外部フィルターのウールマットについて考える・・・
どうもこんにちは。ごん太です。
前回は・・・
外部フィルターのブーン音の特定方法
という話を紹介しました。
さて、今回は少し煽り気味のタイトルとしてみました。
しかし、アクアリウムを初めて間もない方ならともかく、、、
多くのアクアリスト、とくに外部フィルターを普段利用している方にとっては、ウールマットの必要性なんていまさら理解することはないと思います。
なので、今回はどちらかというと初心者向けの話になります。
なんで外部フィルターにウールマット使うのか?
なんで、パワーヘッド(モーター)の直前にウールマットなのか?
それは、大切なインペラを保護するためです。
そんなわけで、この記事では、↑の疑問とその答えについて詳しく解説してみたいと思います。
なお、後述しますが、現状ではメーカーからウールマットの利用を勧められている機種については、当ブログでもウールマットの利用をお勧めします。
では、目次に続きまして本文へと入っていきます。
続きをどうぞ!。
なお、少々長めの記事となっていますので、お忙しい人は遠慮せず↓目次リンクよりお探しのパートへとジャンプしてくださいね。
ウールマットのメンテはめんどくさいしお金がかかる。
みなさんは外部フィルターのウールマットを使っていますか?。
ごん太は極力使用しています。
しかし、ウールマットって頻繁にメンテナンスでモミモミしたり、定期的に新しい物と交換してないと、、、
すぐに通水性が落ちてフィルター全体の流量が落ちてしまいすよね?。
しかも、純正のウールマットってちょっとお高く頻繁に交換すればお財布に厳しい。
なので、
なるべくランニングコストを下げるために、お値打ち感のある他社製を利用した利するわけなんです。
しかし、非純正品のウールマットを利用しても、結局はお金がかかるわけで、、、
えぇぃ!ままよ!
この際、ウールマット無しの構成だ!・・・そんな気持ちになりませんか?
様々なウールマット
純正品のウールマットはいいお値段がすることも・・・
さて、話変わりまして、まずは非純正品のウールマットについて。
現実的に純正品以外のウールマットは、多くの商品が市場に出ています。
例えばエーハイム製の外部フィルターで言えば・・・純正品と同じような形にカットしてあるウールマットもあれば、
そもそもウールではないゲル状の濾材のものや、
さらには薄いメッシュ状のものなど。
そのように現在様々な会社から非純正のウールマットが販売されています。
ごん太はとても古い外部フィルターの「エーハイム2222」という機種を愛用しているのですが、、、
この純正のウールマットが行きつけの店舗ではなかなか手に入らず、おまけにエーハイム2222の純正品のウールマットは目が飛び出るほどに高いのです。
そんなわけで、ごん太はいつもそのショップに置いてある純正品ではないウールマットを利用しています。
非純正品のウールマットを利用するリスク
しかし、、、
非純正品のウールマットのいいことばかりではありません。
時に、純正品でないウールマットの利用すると、フィルター故障時に保証が効かないこともあります。
そういった話は、エーハイムさんのHPにもでかでかと注意書きが書いてありますので、
非純正品のウールマットのウールマットの利用を検討する際には、一度はご覧になっていただくことを、ごん太としてはお勧めしたいと思います。
そんなわけなので、非純正品のウールマットですら保証が効かない可能性があるわけですから、ごん太としては・・・
ウールマットなしという構成はまったくもってお勧めできたものではありません。
ではウールマットの役割とはそもそも何なのでしょうか?
↓でウールマットの役割について実際の失敗例で紹介してみたいと思います。
ウールマットの役割ともみ洗いのみで交換しなかった時の失敗談
ウールマットの役割とは?
そんな疑問から話は始まります。
ウールマットの役割は生物ろ過としての役割ははもちろんありますが、
その目がかなり細かいわけですから、、、、
どちらかと言えば物理ろ過のとしての役割。
これを担う部分がかなりあるのではないでしょうか?
ウールマットに関しては、実際には様々な考え方があるのでしょうが、ごん太は↓失敗談を経験してそのように感じざるを得ないのです。
ウールマットを再利用して6か月!それが原因で、、、
これはごん太の失敗談です。
その当時(大昔)、ウールマットがもったいないからとすぐに交換せず、何回もモミ洗いしては再利用していた時期がありました。
長い時だと6か月間程度モミ洗いで済ませ再利用をしていました。
そして、6か月目なるころにはウールマットの物理フィルターとして機能・・・
つまりゴミを絡めとる力が完全に弱ってしまいました。
ゴミをからめとれないと水槽では何が起きる?
ゴミを絡めとる力が弱まると何が起きるでしょう?。
それは、、、
外部フィルターの排水パイプから水流にのってパラパラと粉雪のような微小の浮遊物が出続けるという奇妙な事態に見舞われてしまいました。
最初は原因がわからず、フィルターの故障でエアが出ていると思っていたのですが、
よく見れば粉雪上の微粒子のゴミですから、エアとは色合いも漂い方も違うわけです。
よくよく観察してそれがゴミであることに気が付くまでに数時間は要しました。
フィルターの排水パイプからゴミが出てくるなんて聞いたことありませんからね。
生物ろ材も確かに大切。でも物理ろ材も大切なのです。
そんなわけなので、
水槽においてクローズアップされるのは物理ろ過よりも、化学ろ過よりも、、
圧倒的に生物ろ過ですから、
ついついセラミックろ材さえ入っていればそれでいい!と思ってしまいがちです。
しかし、ウールマットなしの水槽では、ごん太の水槽のようにパラパラと粉雪のような小さなゴミが舞い続けることになるはずです。
そんなわけで、ウールマットの重要性はお分かりいただけたと思いますので、次のパートからはその設置場所についてとなります。
すなわち、冒頭の解答編ということになります。
なぜウールマットはパワーヘッド直下なのか?
ウールマット→セラミックろ材の方が詰まらないように思えるが・・・
ウールマットは物理ろ過能力が高いと上の項で書きました。
もしウールマットに外部フィルターの物理ろ過の役割のみを担わせるとして、、、
外部フィルターケースに入った水流が最初に濾される層にウールマットを設置したほうが、生物ろ過用のろ材がゴミで詰まることも少なくなりそうなで、
メンテナンス機会が減りるので効率がよさそうですよね?
確かにセラミックろ材(生物ろ材)は目詰まりを防ぐために大→小の順で並べるが・・・
そもそもセラミックろ材の構成を考えてみればわかるように、
大きいろ材から小さいろ材へと水が流れるように(例えばリングろ材→ボール状ろ材)となるように配置するのが理にかなっています。
これは目が詰まりづらい大きなセラミックろ材で大きな最初にゴミを濾しとることで、目が細か小さなセラミックろ材が詰まらないようにするためです。
ならば、頻回に交換もしくは清掃するウールマットをセラミックろ材の前に置けば、セラミックろ材全体を目詰まりから守ってくれそうです。
しかし、、、
(エデニックシェルトで見かけましたが・・・。)
しかし、プレフィルターの素材はウールマットではなく通水性の良い粗目のスポンジを利用している場合が多いです。
なぜでしょう?
外部フィルターのウールマットを排水部直前に使うのは何か理由がありそうです。
外部フィルターにウールマットが必要な理由
まずはごん太なりちょっと考えてみましが、以下のような理由から、外部フィルターにはウールマットが必要なのです。
メンテンナンス性
蓋を開けてすぐウールマットの位置が奥(=最も給水側)にあるよりも・・・
パワーヘッドを直下(=手前)にある方がメンテナンスしやすい
ので、そのような設計となっているのでしょう。
とは言え、エーハイムプロフェッショナル3シリーズのように、ウールマットよりプレフィルターが最上段に配置されているフィルターもあります。
もっともプレフィルターが直下の場合は、メーカーとしてはウールマットよりもプレフィルターを洗ってほしいということなのでしょう。
もちろん、アクアリスト的にも汚れがひどくなりそうなプレフィルターの方がメンテンナンスの優先順位は高いですからね。
なので、メンテナンス性を考慮して・・・ということもあるかもしれません。
ウールマットは詰まりやすい
そもそもウールマットは目が細かく詰まりやすいろ材です。
いくら大切な生物ろ材の保護とは言え、そんなろ材をフィルターの先頭に持ってきたら、
あっという間にゴミが詰まり目詰まりするのは火を見るより明らかです。
目詰まりが起き、フィルターケース内の通水が止まれば、酸欠状態となり腐敗が始まります。
せっかく築いてきたフィルターが一瞬でダメになってしまいます。
外部フィルターケース内の溶存酸素
さて、ここからは生物ろ過の話。
そのため生物ろ過能力も強力です。
しかし、そして生物ろ過が盛んに行われるということは・・・
ウールマット以降の溶存酸素が減少するということになります。
そうなると、、、
ウールマット以降のセラミックろ材では酸素を利用した生物ろ過がフルで行われにくくなり、効率が下がるということが考えられるわけです。
なので、
生物ろ過を担うセラミックろ材に、より多くの酸素を供給するために、セラミックろ材の後方にウールマットを配置しているのかもしれません。
なお、溶存酸素についての 詳しい説明はコチラの記事でネタにしてあります。
ウールマットの耐久性
また、ウールマットのよううに目の細かく柔らかいものは硝化細菌が繁殖しやすいの半面、問題となるのがその耐久性です。
仮にウールマットを生物ろ材として利用したとしても、ごん太の失敗談で記した通り、、、
ウールマットは損耗しやすく寿命が短いため、
セラミックろ材のような年単位の繰り返しの利用は困難です。
ですから、ウールマットは基本的に1~2か月ごとの使い捨てで、新しいウールマットとの交換となります。
そうなると・・・せっかく繁殖させた硝化細菌をウールマット交換の度に丸々捨てるということになってしまいます。
なので・・・
使い捨てのウールマットより、長期間利用できるセラミックろ材で生物ろ過をしたほうが水質が長期的に安定するため、
ウールマットは使い捨ての効くポジションで利用しているのかもしれません。
インペラの保護
そんな長期間利用でき、コスパもよいセラミックろ材ですが、弱点もあります。
それは・・・
欠けやすい・微粒子が出やすい
ということです。
実際、セラミックろ材の多くが欠けやすかったり、利用初期に微粒子がとめどなく出たりするものが多いです。
そしてそのような欠片や微粒子が高速で回転するインペラに吸い込まれると、インペラを傷つける原因となることが十分考えられます。
ですから・・・
セラミックの破片(やゴミ)からインペラを保護するために、パワーヘッド直前にあると考えられるわけです。
結局はウールマットはインペラの保護のため!
もちろん、上記以外にも、いろいろなことが考えられるのですが・・・
やはり結局は・・・
インペラの保護!これが一番大切なウールマットを利用する理由でしょう。
インペラが破損してしまったら、一発でフィルター停止ですからね!
なので、ごん太は外部フィルターの保護目的でウールマットはなるべく使ったほうが良いと考えています。
実際問題、セラミックろ材から出るセラミックの粒子は、設置当初はかなりの量になります。
新しいろ材を利用してから1回目、2回目のフィルター掃除の際に、フィルタースの底にたんまり溜まったセラミックの粒子を目にする人も多いのではないのでしょうか?。
私たちが想像している以上に、多くのものがフィルターケース内を行きかい、それらからインペラを保護する役目がウールマットにはあるのです。
ごん太の妄想
あくまでも妄想です
で、ここからが私の妄想なのですが・・・
細かい破片の出にくいプラスチックろ材だったらウールマットいらないのでは?
なんて思っています。
ただし、この場合物理ろ過がまったく利かないので、水槽内に浮遊物が発生するとも考えられます。また、軽めの底砂を吸い込んだ場合、インペラに直撃する可能性もあります。
なので、その実はブログで紹介できる方法でもなく、全くお勧めできない方法です。
(まぁ・・・実際にやってみないと何とも言えないんですがね。)
インペラが破損した時にかかる修理代金
当然この妄想は実行していません。
例えば、上部フィルターや外かけフィルターって、ウール無しでストレーナーパイプから吸い込んだ水が直にポンプに入っていきますよね?。
そう考えるとますます、外部フィルターのウールマットなし構成ってできるんじゃないか?って思うわけです。
しかし・・・
インペラとスピンドルが破損した場合、それを交換する金額
(インペラ + スピンドル = 約¥3,000 ← 2213の場合)
さらにフィルターは交換完了まで停止というおまけつき!
そう考えると、やっぱり、怖くてできません。
ウールマットをパワーヘッド直前に配置したほうが経済的ですし、安心して利用できるというわけです。
というわけ、ウールマットの話はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。
あとがき
さて、今回はウールマット単発ネタでした。
当たり前といえば当たり前の話になってしまった気がします。
いつか「ウールマットなんていらない!」的な回答をしたいものですが、いつになることやら。。。
アクアリウムの道具の進化は思った以上にゆっくりなのです。
さて、次回は・・・
食酢で黒ヒゲ苔を除去する方法
を紹介したいと思います。
それでは次回もお楽しみに!
(更新:2020/7/02)