8年目のセラ・シポラックスのレビュー
どうもこんにちは。ごん太です。
さて、前回は・・・
ディフューザーであるバブルチョイスを写真で詳しくレビューしてみました!
今回は話変わりまして、セラミックろ材のろ材のレビューを書いていきたいと思います。
今回レビューするのはセラ・シポラックス(以下シポラックス)です。
最近はシポラックスを熱愛する人って見かけなくなりましたが、私がアクアリウムを始めた頃は、シポラックスを好んで使っておられる人が数多くいらっしゃいました。
もしかしたら最近アクアリウムを始めた人は、当ブログでシポラックスという単語を始めて耳にするかもしれません。
でも、このシポラックス、、、
多孔質リング状ろ材ゆえに生物ろ過と物理ろ過の両方がこなせるという特徴を持つ優秀なリングろ材なのです!。
もしかしたら嫌気性ろ過で脱窒・・・なんてこともあるかもしれません。
それでは目次とサイト内リンクに続きまして本文へと入っていきます。
続きをどうぞ!
(サイト内リンク:ろ材レビュー)
当記事以外にも、ろ材関連の記事がございます。
よろしければご参考ください。
- それを すてるなんて とんでもない! ~青スポンジ~
- プロじゃない方のエーハイムサブストラットレビュー
- 物理ろ過も!生物ろ過も!二刀流なシポラックス→今ここ
- 質実剛健なエーハイムメック
- バフィーサポートの使用感(1年半目)
- リングじゃないシポラックス、シポラックスミニを購入し開封してみた!(前編)
- リングじゃないシポラックス、シポラックスミニを購入し開封してみた!(後編)
シポラックスをゲットした理由
シポラックスが他のセラミックろ材と違う点
まずは、簡単にシポラックスを手にした経緯から。
ごん太が手にしたセラミックろ材は、まずは鉄板であったエーハイムサブストラット、その次がこのシポラックスでした。
そんなシポラックスを購入したのは、シポラックスならではの特徴を気に入ってのこと。
そのシポラックスならではのその特徴とは・・・・
多孔質と表現されるだけあってろ材の表面に目に見えない小さな穴が無数にあいており、
その穴が貫通しているということ!
これが、シポラックスならではの特徴です。
ほとんどのセラミックろ材の表面上にある細かな穴は、裏側まで貫通していないのですが、、、
このシポラックスは貫通しているので、そこにろ過機能としてメリットがあると感じたわけなんです。
なぜ穴が貫通してるのがメリットなのか?
ということについて次の項で説明します。
脱窒できる!(・・・と考えられてる・・・ )
今の流行はどうかも知りませんし、科学的に正しいものかもわかりません。
しかし、当時(10年以上前)は、サブストラットやパワーハウスなどの多孔質のセラミックろ材の穴は、貫通していないということが通説でした。
そしてそれらは表面のみの貫通していない穴ですから、酸素を好む硝化細菌で埋まってしまい、脱窒する最近は存在できない・・・と考えられていました。。
(そして↓これも当時の話ですが・・・、)
しかしながら、シポラックスでは穴が貫通しています。
穴の表面は好気性域であるので硝化細菌繁殖に使われやすく・・・
穴の内側は嫌気性域であるので脱窒菌に使われやすい!
要するに・・・
脱窒できる(かも?)ろ材
と考えられていたわけです。
なお、↑の話はそもそも情報量がが少ない10年以上前に流行った「考え方」で、、、
後述しますようにごん太はシポラックスで脱窒できた!硝酸値グングン減った!!という経験は一度たりともしたことがありません。
というわけで、次の項からシポラックスについて実際の試用経験をもとにレビューをするのですが、その前にシポラックスの形状について説明していきます。
![]() |
(スピルリナが多い餌のため、ろ材がやや濃緑色に・・・) |
シポラックスの形状や性質
さて、シポラックスですが、私が購入した当時シポラックスといえば、
フリスクみたいなタブレット型のシポラックス(シポラックスミニ)はなく
シポラックスは全てリング状でした。
今回のネタで扱うシポラックスはリングろ材のタイプの物です。
シポラックス(リングろ材)の大きさはどれくらい?
まずその大きさですが、
シポラックスはエーハイムメックと比べるとかなり大きい
です。ですので中央の穴もかなり大きめで、そのため目詰まりしにくい構造といえます。
上の写真を見るとお分かりいただけると思いますが、シポラックスの内側の穴にエーハイムメックが収まりそうな気配です。
実際には収まらないのですが、その大きさなんとなくお分かりいただけたでしょうか?
実際に大きさを測定し見てました。
まずドーナッツ型をしている面の外周の直径は13mm。
円筒の長さにあたる部分は14mm。
エーハイムメックもそうですが、比較的スクエアな形状です。
シポラックス材質
さて、そんなシポラックスは本当は・・・
実はセラミックろ材ではなくガラスろ材です。
当時は廉価なガラスろ材など存在しなかったので、ガラスろ材なんて用語が存在しなかったと記憶しています。
ですから、ごん太もはセラミックろ材として当時購入したと記憶しています。
ガラスかセラミックか?は耐久性に関係してくるので気になるところですね。
後で詳しくレビューしますが、ごん太としては、シポラックスの耐久性は必要十分だと思います。
真偽は定かではありませんが、触っただけで崩れた!という話を結構聞きます。
しかし、ごん太は未だに触っただけで崩れ落ちるシポラックスに8年間利用しても出会っておりません。
というわけで、ここから先は具体的なレビューに入っていきます。
シポラックスレビュー(ここが良い!編)
ここが良い!その1:目詰まりが起きにくい
最初に書いた通り結構目詰まりが起きにくいです。
これはやはり、シポラックスのリング形状に由来しているところが大きいです。
ですので、タブレット状の「シポラックスミニ」で同様の効果があるとは考えにくいです。
リング状にすればどのようなろ材でも目詰まりしにくくなりますので、シポラックスとしての特徴として大したことがないように思えます。
しかし、メンテンナンスするのに手間がかかる外部フィルターでの利用を考えると、地味ですがかなり実用的な特徴だと言えます。
ですから、セラミックろ材に目詰まりしにくさを求めている人は、まずはリングろ材という条件で探してみてはいかがでしょう?。
それだけ「リング状」っていうのはメリットなのです。
ここが良い!その2:生物ろ過、物理ろ過のどちらもOK
多孔質のリングろ材であるので、フィルター内で設置する位置によって、生物ろ過か物理ろ過のどちらの役割を担わせるか変わってきます。
例えば・・・
外部フィルターのケース内でシポラックスを給水部直近の水と触れる位置に設置すれば、大き目のリング形状ゆえにゴミを絡めとりやすく目詰まりしない物理ろ過として機能します。
逆に外部フィルターパワーヘッド付近にシポラックスを設置すれば、持ち前の多孔質とやや大き目なリング状をいかして目詰まりしにくい生物ろ過として機能することもできます。
そんな 2通りの使い方ができるわけなんです。
つまり・・・
シポラックスは生物ろ過と物理ろ過の両方で活躍できます。
現在ごん太はエーハイム・メックのパワーヘッド側にセラ・シポラックスを利用中です。
つまり、生物ろ過を担うろ材として利用しています。
このようにリングろ材同士の組み合わせにすると、目詰まりが起きないので流量は落ちにくくなります。
ここが良い!その3:ろ過能力は十分
これはアクアリム用のろ材として販売されている、全てのろ材に言えることですが、
十分に硝化細菌が繁殖し、水槽内の排せつ物を無毒化してくれます。
当たり前ではありますが、アクアリウム用品で大手メーカーからセラミックろ材として販売されている物には大外れはありません。
以下はごん太の持論なのですが
各社から様々なセラミックろ材が販売されていますがて、実はそれほど生物ろ過の性能の「差」の理解が進んでいないのが現状かと思います。
もしかすると立ち上げる期間が若干早くなるのかもしれませんが、立ち上げって水槽を維持管理していくうえで、最初の1か月程度しかありません。
それ以上の長期間水槽を維持管理していくことを考えると、最初の数か月しか気にすることのない「立ち上げ期間のろ過能力が高い?低い?」ということよりも・・・・
耐久性やメンテンナンス性といった維持管理の視点で評価すべきだとごん太は考えるのです。
もちろん、いつまでたってもバクテリアが定着しないようなろ材は論外ですが、4週間が3週間になるとか、5週間もかかるとか、そういった話であるならば、それは五十歩百歩であると言わざるを得ません。
また、実際の使用感ですが、嫌気性の脱窒菌による
脱窒については、長年利用していますがその効果を経験したことはありません。
シポラックスを入れたから脱窒によって硝酸塩濃度が低くなったということは私の環境では体感できていません。
もしかしたら脱窒は起きているのかもしれませんが、はっきり言って試薬や試験紙の数値上に表れるほどのことではありません。
なので、このシポラックスで「だけで」目に見えた脱窒を望むのは少々厳しいでしょう。
ここが良い!その4:耐久性は普通のろ材と同じ!
我が家に来ているシポラックスは、いまのところ割れたり欠けたりしたものはありません。
ネット上の話ですと、自然に崩れたり、割れたりするようですが
我が家の8年目のシポラックスではそのようなことは、まだに起きていません。
(このごん太の体験談もネット上のはなしなのですが。。。)
また、ごん太は未だ自然に崩れたシポラックスに出会っていません。
ごん太は全てのろ材に対して、詰めすぎたり、必要以上の重さや圧力がかからないように設置しています。
ですから、自然に割れてしまったろ材をお目にかかる機会が少ないのかもしれません。 (シポラックスが崩れたらブログネタとして報告するつもりです。)
ですから、
耐久性としては、普通のセラミックろ材と同じ
かと思います。なので、普通の環境では十分な耐久性だと思います。
さて、下の項からは、シポラックスの残念な点について書いていきます。
シポラックスレビュー(ここが残念!編)
ここが残念!その1:レアアイテムだった
そもそもセラ製の商品はなかなか手に入れづらい傾向があります。
私がゲットした当時はまだチャームさんを代表とするなどのネット販売が有名でなく、県内で1・2を争うぐらいの大きな店舗や繁盛しいる店舗でしかシポラックスを置いてありませんでした。
そんなレアリティ性がゆえに、私の中でシポラックスが段々と憧れになっていきました。
当時これを手にするためにわざわざ1日かけて県内の大型店に行ったのを覚えています。
当然ですが、今のご時世、ろ材1つで店舗めぐりというはなんだかいただけませんね。
ただまぁ、現在はチャームさんでも通販しているようなので、まったくもって当てはまりません。
なので、このデメリットは現在ありません。
ここが残念!その2:形状が大きすぎる
これは人によりけりかもしれません。
小さいろ材をろ材ケースの中にぎっしりと詰め込みたい人には、ろ材の形状大きいことは賛同できないと思われます。
大きすぎればろ材とろ材の間に隙間ができるわけですから一見非効率に見えるわけですからね。
しかし、シポラックスは・・・
大きいリング状ゆえに内側の穴も大きく、ろ材同士の隙間も大きいという特徴があります。
それゆえ、通水性の良さ、目詰まりしにくさという特徴も併せ持つわけです。
ですから、フィルターの通水性を重視される方にとってはメリットになるかと思いますが・・・
ろ材ケースに限界まで積み込みたい人にとっては何か損した気分になるかもしれません。
なお、ごん太は、通水性の良いろ材を、7分目程度ケース内に入れるのが好みなので、ろ材形状が大きすぎて詰め込めない!というデメリットは感じません。
そもそも、ケースやバケットの限界までろ材を詰め込むのは、、、
モーターの異音や目詰まりのしやすさ、水流の低下の早さ、それによるメンテ回数の増大、さらにはフィルター内部が嫌気性になりやすいなどなど、
「こと」をややこしくするデメリットが多すぎるのでお勧めできません。
総評
レビューの総評としては・・・・
嫌気性ろ過ができるできないの話はともかくとして、
通水性の良さも考えると、目詰まりしにくい多孔質リングろ材としてオールマイティに十分に使っていけると思います。
ただし、ちょっと大きめなので、外部フィルター以外で利用する場合や、ろ材は詰め込みまくってなんぼという考え方の人は十分に注意を払って購入したほうがいいでしょう。
あとがき
さてさて、かなり話は長くなってしまいましたが、今回はこれにておしまいです。
さて次回は・・・・
活着系水草を溶岩石活着させる方法
について紹介したいと思います。
それでは次回もお楽しみに!
(最終更新:2019/12/28)
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