エアポンプはエアチューブで吊るそう!
  アクアリウムを始めてしばらく経つと、どうしても気になってくるのが「エアポンプの音」。
  「ブーン……」という低い振動音が夜中に響いて、眠れなかった経験ありますよね?
  じつはその音、ちょっとした工夫でぐっと静かにできるのです。
  今回は、エアポンプを“吊るして使う”という意外なテクニックについて、ストーリーで紹介したいと思います。
  振動音の軽減だけでなく、熱対策やスペースの有効活用、さらには故障リスクの回避まで、メリットは盛りだくさん。
  「えっ、そんなことで?」と思うかもしれませんが、知っておくときっと役立つ、小さなコツのひとつです。
さっそく、その効果と理由を詳しく見ていきましょう。
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(これは20年前の物語)
  明日はテストだ。
  夜の三時まで、ひたすら暗記。
  アセチルコリン受容体には、ムスカリン受容体とニコチン受容体がある。アゴニストはムスカリンとニコチンで、アンタゴニストはツボクラリン、アトロピン、スコポラミン……。
  意味不明なカタカナの羅列が脳内で踊るようになったころ、ついにわたしはベッドに潜り込んだ。
……寝よう。いや、寝なきゃ。
――が、
ブーン……
「……うるさい! エアポンプ、うるさすぎるって!!」

