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2023年4月8日土曜日

45cm水槽だけど10L入りソイル買ったった!果たしてサイズは?

ソイル10Lってどれくらい? どんな水槽向け?

GWに向けて予定を立て始める季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回はコントロソイルを10L分を手違いで購入したので、そのお話をしていきたいと思います。

え? ソイル10Lってどれぐらいかって?

そう! それなんです……。
お米5kg・10kg。砂糖1kg、小麦粉1kgならパット量が思いつく人も多いでしょう。しかし、相手はkgではなく容積(リットル)。

ソイル10Lってどれぐらいの量?
どのサイズの水槽向けの商品なの?

わたしの失敗を他者の経験値となればという思いで、他愛もないお話をしていきたいと思います。

なお、購入してから数か月後に、当記事用の写真を撮影しております。
もともと、ブログの記事にする予定がなかったためです。そのため数回利用した後の写真となっており、中身が減り重量感やサイズ感に若干の違いが出ています。以上の点をご容赦ください。



コントロソイル簡単レビュー

我が家ではマーフィードのコントロソイルを愛用中です。
それはいままでの記事でも述べてきた通り。
今回の話はレビューではありませんが、まずはサラリと触れる程度に述べておきたいと思います。

コントロソイル10Lパッケージ


投入直後の濁りが発生しづらい

一昔前のソイルは、投入してから数日は濁りが消えないことがよくありました。それを除去するため投入直後は頻繁な水換えをしましょう! なんて話があったくらいです。
しかし、このコントロソイルなら、ソイルセット直後ならびに追加投入後の濁りがほとんどでません。

濁りが出たとしても、1~2時間で自然に消える程度。

そのため、積極的なソイルの部分交換をしやすく、水質の低硬度維持のハードルが下がり、結果的には水草を良好な状態に保ちやすいのです。

やはり、メンテしやすいことは大切なことですね。



硬度をがっつり下げる

陽性植物と硬水の相性は良くありません。
書き出すと長いので、端的に述べるに留めておきますが、添加したCO2がうまく使えないためです。しかし、相反するように我が家の水道水の硬度が高すぎる時期がありました。それを下げるために使い始めたのが、このコントロソイル。浄水器を手がける同メーカーの商品だけあって、

ゴリゴリと硬度が落ち、いままでうまく栽培できなかった水草たちも栽培できるようになりました。

水草のための低硬度維持。
超大切です。



しかし硬度が低くなりやすいので……

情報が錯綜しているビーシュリンプの話はさておき、低硬度は基本的には淡水エビの成長に好ましいものではありません。

エビの殻はキチンばかりではありません。
炭酸カルシウムが多く含まれているからです。

そして、その濃度は硬度指標の1つであるKH。彼らは脱皮の時にそれらを取り込み消費します。ここまで話せば、低硬度がなぜ淡水エビに良くないのか、もうお分かりいただけるかと思います。
そのマーフィードのソイルは硬度をがっつりと降下。結果、淡水エビにはやや厳しいソイルとなっています。

しかし、これはコントロソイルに限らず、水草向けに低硬度にステ全振りしているソイルにも言えること。

ミナミヌマエビはベアタンクでも飼育できる! とまことしやかに言われています。
もともと軟水な日本の水道水。そこへソイルの効果も加わって、お住いの地域によってはKH0に近い極低硬度になりえます。やはりエビ飼育の観点からでは、考えモノなのかもしれませんね。

と、レビューを述べたところで、次は10L分のソイルを購入した経緯となります。



ソイル10Lがやってきた!


コントロソイルがない!!

我が家の水草は、鉢植え栽培の底床ソイル。レイアウトチェンジにトリミングのしやすさ、さらには低硬度の維持。結果、今のスタイルに落ち着きました。それを、前回のトリミングで使い切ってしまったようで、袋から出てきたのは小さじ数杯分。

ソイルがない!

鉢植え栽培で「差し戻し」をするときは、狭い容器の中で水草の根が絡むように活着しているため、多くを再利用できません。植物により確かに大小ありますが、ほとんど場合ソイル交換とトリミングはワンセット。

つまり、我が家ではコントロソイルがないと、トリミングができないのです。

慌てたわたしは手早くPCを立ち上げ、机に取り出したアクアグッズを片づけつて画面とにらめっこ。
いつものチャームを開くと目に飛び込んできたのは……

【コントロソイル1535円! お一人様3点限り】
※価格は現在(2023/4/9)のもの

はて?
こんなに高かったっけ?
でも、最近物価高だし! 舶来品だし!!
それぐらいするよね!!

というわけで、チャームにて自腹で購入。
明日には我が家にやってくる。
指を動かしポチポチするだけで、ソイルの袋がやってくる。

うん、うん。いい時代になったものです。



しかし、やってきたのは!?

ピンポーン♪
玄関を開けると、夕日が山に沈みかけ、黄金色の空。
やってきた配達員さんは、台車片手に忙しそうにサインを求めてきました。引き渡されたのはバカでか段ボール。曰くチャームからだそうだそうです。

はて? 随分過剰梱包だな……

と、思いつつ受け取ると、差し出した両腕が真下にずっしり引っ張られます。

3Lのソイルって、意外と重いんだなー、ハハ。

段ボールを水槽の横へ移動させても、未だ異変に気が付かない能天気なわたし。
昨日道具箱に放り込んだばかりにトリミンググッズを取り出したのち、改めて届いた茶箱を御開帳。

コントロソイル10Lパッケージ前面

開けてビックリ、まさかの10L。

どおりで重いわけです。
一瞬パニックになり、まごついた手で購入履歴や値段を確認。

670円→3L、1535円→10Lなり。

どうやら、本来3L入りを選ぶところを、間違えて10L入りを購入してしまったようです。

アチャー……。



ソイル10Lサイズ、何センチ水槽向け?


袋のサイズ

さて、このコントロソイル、我が家ではでかすぎるので撮影場所がありません。
しかたなく、水槽代の扉を背景に一枚パシャリ。
なお、水槽台前面のサイズは70×65cm。
一方、ソイルの袋を立てた時の高さは45cm。

水槽台の扉とソイル10L

遠近法とソイルの袋が重力で潰れたが重なり、いまいちサイズ感がわかりづらいですが、 なんとなく、どことなく、その大きさがお分かりいただけたでしょうか?
次いで、さらにサイズをはっきりさせるために、メジャーを取り出し大きさを測定してみました。

そのサイズは、


  • 50×35×10cm(平積み時)
  • 重量:約8kg

コントロソイル10Lをメジャーで測定

サイズはほぼ10kgの米袋と同じぐらいいったところです。



何センチ水槽向け?

ここで気になるのは、10Lが何センチ水槽向けかということ。
さっそく計算タイム!

我が家では、ガラス厚5mmの45cm規格水槽(45×27×30.5)に、おおよそ2cmの厚さとなるようにしいています。このとき利用する体積をざっくり計算すると……
 
(45-2×0.5)×(27-2×0.5) × 2
=2.288㎤
≒2.3L

というわけで、もし底床をリセットしても、3L入りのソイルでも使い切れないぐらいです。基本的に追いソイルばかりな我が家では……

10Lは当分の間使えきれる見込みがないものでした。
※45cm規格水槽の場合

しかし、同じ水槽だと仮定し、一般的な5cm厚で利用するなら、1回の使用量は5.7L。半年に1回リセットするとするなら、おおよそ1年で使い切れる量となります。逆に、3L入りでは不足ということになりますね?
さらに、60cm規格水槽なら、5cm厚で敷いて約8.5L。ソイル損耗におる追いソイルを加味すれば、まさしくちょうどいい量と言えるでしょう。

そんなわけで、ソイル10L入りパッケージは60cm規格水槽以上でおすすめです。

それ以下のサイズ、例えば30cmキューブは3Lが利用しやすいサイズでしょう。

なお、45cm規格水槽でソイル底床を3cm以上に新たにセットする場合は、3L入りでは不足します……。とはいえ、10L入りだと盛大に余ることが予想されます。

うーん、45cm規格水槽の立ち位置って微妙!



コスパを取るか? 軽さと収納場所をとるか?

コスパの話をしつつ、最後に話をまとめて、記事を終えたいと思います。

ソイル10L。
気になるのはコスパの問題。

3L入りの物は、670円÷3L=223.3円/L
10L入りの物は、1535÷10L=153.5円/L

以上のように、10L入りの方が大変お得になっています。

でも、みんながみんなにおすすめできない!

というのが今回の記事の一番伝えたいところ。

確かに、コスパは良好。
しかし10L入りの重量はおよそ8kg。はっきり言って激オモです。
そのような理由がありますから……

もしあなたが女性や子供なら、持ち運ぶのに四苦八苦するかもしれません。

また、サイズも気になるところ。おおよそ米袋1つ分のスペースを要します。もし1回で使い切れないなら、収納場所を圧迫するでしょう。

以上の話を加味してまとめると、


・小さい水槽
・収納場所がない!
・軽いのがいい!!
・コスパは多少なら気にしない
→ソイル3L

・大きな水槽
・収納場所がある!
・重くてもいい!!
・コスパにこだわりがある
→ソイル10L


それらを考えるべき境目は45~60cm規格水槽。

というわけで、今回のお話はここまで!
長文読んでいただき、ありがとうございました。