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2017年9月27日水曜日

プロじゃない方のエーハイムサブストラットのレビュー

昔からの定番ろ材

どうもこんにちは、ごん太です。

さて、前回から、ごん太が今まで使用してきたセラミックろ材をレビューしています。

そんな前回の記事では・・・

エーハイムの青スポンジ(粗目フィルターパッド)についてレビューしてみました。

そして、今回はm定番中の定番のだったセラミックろ材……

エーハイムサブストラット

を紹介していきたいと思ってます。
ですから……


この記事は”エーハイムサブストラット プロ ”についてのレビューではありません。


現在のエーハイムろ材の主流はエーハイムサブストラットプロですが、
今回はそんなサブストラットプロが出るまでエーハイムろ材の4番バッターだった、
「エーハイムサブストラット」について述べていきたいと思います。

そんな”プロではない”方のエーハイムサブストラットの特徴をざっと書いていくと


【エーハイムサブストラットの特徴】

・耐久性があり
・ろ材清掃時のさじ加減が効きやすく
・生物ろ過性能は十分!


というろ材です。
では、詳しく述べていきたいと思います。




(サイト内リンク:ろ材レビュー)

当記事以外にも、ろ材関連の記事がございます。 よろしければご参考ください。



エーハイムサブストラットとの出会い


エーハイムサブストラットってどんなろ材?

繰り返しますが、

エーハイムサブストラット プロ のネタではないのでご注意ください。

そんなエーハイムサブストラットですが、材質は後継ろ材のサブストラットプロとよく似た多孔質のセラミックでできており、
砂利のような多角形の形状をしているのが売りのセラミックろ材です。

10年程前は、現行販売の球状をしたプロはまだ販売しておりませんでしたので、このエーハイムサブストラットやメック、、、
はたまたパワーハウスやシポラックスなんてものを、みんな使っていたわけなんですね。

というわけで、次は当時のサブストラットというろ材の立ち位置について軽く触れたいと思います。


エーハイムサブストラットの写真
たらいに入って洗浄を待つエーハイムサブストラット


ひと昔前はエーハイムサブストラットが鉄板のろ材だった

いまでこそ、


エーハイムのセラミックろ材= エーハイムサブストラットプロ


でしたが、ほんの十数年前までは……


エーハイムのセラミックろ材= エーハイムサブストラット


という時代が長く続いていました。
詳しくは後述しますが、当時の風潮を言えば……


――とりあえず、外部フィルターにこれを入れておけば大丈夫!


サブストラットは生物ろ材の鉄板的な位置であったのです。

今考えればォィォィとすぐに突っ込みが入るような極論的な話かもしれません。
しかし、当時のインターネット人口がそれほど多くなく情報量が少なかったため、
そんな極端な話がまかり通っていたことも良くあったわけです。



初心者時代のごん太が陥った偏ったろ材志向とサブストラット信仰

さて、そんなサブストラットですが、これをごん太が手にした経緯は、↑のような風潮に流されたためです。
サブストラットと出会った当時はまだまだアクアリウム”超”初心者に毛が生えた程度の若輩者。

「あれ使ってみたい!」「これ使ってみたい!」という一番楽しい時期だったわけですから、
「これが流行ってる!」「これが有効だ!」なんて言われたら、すぐに飛びつく初心者さんだったのです。

そんな初心者ごん太は、当時のネット情報の波にのまれ、外部フィルターについて↓のように考えていました。

外部フィルター=生物ろ過専門!

うん、我ながら前の章で話に挙げた当時結構あった「極端な話」に完全に流されていますね。

その当時ごん太が抱いていた「外部フィルター=生物ろ過専門」という考えはある種の狂気じみた部分があり……


――生物ろ過の長所を伸ばすには、
サブストラットのような多孔質のセラミックろ材が良い。

物理ろ過なんてどうでもいい!


そんな風に現実の水槽をちょっとでも触れていれば、すぐにわかる机上の空論にお恥ずかしながら信じていました。
そんわけなので当然メンテナンス性や物理ろ過の必要性なんてもの完全に気にも留めなかったのです。

そして・・・
そんな初心者ごん太にろ材選択の大切さを教えてくれたのがこのサブストラットなのです。

今回は詳しい話は割愛しますが、

・・・ようするにサブストラットのみの極端な構成で痛い目に遭いました。

ただまぁ、その話はサブストラットが悪いという話ではなく、使い方が悪いという話なわけです。

ハサミだって使い方次第では人を傷つけることもできますから、

”正しく利用したとき”の評価と”意図的に間違って利用したときの”評価は混同するべきものではありません。

ですから、今回は詳しくは述べないというわけです。

というわけで、導入が少々長くなってしまいましたが、次の項より、サブストラットの良い点・悪い点といった特徴について紹介していきます。



エーハイムサブストラットの良い点

というわけで、エーハイムサブストラットの良い点や残念な点を紹介してきましょう!。


メリットその1:崩れにくい、崩れてもわからない!

さて、エーハイムサブストラットの良い点ですが、当たり前ですが、セラミックろ材なので耐久性が高井です。

もう10年以上使っているので、ろ材の一部は崩れたり欠けたりしていますが、持って1年なスポンジろ材やウールマットと比較すると物持ちが桁違いです。

また、サブストラットの形状はリング状でもなければ、ボール状でもない。複雑な多角形ですから、この利点に有利に働きかけます。

多少欠けたり割れたりしてもまったく気になりません。

そんなわけですから、”しぶとい”いえるほどの耐久性があるろ材です。



メリットその2:表面ザラザラでバクテリアが剥がれにくい

多孔質でざらざらとしたろ材ですから、バクテリアが定着しやすです。

――だからといって、このセラミックろ材を使ったからって立ち上げが早くなるといった経験は、今まで体感したことはありませんが。

おそらくは、使用感覚や立ち上げの期間については、他の多孔質セラミックろ材と同等であると思われます。

ではこのセラミックろ材の「何が良い点」なのか?と言いますと・・・

多孔質で表面がザラザラしているため、バクテリア(汚れ)が清掃時に剥がれにくく、すごく手加減がしやすいです。

多孔質ではないセラミックろ材や、プラスチックろ材では、2、3回ゆすっただけで汚れかほとんど取れてしまい焦ることもあります。

しかし、エーハイムサブストラットならザラザラで多角形なろ材ので出来た目ががっちりとバクテリアをホールドしているのでそんな心配しなくて大丈夫です。

この「ろ材清掃のさじ加減」って一歩間違えると生物ろ過のバランスが崩れ悲惨なことになるので、ゆする回数や時間にこだわりを持つ方が多いのではないでしょうか?

そういったろ材清掃にこだわりのある人にお勧めです。



メリットその3:どの店舗でも手に入った(過去形)

どの販売店で手に入るのもいい点ですね。
今は、サブストラット「プロ」にそのポジションを奪われてしまいましたが、昔はどこでも売っていました。

現在では、オンラインショップのamazonやチャームで、サブストラットプロよりやや安価な価格設定で販売されていることもあります。

反対に、輸入品であるためか、長期的に品切れしてることもあります。

ほしい人はそれらオンラインショップで見かけたら早めに購入したほうがいいのかもしれません。



メリットその4:生物ろ過性能は十分

エーハイムサブストラットの生物ろ過性能は、一般的な水槽で利用するには十分の生物ろ過性能はあります。

といいますか、一般的な水槽で利用した場合、――

「このろ材は時間当たりの硝化作用が早いからいい!こっちは遅いからは悪い!!」

――なんて比較まずできません。 生物ろ過が立ち上がってしまうと、アンモニアや亜硝酸は見かけ上検出されないからです。

なので、硝化作用という生物ろ過の一部ろ過の一部分に光を当てるのではなく、日ごろどのような生物ろ過をしてくれるのか?この部分を評価したいと思います。

まず、しっかりバクテリアが繁殖します。
他の物理ろ材に比べると、洗浄時にコロニーと思わしきチリが多くでる傾向にあります。
また、一度生物ろ過が完成されてしまいえば、アンモニア、亜硝酸は未検出で、水も透明感があり、余程のことがない限り水質不安定ではありません。

・・・はい。すんごく無難な話となりました。

でもね・・・魚たちの命を継続的に守ってくれるものですから、無難でいいんだと思います。

1か月はばっちり生物ろ過するけど1か月きっかりでアンモニアと亜硝酸が急上昇する・・そんなろ材あっても使いづらいですからね。

ですので、しっかりと生物ろ過してくれているので、アクアリウムで利用するろ材としては十分な性能です。

あえてレビューするとそんな感じになり、わざわざこんなことを書いたのも訳があります。



ろ材の性能よりメンテナンスの回数

ここから先はごん太の持論なのですが・・・

ごん太は、10年程度と短い多くの諸先輩方に比べるとアクアリウム歴ですが、
そのろ材へのスタンスは、「ろ材の性能よりはメンテナンス性や耐久性の方が重要」と思っています。

いままで「このろ材が最高!」とか「あのろ材が流行!」という議論はたくさん見てきましたし、メーカーから様々なろ材やろ過システムが登場しては消えていきました。

しかし、結局のところ人間が水槽なりフィルターなりろ材なりのメンテナンスをすることは常に変わらないことなので、「ろ材よりメンテ!」という捻くれたスタンスになってしまいました。

そんなわけで、生物ろ過性能もそこそこに、掃除しやすく耐久性のあるろ材かと思います。

これを入れておくだけで、水替えいらず!立ち上げいらず!お値段も安い!・・・そんな夢のようなろ過システムやフィルターは、いつになったら登場するのでしょうか?

その時までアクアリウムを趣味として嗜んでいられればよいのですが。
というわけで、次はエーハイムサブストラットの残念な点を書いていきます。



エーハイムサブストラットの残念な点


デメリットその1:目詰まりしやすい

球体ではなく、砂利の形状をしているのですが、フィルターにセットした時にかなりみっちりと敷き詰めることができます。なので・・・

ろ材間の隙間が少ないのでギッチリ詰めると目詰まりしやすいのです。

目詰まりしやすいということは、それだけフィルター清掃の回数は上がります。

その清掃作業自体は↑で述べた通り行いやすいですが、外部フィルターのメンテは敬遠されがちな傾向がありますからデメリットとして記しました。

とはいえ、、、外部フィルターの流量は人によって、考え方が違いますので、デメリット、メリット両方になると思います。

ごん太ははなるべく、外部フィルター内の流量を確保したい派なので、デメリットとして書きました。

ごん太の水槽はプレコ水槽なので流量や回転数(L/h)を重視しています。
なので、目詰まりしやすいろ材というのは使いづらいのです。

ですが、目詰まりして流量が落ちている状態の方が、生物ろ過が効いているという考えの方々もいます。
そういった方には、メリットになると思います。

そんなこの目詰まりしやすいという弱点を解消したのが、球体ろ材であるエーハイムサブストラットプロかと思ます。

また……

ギッチリ詰めてないのに、サブストラットが詰まりやすい!

なにもサブストラットでなくても、どんな生物ろ材でもそのようなことは起きるのですが、
そういったことでお悩み場合は、サブストラットに至るまで十分に細かなゴミをろ過出来ていないことが問題だと思われます。

サブストラットの直前に青スポンジのようなやや目の粗い生物ろ過をセットしてみることをお勧めします。



デメリットその2:細かい砂粒が出やすい

多孔質セラミックろ材全般に言えることですが、ざらざらとした、白色の細かい砂粒が導入当初は出やすいです。

ですので、インペラやスピンドルを傷つけないように、パワーヘッド直前にウールマットを利用したほうがよさそうです。

とはいえ、

セラミック粒子がでないセラミックろ材は、ほとんどありません。

ですから、セラミックろ材の扱いに慣れている人であればたいして気にならないと思います。

初めてセラミックろ材を利用する人は、その粒子の量に驚くことと思いますが、そんなものだと諦めましょう。

そういった粒子を水槽内に持ち込まないためにも、

初めてフィルターにセットする時は必ずよく洗ってから利用しましょう!

それが気になるようでしたら、スポンジろ材やプラスチックろ材をお勧めします。

というわけでレビューはここまで。 長文読んでいただきありがとうございました。



あとがき

さて、今回はかなり大昔の製品のレビューとなりました。
今時エーハイムサブストラットのレビューなんてしている人いるのかな?

次回は未定ですが、枯れてしまったため、登場する出番がなくなってしまった・・・

ルドウィジア・フローティングプラントの栽培上の注意点について

紹介したいと思います。
それでは次回もお楽しみに!

(更新:2021/3/9)