エーハイム2222のスピンドルを手配したのだが
今回は、以前故障していた2222のインペラが届いたので、その話をしていきたいと思います。
え?
異音がしたのはもう2ヵ月も前じゃないかって?
そうなんです。
実は、直すか否かで考えが揺れ動いていたのです。が、ひょんなことから修理を即決することに。その経緯について述べつつ、最後に、2222、2213、2234のインペラを比較してみたいと思います。
交換したい! だが、できるとは限らない
事の発端はこうです。
約20年間頑張ってきたエーハイム2222。
しかし、それだけの年月を重ねれば損耗を避けられるはずもありません。いつしか夜になるとカラン……カラン……と小さな音を立てるようになっていました。日中は生活音のためほぼ無音ですが、深夜になると響く稼働音。これでは眠れそうにありません。
交換したい。
可能なら今すぐ交換したい。したいのだが……。
ためらうには理由があります。
明らかに値段が張るのを知っていたからです。
とにかく今は音を解決するのが先。となれば、代打エーハイムエコM。
2222の修理は先に延ばすことにしました。
需要と供給
異音は収まったものの、先延ばしにすること数週間。とある出来事で、いよいよ修理することになります。
そもそも、エーハイムのアフターパーツは、どこの実店舗や通販でも手配なしで入手できるイメージがあります。しかし、それはクラシックシリーズとエコシリーズに限った話。
超大型機や廃盤となったモデルはそうはいきません。
当初、
「ネット通販が拡充された昨今、希少なアイテムですら簡単に手に入るようになっているのだ!!」
と息まいてPCの画面と向き合うのですが、出てくるのはため息ばかり。やはり20年前に終売というのは伊達ではなく、一筋縄ではきそうにありません。
結局、チャームで販売されていたのはインペラのみで、さらに調査を進めてamazonをマーケットプレイスにてスピンドルを発見。しかし、在庫数はたったの1。
「あ、あれ? これ結構まずい状況ではないか?」
よくよく考えると販売された絶対数は少なく、それが終売してすでに20年も経過しています。となれば、現役で稼働し続けている数は極めて限られ、需要は果てしなく低いと考えられます。
アクアショップだって商売ですから、いつ売れるか分からないようなパーツを潤沢に用意しているわけにはいきません。となれば、在庫数も限りなく減らすのは当然のこと。
結局、合わせて4,000円が高いとか安いとか、そんなことはすっかりどうでもよくなり、現状を思い知り、その場で修理することを腹に決めることになりました。
1セットあればまだ10年は戦える! と気合を入れたものの、最後の1つというのは何かと緊張するものです。震える手でマウスを握り、「注文を確定」を冷汗たらしながら押下し、発送されましたとメールが来るまで気が気でなかったのは、言うまでもありません。
なお、2024/8/23時点ではチャーム、amazonともに複数在庫あり。
もしかして、単純にタイミングが悪かった?
「エコ」の相場がおかしい!?
さて、修理パーツを見つけたからと言って、すぐに安心できないのがレア機種の問題点。
そう、価格です。
今回は購入した2222用はスピンドルが1,500円、インペラが2,500円。
合わせて4,000円です。
これがクラシックシリーズで一番数が出ていると思われる2213なら、合わせておよそ3,000円。1,000円もお安くそろえられます。
また、エコシリーズはそれより少しばかり値段が張り……
って、ええっ!?
1,900円+3,300円=5,200円!?(2024/8/23現在)
昔は1,300円+2,600円で2222よりやや安いイメージがあったのですが……。一時初心者向けだと盛んに広告を出していたエコシリーズ、多くのユーザーがいるはずですから、これほどの高額は何かの間違えであってほしいところです。
すでに、この記事で予定していた話の流れはガラガラと音を立てて崩壊していますが、あえて書くならば、プロシリーズは何かとパーツがお高く付きます。
例えば、象徴とも言えるのダブルタップユニットは、なんと1つ7,000円。それを固定するロッククランプは1つ1,700円なり。双方とも破損した日には涙が止まらなくなること間違いなしでしょう。他にも高額なパーツは枚挙にいとまがありません。
とは言え、エーハイム製品そのものは大変堅牢で、そうやすやす壊れるものではありません。最初から10年、20年と使いこむ予定があるなら別ですが、ほとんどの人そうはないでしょうから、これから新規購入する人は修理費用の心配はそれほどする必要はないでしょう。
わたしのように、どっぶりとはまり気が付いたら20年も愛用していたのなら話は別ですが。
本当だったら、引退させて予備機の2213をメインフィルターにした方が良かったのかもしれません。が、やはり2222を裏切ることはできませんでした。
ちょっと見比べてみる
最後に、届いたインペラを紹介して話を終えたいと思います。
パッケージはこんな感じです。
さて、突然ですが、ここで利き酒ならぬ利きインペラのコーナー!!
下の写真は2213、2234、2222を並べたものです。
どれがどれだか分かるかな?
※現行品と形状が違う可能性があります。 |
↓
↓
↓
正解は左から、2222、2213、2234です。
あわせて、それぞれサイズ(単位:mm)と流量を載せておきたいと思います。
※
以下サイズ(単位:mm)はおおむねのものとなっています。悪しからず。
エーハイム 2222
・流量 → 420/500(L/h)
・インペラ → 高さ54、磁石分直径13
・羽 → お互大きさ9×5 6枚
・スピンドル → 直径2.5 高さ7.2
エーハイム 2213
・流量 → 420/500(L/h)
・インペラ → 高さ53、磁石分直径13
・羽 → 12×6 6枚
・スピンドル → 直径2.5 高さ7.2
エーハイム 2234
・流量 → 500/550(L/h)
・インペラ → 高さ62、磁石分直径18
・羽 → 11×5 3枚
・スピンドル → 直径2.5 高さ8
特筆すべきは2222と22213のスピンドル。
一見、双方のインペラの羽が大きく違うので、違い互換性はないように見えます。
しかし、そのスピンドルは、付属のラバーの形状が若干違うだけで、サイズは酷似しています。
精密なノギスがないので断言はできませんが、実は同一パーツだったりすのでしょうか?
とにもかくにも、60cm規格水槽をカバーする3機種だけに、実に似たようなサイズ感となっていますね。
さて、ここからは2222の修理……といきたいところですが、思った以上に話が長くなってきたので今回はここまで。
長文読んでいただき、ありがとうございました。
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