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2017年9月23日土曜日

底床をソイルにしないで有茎草を育てる

100均のフルーツ皿を用いた水草の栽培方法

どうもこんにちは。ごん太です。
今回の内容は、タイトルそのまんま!!

水草栽培したいのに、どーしても底床にソイルが使えない!

そんなことってありませんか?

例えば、


コリドラスがいるから汚れが溜まりやすいのでソイルが使えない!
水草メインではなく生体メインの水槽にしたい!
ソイルが作り出す水質にどうしても魚が馴染まないとか!


いろんな理由で水草を栽培したいのにソイルが使えない場合があると思います。

でも、どうしてもソイルを入れて陽性植物を栽培したい、絨毯になったヘアーグラスからでる気泡や、赤く染まったロタラの林を見たい! マツモやアナカリス、アヌビアスやミクロソリウムなんてもう飽きた!

・・・そんな時ありますよね?。

今回は、そんな人の底床がソイルでなくても有茎層を育てる方法を紹介します。
・・・といって、底床前面大磯砂で水草を育てるというような硬派なことではありません。

何のことはない!

100均のフルーツ皿にソイルを入れて水草を育てるだけです。

というわけで、今回は水草の鉢植え栽培について紹介をしていきたいと思います。
なお、ごん太はこの方法で3種の水草を栽培しています。

まずは目次、続きまして本文へと入っていきます。
それでは続きをどうぞ!

なお、お忙しい人は↓目次リンクの「!注意点!」からジャンプしてください。



100均のフルーツ皿を利用する利点


専用品ではなく100均の物を選んだ理由

実は水槽用品として、水草ポットという商品がスドーから販売されています。

その他にもチャームのオリジナル商品と思われるハニカム構造が特徴のろ材を流用したものも販売されています。

では、なぜ100均のフルーツ皿なのか?といいますと、
それは・・・

倒れにくくて、見た目が美しく安いから。

おまけに値段も安いです。
そんなわけで、ごん太は水草を鉢植え栽培するにあたり、100円均一のガラス製フルーツ皿を利用してみることにしました。



100均フルーツ皿は倒れにくい!

まず、1つの理由として上のパート倒れづらい点をあげたした。
ぶっちゃけて言ってしまえば、背が低く底が広い器ならどんなものでも倒れづらいと思います。

なので、まぁ倒れづらいものなら、100均にこだわらなくてもいいのですが……
逆に、なぜそこまでして、倒れづらさにこだわっているのか?といいますと、

万が一倒れると中のソイルが底床にばらまかれ回収に難儀するからです。

底面が同じ種類のソイルの場合にはまったく問題にならないのですが、そうでない場合、例えば砂利系の底床だったりすると、石粒とソイルが混ざってしまい回収はほぼ不可能です。
さらに、ソイルがこぼれた部分は激しく目立ち、もれなく水景を台無しにしてくれます。。

また、倒れた際に割れてしまう危険性がある、ガラス製や陶器製の容器を鉢植えに利用するのもお勧めできません。

水槽内で割れたガラスの破片の回収はとても大変な作業となるでしょう。

そんなわけで、【安くて倒れづらいもの】だったら実はなんでもいいわけなんです。
ただし、それ以外にもやっぱり見た目が気になるわけでして……

そうなると、お勧めはできませんが、割れるのも承知でガラス製の水草鉢という選択肢もでてきます。



100均といえどもガラス製!。ガラス製は美しいのです。

次に、水草鉢植えの美しさについて説明したいと思います。

水槽の中のガラス容器というのは、それ自体円や楕円、球体など有機的な形をしているため実はアクアリウムの世界によく馴染みます。

その透明な器にソイルを入れると、どうなるか?。
ライトの光を美しく反射して煌めき、ソイルはマットな黒色ですから、そのコントラストによりガラス容器の曲線美が強調され非常に艶やかなものに見えます。

つまりは、存外おしゃれなのです。

対して素焼きの鉢は素焼きですから一様に茶色であることが多く、形も平面や単調な曲線を利用したものが多いため、かなり野暮ったく感じるでしょう。

しかし、ガラス容器はおしゃれ感でて大変レイアウト的にも使いやすいのですが、やはり数が多すぎると人工物ですから目立つ存在となってしまいます。

そんな時な素直に流木の裏に隠したり、輝板石を張り付けて「自然な感じ」を出してみたりとすれば、より使いやすくなるでしょう。

ただしワイングラスなど薄いガラスで出来ている物は割れやすいため、ショットグラスやガラス製のおちょこなど、なるべく分厚いガラスで出来ている物がいいでしょう。



100均だから安い!

最後に安さ。
100均で見繕えば、

税込み110円です。

対して水槽用品の水草を入れるようなアイテムになると500円程度します。
また、100均ならば明らかにアクアリウムショップよりも多いわけですから、鉢を用意するのにそれほど時間も書か習いでしょう。

思い立ったらすぐ実行できるって、物事のハードルを下げる重要なことだと思いますから、ごん太は好きです。



いろいろな水草の植え方があってもいいと思う【追記】

さて、ちょっと脱線します。 ブログ的にみなさんにお勧めできませんが、個人的には100均じゃなくても美しい形状のガラスにソイルを入れて水草栽培したら可憐で愛らしいのではないかと思っています。

何が言いたいのかと言いますと、水槽で水草を観賞する上で、自然を模写するような水草アクアリウムが主流になりがちになるのですが、
金魚水槽のマツモのようにワンポイントで水草を利用するれば水槽全体を引き立てることができるわけですから、
多少存在感を持たせつつワンポイントアクセサリーとして利用できないかな?と思案中です。
ただまぁ、ごん太の水槽の都合上、永遠にできそうな気配はありませんが。。。

時には型にとらわれず、いろいろなことにチャレンジしてみると、アッと驚く発見があるかもしれません。

さて、次からは実際に、100均のガラス皿を利用して水草の鉢植えを作成する手順&道具になります。

それにあたり、まずは注意事項から記していきます。


しかし、こんな華憐なグラスが似合う水槽なんて、ごん太には作れなさそうです。


!注意点!

本題の前に、まず水草鉢植え栽培の注意点について述べていきたいと思います。


定期的なメンテナンスは必要

注意点としては・・・

水草の根に酸素が届きにくく根腐れを起こしてしまう可能性があります。

これは素材が素焼きではなくガラスであるためと、皿であるがゆえにそこに穴が開いていないためです。

ごん太の経験ではいままでそのようなことはありませんでしたが、水草の種類によっては十分考えられることですので、注意喚起しておきたいと思います。

また場合によっては・・・

鉢の中が嫌気性域になる可能性もあります。

嫌気性域になりますと、病原菌などが増殖する可能性もありますから、この点も注意が必要です。

しかし、ごん太この水草ポット栽培をかれこれ4,5年はしているのですが、嫌気性域ができて病気が蔓延した!ということはいままでで一度もないです。

ですが、そういったことも無きにしも非ずですから、念には念を入れて。
定期的なソイル交換は必要です。 幸い、量は少ないので簡単なので、惜しまず交換してあげましょう!。



少量のソイルなのでソイルの軟水効果は望めない

次の注意点ですが、一般的に”栽培が難しい”といわれている水草はまず無理です。
と言いますのは……

ソイルの量が圧倒的に少ないため、多くの難栽培種が望むような水質を弱酸性の軟水にできないからです。

底床をソイルにすれば簡単に酸性よりな軟水になるわけですが、ソイルが使えないから鉢植え栽培にするわけでありまして……
結局ソイル以外の方法で実現を探ることになります。


以上を踏まえると・・・


植栽するのは高め硬度にある程度耐えられる栽培の簡単な水草
もしくは、植え替えやトリミングに強い植物


そういったいわゆる”簡単な水草”が植栽にはぴったりですと言えます。


【以下追記】

なお、2019/8/06現在、ごん太は底床をソイルにして水草ポット栽培をしています。 その理由は……

その方が簡単にpH6付近の軟水にすることができるからです。

多少のソイルの消耗には目をつむり、毎週がっつり底床掃除を行っています。
ごん太にとって鉢植え栽培した理由は、ソイルだと底床掃除がしっかりできない事を懸念したためでしたが、それで水草の調子が上がらないのは考え物だと思い、ソイル底床で鉢植え栽培をすることにしました。

こうすればソイル直植えではありませんから、水替え時ももすべての水草を移動させてガッツリプロホースを掛けられるわけです。

やっぱりソイルさまさまです。
ただ、ソイルを利用したくない(利用できない)となると、何を利用すべきなのか?という話になります。

ここで軽く飼育水の軟水化の手段について列挙したいと思います。


【水を軟水にする方法】
①、薬品の利用
②、ブラックウォーター
③、ゼオライトで軟水化
④、ソイルをろ過器に入れて軟水化
⑤、イオン交換


詳しい説明は今回は割愛しますが、実はその手段にもかなりの種類がありますので、上から”お手軽に実行できる”順に並べておきました。

ですが、上記の方法を利用しても、貝殻いっぱいの大磯砂やサンゴ砂のように強烈に硬度を上げる底砂と組み合わせた場合は無力だと思われます。

ですので、そういった場合は素直にソイルを利用したほうが近道だと思います。



道具&方法

では実際の方法と道具を述べていきたいと思います。



水草鉢植え栽培に必要な道具


【利用する道具】

・フルーツ皿
・ソイル
・固形肥料
・水草 ・ピンセット



鉢植え水草を作る手順


※以下の方法は、水槽の外で作業してください。


①、フルーツ皿に固形肥料を入れる。

ごん太はいつもイニシャルスティックを入れています。
土に配合する肥料は【アクアリウム用】でアンモニアが含まれなければ何でも大丈夫でしょう。

栄養系のソイルであれば、肥料無しでも問題ないかと思われます。


②、ソイルを7分目まで入れる。

ソイルがフルーツ皿ギリギリまで入っていますと、水槽内で水流が当たるたびにソイルが舞います。
なので、入れすぎ注意です。

ごん太はいつもプラチナソイルのパウダーかスーパーパウダーを7分目枚で入れて利用しています。

もちろん、普通サイズのソイルでも構いません。


③、植えやすくするため水槽の水をフルーツ皿に入れる。

フルーツ皿に入れたソイルがヒタヒタになるぐらいに飼育水を入れます。
このようにすると、水田のようになり水草が植えやすくなります。
水草の根も必要以上に乾燥しづらく、水が程よい潤滑剤になり植栽時にソイルが移動するので、
根が傷つきにくいメリットもあります。


④、水草を植える。

水槽内でのそれとまったく同じ方法で「水槽の外」で水草をソイルに植えてください。
水槽の時と同じく、ピンセットを利用すると綺麗に植えることができます。


⑤、水草を植えたフルーツ皿を静かに水槽の底へ置く

最後に、そーっとフィルターの水流に当たらないように、水槽の底へ置いてできあがりです。




メンテナンス

トリミングは基本的にソイル直植えと同じです。

基本的には水槽外の方が手っ取り早いですが、ピンチカットの時は水槽内で、差し戻しの時は植えるときだけ水槽外で行うとスムーズに作業ができるでしょう。。

また、水流やフルーツ皿の移動の際に水草がどうしても抜けてしまうときがあります。
このような場合は……

水草用のおもりを利用してあげると途中で抜けるようなことがなくなり根付きやすくなります。

但し、根元を中心に新芽が広がる水草(特に単子葉類の水草。例えばセキショウモなど)には重りの利用はお勧めできません。
その場合は水中で植栽し、根ずくまでの1~2週間は極力触れないことが肝要です。

また、注意事項でも述べましたが定期的にソイルを交換してやってください。
当方では未確認ですが、使い続けると・・・

鉢内が嫌気性域になり、思いもよらぬ害を与えるかもしれません。

ソイル交換の際はついでにフルーツ皿の清掃もしましょう!。



写真がない!?その代わりに、栽培環境を晒します

というわけで、フルーツ皿を利用した有茎層の栽培方法を紹介しました。

へ。。。?写真がない?
えぇ、写真はコチラでお願いします。

と言いますのは、この記事を書いた時ちょうどいい水草が手元になかったからです。

その代わりではありますが、2019年4月現在の栽培環境と水質を晒したいと思います。
現在ソイル入りフルーツ鉢で栽培している水草は・・・


【鉢植えで栽培できた水草たち】

・ウォーターウィステリア
・ハイグロフィラ・セイロン
・ヘアーグラス
・ロタラ・ロトンディフォリア
・セキショウモ(とあり理由で枯死)


以上の4種になります。どれも栽培が容易な種でグングンと生長しており1か月に1回はトリミングをこなしています。



栽培環境

最後に、ごん太の栽培環境、肥料及び水質調整剤、そして水質の順に紹介していきます。
何かのヒントになれば幸いです。


・45cm水槽
・ライト → パワーIII450×2灯
・フィルター → 外部フィルター
・底砂 → 桜大磯砂 → ソイル(途中で変更)
・加温 → 26℃



肥料及び水質調整剤


・CO2 → 添加(1drop/3sec)
・液肥 → K肥料・Fe肥料添加をメーカー規定濃度の1/3になるように添加
・固形肥料 → イニシャルスティックを鉢内のソイルに混ぜて利用
・その他 → 1/2濃度でブラックウォーター化

※底床をソイル化した際にブラックウォーター化は中止しています。



水質


NO3 → 0~10mg/L
NO2 → 0mg/L
GH → 4~8°d
KH → 3~6°d
pH → 6.4~6.8


※(テトラ6in1にて測定)

と・・・こんな感じでも無事に栽培できています。

水道水のGH、KH が高い地域らしく、さらに大磯砂の利用で飼育水のGH、KHが結構高い値を示していますが、栽培に容易な種なので問題なし!といった感じです。

なお、明日我が家にセキショウモが届くので、セキショウモを用いた写真になるやもしれませんが・・・・。
なので、次回は未定です。ではでは。
次回は・・・

100均のフルーツ皿にセキショウモを植えてみたいと思います。

それでは次回もお楽しみに!



(更新:2021/3/3)