水換えの工夫は心構えからホースリールまで
水換は、アクアリウムを楽しむうえで欠かせない作業ですが、やってみると意外と大変です。水槽が複数あると、バケツを持って階段を上り下りするだけで体が疲れてしまうことも。
今回は、そんな負担をぐっと減らして、もっと気軽に水槽ライフを楽しむための考えた方や、工夫や便利な道具について、わかりやすくストーリーで紹介したいと思います。
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これは2000年代とフィクションが織りなす不思議な世界の物語。
6畳の小さな自室。夜が更けると、蛍光灯を落とした暗がりに、水音と気泡が湧きあがる音だけがこだまする。微細な泡が水面に上がるたび、きらりと水影が天井に揺れ、部屋そのものが水槽の一部になったかのように錯覚させる、小さな水辺たち。
今、わたしの部屋には3つの水槽がある。
ひとつは、セルフィンとグリーンロイヤルのプレコを泳がせている水槽。もうひとつは、カージナルとラミノーズが群れて遊ぶ、マツモとアヌビアスを植えた水草水槽。そして最後のひとつが、青みを帯びた体色を放つ暴君ブルーテトラを一時的に隔離している小さな水槽だ。
部屋を暗くすると、ライトアップされた水槽が宙に浮かび上がる。自室を包み込む光の粒を眺めながら、夜な夜な酒を口にする時間こそ、いまのわたしにとって最高の癒やしなのだが……。