓮鉢でテトラマイクロフィルターを使ってみる!
- 水作スペースパワーフィット+Sを睡蓮鉢で使ってみる!どんな点が良い?残念?→今ここ
- 睡蓮鉢で外部フィルター:エデニックシェルトV3レビュー(前編)
- 睡蓮鉢で外部フィルター:エデニックシェルトV3レビュー(後編)
水作スペースパワーフィット+Sの設置経緯
SPF+Sの特徴
そもそも、ごん太がスペースパワーフィット+Sを購入したのは睡蓮鉢のフィルターとしてではありません。
本水槽(45cm規格)でエーハイムディフューザーに接続する水中ポンプとして購入したものです。
水中フィルターなのに水中ポンプもこなせるなんてなかなか凄いヤツでしょう?
しかも、このスペースパワーフィット+Sですが、ディフューザー向きな”とある特徴”も持っています。
その特徴とは、あくまでごん太の主観ですが振動音が少なく稼働音も静かなことです!
これを生かしてエアポンプよりも静かなエアレーションを本水槽では実現していたわけなんです。
一時は舞姫に後を譲り隠居生活からの、睡蓮鉢で復活。
しかしその後、このスペースパワーフィットは本水槽で引退となります。
エアが芸術的に美しい微細バブル発生装置こと「舞姫」とスペースパワーフィット+Sが接続できなかったためです。
(舞姫はGEXF1フィルターと接続時のみ正しく利用できます。)
そのため、スペースパワーフィット+Sはしばらく緊急時のバックアップ要員として常時スタンバイの身……つまり隠居の身であったわけです。
しかし、偶然にも、ちょうど睡蓮鉢で水質不安定な時期と重なったため、スペースパワーフィット+Sの出番となります。
……
ここまでがが睡蓮鉢にSPF+を設置した経緯となります。
経緯はこのぐらいとして、さっそくレビューしていきたいと思います。
なお、補足ですが・・・
さて、今回のレビューですが、あくまでも水量10L程度の小さい睡蓮鉢でのレビューです。
そのため、一般的な水槽での利用では利用感が多少違います。
以上を考慮したうえでお読みいたただければ幸いです。
普通サイズの水槽で利用したレビューは コチラ からどうぞ!
(過去記事から画像を拝借) |
スペースパワーフィット+Sの良い点
良い点その1:ろ材たっぷりで水質安定
前提条件になりますが、ごん太が利用していたスペースパワーフィット+Sは簡単な改造を施してあります。
まず、ろ材ケースから専用ろ材をすべて取り出し、そこにエーハイムサブストラットを詰め込み……
さらに、パワーヘッド直下にはカットした上部フィルター用のウールマットをインペラ保護のためセット!
そんな感じでいわゆるプチ改造で利用していたわけです。
しかしまぁ、なんといいますか……
明らかに前任のテトラマイクロフィルターよりたくさんのろ材が入るわけです。
(そりゃそうだ・・・)
実態にどれらけのろ材を詰め込めるか?といいますと……
160ml
(別のネタでGEXF1フィルター共々調べてみました。)
確かに一見少ないように見えます。
しかし、ごん太のたかだか水量10L。
しかも植物以外生体のいない睡蓮鉢。
十分なろ材容量です。
同じ程度の水量の水槽、つまり小型~超小型水槽では十分なろ過性能を発揮してくれるはずです。
実際にごん太の睡蓮鉢では、スペースパワーフィット+Sを利用すると、水質が安定し始めました。
水が白濁した!泡が全然なくならない!というような水質悪化に起因したトラブルはほとんどありませんでした。
もちろん水量と中に詰めるろ材次第なところは多分にあります。
しかし、値段の割には頑張ってくれるフィルターです。
低価格だがメンテンナンスが煩雑な底面フィルターや、ろ材容量が多いがお値段高めな外部フィルター。
アクアリストが目指すべきフィルターの最終系は様々でしょう。
しかし、その「寄り道」としてに一度は試しに利用してみる価値はあるはずです。
もし使わなくても、コンパクトで保管しやすく、なんたって取り回しが大変良いフィルターですからね。
時が来ればいつのまにか出番が来る可能性の高いフィルターです。
良い点その2:流量を調整できる
さて、小さい水槽や睡蓮鉢でしばし問題なるのが、フィルターからの水流です。
水流が強すぎると何が問題なのか?
それは……
洗濯機状態になり魚が無意味に疲れる
水草が底床のソイルから抜ける
黒ヒゲ苔が出やすくなる
確かに溶存酸素の観点からある程度の水流は必要ですが、強すぎれば悪影響を及ぼすこともあるのです。
なので、水槽の様子をうかがいながらフィルターの流量を決めるべきです。
しかし、水流が強すぎるからといってフィルター本体を買い直していては、お金がいくらあってもたりません。
結局多くのアクアリストは創意工夫で強すぎる水流をなんとかしているのが現状です。
とはいえ、誰でも自作やDIY、そして改造をできるわけではありません。
しかし、そんな創意工夫はスペースパワーパワーフィット+Sには不要なのです。
なぜならこのスペースパワーフィット+Sは流量を調整できるからです。
これなら、小さな水槽や睡蓮鉢が洗濯機にならなくて済みますね。
さらにすばらしいのは排水パーツにシャワーパイプがあることです。
これを利用すればより水圧を分散できます。
とどめに、シャワーの方向を壁面に向けるなんて工夫をすれば、水流はさらに弱くなります。
弱くしようと思えば、油膜が出るくらいに弱くできます。
スペースパワーフィット+Sはサイズこそ小型水槽や超小型水槽にとっては大きいかもしれません。
しかし、その機能を利用すれば十分に利用できる流量まで落とせるわけです。
例えば、30cmキューブ未満の小型水槽で考えるならば……
フィルター本体の設置場所や流量的な問題がある!
または外部フィルターは利用できないが多めのろ材でしっかりろ過したい!
さらに(後述しますが)静音性を求めている!
スペースパワーフィット+Sはそんな時に有用な水中フィルターです。
確かに小型水槽には外部フィルターの方が有利な点が多々あります。
しかし一筋縄ではいかないのが水槽の世界。
1つの選択肢として記憶に留めておくと、いざという時救われるかもしれません。
良い点その3:静音
このスペースパワーフィット+Sには「ブーン」や「ヴー」というような騒音はほぼありません。
さらりと書きましたが、この静音性がクリアできる水中ポンプはかなり限られているのが現状です。
このスペースパワーフィット+Sの消費電力は消費電力2Wです。
以前にも書いたと思いますが、「消費電力が小さいほど静かになる」という法則のためでしょう。
ですので・・・
せっかく「癒しの緑と水辺」を寝室に作ったのに、
水中ポンプの音で不眠不足、ストレスたまりまくる!!
という水槽”あるある”には当てはまらないフィルターです。
というわけで、寝室の癒し。
超小型水槽にピッタリの水中フィルターです。
なお、騒音に関しては人それぞれです。
その人個人でも時間や体調、ストレス具合で大きく変わるほどです。
”静音性”に関してはその点を留意して頂いた上で読み進めていただければと思います。
スペースパワーパワーフィット+Sの残念な点
残念な点その1:10Lの睡蓮鉢と比較して本体が大きい
まず、あげるべき問題点は超小型水槽で利用するには、サイズが少し大きすぎることです。
水中フィルターは水槽内にセットして利用するものです。
そのため、ろ過の能力と見た目(水景)のどちらを取るべきか?
という問題が発生します。
この問題は、どの水中フィルターでも常に付きまとう問題点です。
しかし、その構造上、根本的な解決は極めて困難です。
特に、水槽や睡蓮鉢が小さくなればなるほど外部フィルターは使えず、水中フィルターを使わざるを得なくなります。
そのため、この問題で悩む機会も多くなります。
ですので……
水中フィルターそのものが超小型水槽に強いインテリア性を求めている人には向いていないとも言えます。
これは……
一応は25L以下用ですが10Lの睡蓮鉢で使うなんて想定外!
ということなのかもしれません。
初心者さんではその特徴を超小型水槽で生かすのが難しいかもしれません。
やはり、30cmキューブ以上の水槽でサブフィルターにした方が使いやすいのかもしれません。
もちろん、うまく流木、水草そしてアクセサリなどで綺麗に隠すこともできるでしょう。
そうすれば、本体が目立つことはないはずです。
しかし、無理やり隠すと今度は隠した物で水槽内が内が狭くなりやすい。
ですので、レイアウトするのに高い計画性が求められます。
やはり、どのように隠すかは、アクアリストの腕の見せ所というわけです。
残念な点その2:専用ディフューザーが別売り
アクアリウムを営んでいれば油膜対策や溶存酸素濃度委対策でエアレーションを利用することも多くあります。
しかし、狭い水槽にフィルターならまだしも、エアストーン設置するのは器景観上好ましくない場合もあります。
なので、水中フィルターでも利用できるディフューザーを頼ることになります。いくつかの水中フィルターにはディフューザーが付属品に含まれているものもあります。
しかし、スペースパワーフィット+Sでは専用ディフューザーはありますが、それは付属品ではなく別売りなのです。
つまりこれ1つでフィルターとエアレーションを両立できるわけではありません。
結局専用ディフューザーを利用するとなるとお近くのショップや通販で購入することになります。
お金もかかれば手間もかかり、おまけに時間もかかるわけです。
……
なお、決してライバルの肩を持つわけではありませんが……
GEXF1フィルターにはディフューザーが付属してきます。
そのため、ディフューザーとしても水中フィルターとしても稼働させたい時は、GEXF1フィルターを購入したほうが何かと便利かもしれません。
別売りですが「舞姫」も接続できるので拡張性も望めます。
それはさておき、実はGEXF1とスペースパワーフィットには不思議な関係があります。
なぜかスペースパワーフィット+SでライバルのGEXF1フィルターのディフューザーが利用できるのです。
GEXF1フィルターの本体を購入する必要がありますが、余っているのなら是非利用するべきでしょう。
もちろん、エーハイムのディフューザーも利用できますよ!!
ただし超小型水槽ではエーハイムのディフューザー目立ちすぎる可能性大。
しかし、こう書いてしまうと、静音でディフューザーを稼働させられる以外にSPF+Sのいいところがないような気もします。
で す が!!
静音性って何物にも代えがたい機能です。
それ次第で癒されることもあればストレスが溜まることもあるほどです。
静音性。
それだけで十分これを超小型水槽に利用する価値はあるでしょう。
総評&あとがき
総評としては、ろ材ケース内にエーハイムサブストラットを詰め込んだ時の話の話になりますが……
ろ過能力は十分でさらに流量も調節できるので10L程度の水槽や睡蓮鉢で使いやすいと思ます。
しかし、大きなろ材ケースゆえに存在感があります。
ごん太としては・・・
見た目より水質の安定をとるならスペースパワーフィット+S
水質の安定より見た目をとるならテトラマイクロフィルター
(ただし10L程度の睡蓮鉢や小型水槽出の話です。)
この辺のバランス取りは生体の数でケースバイケースで、どちらの水中フィルターが優れていているなんて一概に言えません。
では……見た目がよく水質が安定するフィルターとなると……???
というわけで次回は・・・
を記したいと思います。
それでは次回もお楽しみに!
(更新:2021/5/19)