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2017年9月14日木曜日

外部フィルターのブーン音原因特定法~よくある原因から見落としやすい原因まで~

今回はブーン音の原因特定方法について!

(2026/5/6 修正)

今回は、外部フィルターのブーン音の原因特定について解説します。
いきなりですが、正直に言うと原因の特定が難しい音です。

当記事では、これまでに経験した原因について可能な限り取り上げますが、あくまで一つの事例にすぎません。
「そんなこともあるのかぁ」程度の感覚で、参考にしていただければと思います。



注意事項

ネットで聞くよりも、現実の他人に聞く方が解決には最も有効です。
時として、サポートセンターに相談するのが最短の解決方法となることもあります。
以下は、わたしなりの異音の解決方法であり、

当記事は、すべて騒音を特定・解消できることを保証するものではありません。

また、この記事では吸水・排水を以下のように定義しています。

吸水 → フィルターに濾過されていない水を送る側
排水 → フィルターから濾過された水が出てくる側

ご注意の上、読み進めてください。



ブーン音はデリケートな問題

人間の耳は、意外と個人差が大きいものです。

自分にはブーンと聞こえるのに、他人には聞こえない――

嘘のようですが、実はよくあることです。たちが悪いのは、同一人物でも疲れていたり、ストレスが溜まっていたりすると過敏になって大きく聞こえ、逆に昼間は他の生活音に紛れて小さく聞こえることもある点です。

そもそも、聞こえ方は常に変化するものです。

そのため、これは騒音だと決めつけるのは思っている以上に困難で、場合によっては他の人に意見を聞いて判断したほうが良いこともあります。仮に音が騒音でない場合、フィルターを直すことよりも、自分のメンテナンスに集中しなくてはなりませんからね。

以上のような背景があるため、

ブーン音は大変デリケートな問題です。

根本的な解決が難しい場合が多くあります。
もし問題解決に向けて動くなら、明るく前向きに取り組んだほうがよいでしょう。
やみくもに調査した結果、解決方法がわからずストレスがたまり、さらに騒音が大きく聞こえるという最悪の結末を迎えることもありえます。

結果論的な話ですが、時には問題解決を図るよりも、耳を慣らすほうが、時間的にも金銭的にも精神的にもベストな手段だったということもあるのです。

それほど、ブーン音の原因探しは迷宮入りしやすく、解決が難しいのです。



詰まりによるブーン音


ろ材を詰め込みすぎていませんか?

ろ材をギリギリに入れたくなるのが、アクアリストの性(さが)です。

これまでに体験したブーン音のうち、最も多かった原因が吸水部の抵抗です。
「吸水部の抵抗」という少し大げさな言葉を使っていますが、これは、

スポンジストレーナーやろ材の詰まり、もしくは詰め込みすぎのことです。

特に後者は特定しづらく厄介です。
汚れによる通水性の低下は清掃により改善しますが、単にろ材を入れすぎている場合は簡単には気付けません。人為的にフィルターを詰まらせている状態だからです。

ついついやってしまうのは、アクアリストという生き物だからでしょう。

さて、ここからは実践編です。
わたしは、このブーン音の発生を防ぐために、入れるろ材の量を意識して6~8割程度にとどめています。

そんなことをしたら、生物ろ過能力は落ちるのではないか?

と疑問に思われそうですが、ろ過の回転数も上がるため、目に見えるような水質悪化は起きません。むしろ、長期的な維持という観点ではろ過は極めて安定していますし、おまけに静音で快適です。

このような観点から、ろ材は詰め込みすぎないことをお勧めしたいと思います。

そのような様々な観点から、ろ材は詰め込みすぎないことをお勧めしたいと思います。

(ろ材は6~8分目が詰まらなくてよい)


詰まりやすいろ材と正しく付き合う

ここでは、ろ材のゴミ詰まりについて解説します。
まず気にしておきたいのが、ウールマットとスポンジストレーナーです。これらはセラミックろ材よりも目が細かく、すぐに詰まりやすい傾向があるためです。また、素材が柔らかいため、負圧とゴミの影響で孔が凹むように劣化し、へたりやすいこともよくあります。
このような理由から、一定期間で交換することが推奨されています。

しかし、頻繁に交換していては、お金がいくらあっても足りません。そこで、定期的に洗浄して再利用となるのですが、ここで注意してほしいのはその劣化具合です。
劣化が進むと、いくら清掃しても詰まりが取れず、結果として騒音が生まれ続けます。そのため、迷宮入りしやすいのです。
スポンジやウールは、定期的に新品へ交換してあげましょう。

また、セラミックろ材にも気を配りたいところです。
とりわけ昨今は、生物ろ過を重視した目の細かいろ材が多く見られます。その結果、通水性が悪く、すぐに目詰まりしてしまうことがあります。
目が細かいのは特性上やむを得ないため、ろ材をギチギチに詰め込むのは避けましょう。

良好な水流があってこそ、良好な溶存酸素量が保たれます。そして、これらと通水性が効率的な生物ろ過に寄与していることを、改めて意識しておきたいところです。

(細かいろ材の使い方は注意が必要)


吸水部の抵抗によるブーン音の見極め方

さて、吸水抵抗によるブーン音の見極め方についてですが、

すべてのろ材を取り外して空回ししてみて、ブーン音が解消された場合は、吸水系統の詰まりと考えることができます。

逆に、スポンジストレーナーやろ材の撤去や清掃をしてもブーン音が改善せず、さらにフィルターにろ材を入れず空回ししても直らない場合、
加えて、新品でもなくエア噛みもしていないとなると、

それはパワーヘッドや排水器具に原因があると考えるのが妥当です。



慣らし運転時のブーン音・エア噛み


どちらも時間が解決します。ただし……

フィルターメンテナンスのために開閉した後は、数ある原因の中でも最も遭遇しやすいタイミングです。また、新品で慣らし運転が済んでいないものは、たとえエーハイム製でもブーン音がすることがあります。

どれも一過性で、すぐに治ることが多いため、過度に気にする必要はありません。

前者の原因は、フィルター内にエアがとどまっていることです。このブーン音は、時にカラカラ音を伴いながら自然に内部のエアを排出し、やがて無音になります。

後者は、インペラとスピンドルの当たりがついていないために発生していると考えられます。その静粛性を期待して高価な外部フィルターを購入した方にとっては、耐えがたい現象といえますが……

慣らし運転が終わるまでの1か月程度は、経過観察してみることをお勧めします。

ただし、明らかに初期不良、もしくは故障が疑われるほどの大きな音の場合は、早めの対応が必要です。エーハイムのフィルターには保証期間があるためです。

1人で原因究明を続けるのか、
それともサポートセンターに問い合わせるのか。

期限をよく考え、解決の方針を定めることが肝心です。



中古品は避けるべし

以上のように、メーカー保証が問題解決の大きな糸口になることもあります。
また、外部フィルターは経年劣化が進むと、音や機能にわずかな癖が出てきて、その機器と長年付き合った経験がないと、解決そのものが困難な場合もあります。
そのため、いくら安くても中古ではなく、メーカー保証のある新品を購入することをお勧めします。もし正常に稼働していても、保証のない中古品は避けるべきです。

そうは言ってもお金が……と思うかもしれませんが、外部フィルターは一歩間違えれば、水槽の水がすべて漏水する器具です。階下の住人の方の保証や、ご自身の住居の修繕費を考えれば、安い物です。外部フィルターは万全の状態で利用するべき器具なのです



インペラに当たりがつくまで

さて、話を戻しまして、スピンドル・インペラの慣らしには、実際にどれくらいの時間がかかるのでしょうか。ここでは、それが終わるまでの体験談を軽く述べておきたいと思います。

大昔のある日、外部フィルターのブーン音がだんだんとうるさくなってきたため、5年ほど使用したインペラとスピンドルをセットで交換することにしました。

アクアショップで購入し、早速取り付けてみたのですが……。
先にも述べたとおり、新品ゆえに当たりがついておらず、交換しても騒音は大して変化がないという、信じがたい残念な結果となりました。もちろん、たしかに以前より小さくはなったものの、五十歩百歩で改善したとは言えませんでした。

事前に情報を知っていても、膝から崩れ落ちるほどの落胆をしました。

しかし、その約1か月後のある日、この音がほぼなくなったことに気が付きました。人間というのは、うるさくなったタイミングは覚えているのですが、静かになったときのことはまったく記憶に残らないものです。

とにもかくにも、約1か月後、無音の外部フィルターだけが残されたのです。

以来、慣らし運転中の騒音については、焦る必要はなく、いつかは消えると信じて待つようにしています。



アレとコレで異音が発生する!?


組み合わせによるブーン音

これは、ほとんど遭遇する機会はないと思います。しかし、発生すると解決するのが非常に困難な音です。

良質なもの同士の組み合わせが原因となることもあるため、気付くまでに時間がかかることがほとんどです。また、器具の交換が必要になるため費用もかかります。
まったくもって、いやらしい問題です。

このブーン音の特徴は、

別の外部フィルターではまったく騒音が出なかったり、
別の水槽で使用するとまったく無音になることです。

わたしの環境では、「とあるメーカーの水槽台」と、エーハイムの「とあるシリーズ」の外部フィルターの相性に問題があり、盛大に共振して部屋中に騒音をまき散らしていた時期もありました。

この問題の解決には、1か月ほど要しました。そもそも、使用していた水槽台は作りが良く頑丈だと評判のものであり、外部フィルターはエーハイムの中でも静音かつ便利だと有名なシリーズのものでした。

それぞれ素晴らしい製品です。
そのようなものが騒音の原因となるはずがない、と考えてしまうからです。

しかし、組み合わせが悪ければ、このように騒音は発生してしまうのです。



パワーヘッドに何か接触していませんか?

器具の組み合わせに近い話ですが、

パワーヘッドに何かが触れ、その振動が伝わって騒音となっている

ことがよくあります。

初歩的なミスですが、こちらも意外とよくあるブーン音の原因です。特に、扉がついている水槽台の場合、開いているときは音がしないものの、閉めた途端に何かに接触してブーン音が発生する、ということがよく起こります。

パワーヘッドのコード類が水槽台に触れていないか?
ホース類が触れていないか?

など、よくチェックしてみることをお勧めします。

以上が、わたしが経験した限りのブーン音の原因とその特定方法です。
最後に、ブーン音の原因特定方法のまとめを記してみました。



ブーン音原因探しまとめ


ブーン音発生時のチェック一覧

---↓まずは自分の耳を疑う↓---
①他者に騒音となっているか聞いてみる。

---↓2番~4番のいずれかに当てはまるなら、一過性かも↓---
②新品か? ← 要慣らし運転。ただし保証期間を考慮して解決を図ること!
③インペラ・スピンドルを最近交換したか? ← 要慣らし運転
④外部フィルターのパワーヘッドを最近開けたか? ← エア噛み:待てば直る

---↓パワーヘッドの接触確認↓---
⑤パワーヘッドに何か接触していないか?
⑥水槽台の扉を閉めたときに接触していないか?

---↓吸水部の抵抗の確認↓---
⑦スポンジストレーナーが汚れで詰まっていないか?
⑧ろ材が汚れで詰まっていないか?
⑨ろ材を詰め込みすぎていないか?

---↓組み合わせ↓---
⑩問題のフィルターを別の水槽で使用して、ブーン音がしないか?
⑪別のシリーズのフィルターと入れ替えてみて、ブーン音がしないか?

このように確認していけば、原因がわかる可能性があります。それでもダメなら……
念のため、カリカリ音の原因特定方法にも一通り目を通してみましょう。

それでもダメなら……

サポートセンターへ問い合わせる!

あれこれ悩んでも解決しない場合は、電話してメーカーに聞いてみるのも一つの手立てかと思います。



まとめ

外部フィルターのブーン音は、原因がひとつに絞れない少し厄介な異音です。まず疑いたいのは吸水部の抵抗で、スポンジストレーナーやろ材の詰まり、あるいは詰め込みすぎが代表的な原因になります。これらは汚れだけでなく、入れすぎでも通水性が落ちてしまい、気づきにくいのが特徴です。そのため、ろ材は6~8割程度の余裕を持たせることが安定運用につながります。

また、ウールマットやスポンジは目詰まりや劣化が早く、定期交換を前提に考えることが大切です。セラミックろ材も目の細かいタイプでは詰まりやすく、通水性とのバランスを意識する必要があります。水流が弱まると溶存酸素にも影響し、結果としてろ過全体の安定性に関わってきます。

さらに見落としがちなのがパワーヘッドの接触です。コードやホースが水槽台に触れて振動が増幅されるだけでも、ブーン音として感じられることがあります。扉を閉めたときだけ音が出るケースも多く、意外な盲点です。

加えて、新品やメンテ直後はエア噛みや慣らし運転の影響で音が出ることもありますが、これは時間とともに落ち着くことがほとんどです。一方で、組み合わせによる共振のように、単体では静かな機材同士でも環境次第で音が出る場合もあります。

まずは「詰まり」「接触」「一時的な慣らし」の順に切り分けていくと、原因にたどり着きやすくなります。それでも解決しない場合は、無理に悩み続けずメーカーへの相談も有効な選択肢です。



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