癖はあるものの、コリドラスがいるなら使いたい「田砂」
水槽の底で小さな魚たちがモフモフと砂をほじくる姿に、つい見入ってしまったことはありませんか?
その光景を支えているのが、実は田砂という底砂です。粒の細かさや適度な比重、丸みを帯びた形状が、コリドラスたちの自然な行動をそっと支えてくれます。
今回は、そんな田砂の魅力や扱い方のコツを、ストーリーで紹介したいと思います。
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これは2000年代とフィクションが織りなす不思議な世界の物語。
壁のように棚に並んだ水槽は、心地よい水音と特有の水の匂いが混じり合い、熱帯魚店特有の密林のような雰囲気を生み出している。湿気を帯びた空気の中で無数にゆらめく魚体は、どれをとっても本業にしていなければ実現できない光景であり、水槽マニアにとっては垂涎の的である。
今日も通い詰めているいつもの店に来ているのだが、最近はとある魚を好奇心の対象にしている。コリドラスだ。
最初のきっかけは単純だった。ポリプテルスに与えているキャットの餌は、コリドラスも大好物だという些細な話だった。だが、それを知ったうえで改めてショップの水槽をのぞくと、その存在は胸をつかむような愛着へと変わっていた。
つぶらな瞳で底砂をほじくり、モフモフと餌を探す姿。
これほど可愛い生き物はいるのだろうか?