浮草だけど赤い有茎草
どうも、こんにちは。ごん太です。
前回は
プロと付かない方のエーハイムサブストラットのレビューをしてみました。
さて、今回は少し内容が変わりまして……
ルドウィジア・フローティングプラントの特徴や、栽培条件・注意点について述べていきたいと思います。
というのは、我が家では9月初旬の寒さに負け、残念ながらすべてのルドウィジア・フローティングプラントが枯死。
改めて寒さ対策をばっちりしてから別の浮草(ドワーフフロッグピット)を導入することと相成りました
ですので、しばらくルドウィジア・フローティングプラントを栽培することはないため、しっかりとブログのネタにしておこう!という裏事情があるわけです。
それでは↓より本文へと入っていきたいと思います。
(サイト内リンク:ルドウィジア・フローティングプラント関連記事)
フローティングプラントの特徴は【赤色の浮草】
さて今回は紹介するのは、品種が比較的多いルドウィジアはルドウィジアでも、ちょっと変わった”浮草”のルドウィジア。
その名も・・・
ルドウィジア・フローティングプラント。
ルドウィジアならではの美しい赤色の葉が特徴の浮草です。
もちろん、有茎草ですから水上葉としても栽培できますが、フローティングプラントが示す他のルドウィジアとは違うもう1つの大きな特徴は……
水面に漂わせておくとあら不思議? 浮草に変化して水面に順応していくではありませんか!
ルドウィジア・フローティングプラントはそんな不思議な植物で、”水草”にも”浮草”にもなるちょっと変わった子なのです。
そんな我が家のルドウィジア・フローティングプラントですが残念ではありますがブログのネタにする前に枯死。
経緯を忘れる前に記事を書き起こしている次第です。
【追記】
ただ綺麗な赤い葉にあこがれて2度目のチャレンジ!。
今年(2019年)は無事に春を迎えることができました。
しかし、詳しくは最後に述べますが、とあるトラブルで再度枯らしてしまうことに。
やはり浮草らしく強い時は旺盛に繁殖しますが、弱い時はあっという間に枯れていきますから、
想像している以上にデリケートな植物だと言えそうです。
(写真下側の赤い葉の浮草がフローティングプラントです。) |
ルドウィジア・フローティングプラントと栽培環境
ルドウィジア・フローティングプラントの簡単な紹介
それでは、まずはルドウィジア・フローティングプラントという植物の基本的な特徴に簡単に紹介しておきます。
ルドウィジア・フローティングプラントはアカバナ科チョウジタデ属の植物だそうです。要するにルドウィジアの仲間です。
有茎草ですので、水上葉もちろんありますが、なんといっても水面の環境に順応するので浮草として栽培することができます。
浮草の形態に葉が順応すると呼吸根の1つである筍根(じゅんこん)と呼ばれる白い根を出した、特徴的な形態になります。
――なんて、話の内容はどこのサイトを見ても書いてあると思いますので、↓のパートでは実際の栽培環境について紹介していきたいと思います。
実際の栽培環境とガラス蓋の重要性
で、ごん太が栽培していた環境は? と言いますと……
【栽培環境】
・水槽 = 45cm規格水槽
・聡明 = パワーIII 2灯
・CO2 = 1drop/3sec
・肥料 = K液肥(規定量の1/4)とFe液肥(規定量の1/4)
・ヒーター温度 = 26℃
・ガラス蓋 = あり
こんな感じで、2016年10月~2017年9月まで栽培していました。
”栽培していました”と過去形なのは何度も述べていますが……
うっかりミスで枯死させてしまったからです。
といいますのは、
このルドウィジア・フローティングプラントですが、寒さにめっぽう弱いのです。
ですから
秋・冬のガラス蓋は必須
と考えたほうがいいでしょう。
また、上の栽培環境の一覧を見ていただければわかると思いますが、比較的栽培が容易な浮草です。
秋・冬のガラス蓋の設置以外にも。後述の注意事項さえしっかり守れば、デリケートではありますが増えるときは殖えますから、お手軽に栽培できる浮草だともいえるでしょう。
ハイグロフィラが育つような水草初心者な環境さえあれば、ばっちり生長してくれる浮草です。
ルドウィジア・フローティングプラントの栽培から追うその特徴
フローティングプラントがやってきてから浮草になるまで
ここからは栽培経験談になります。
我が家にチャームからはるばるやって来てくれたフローティングプラントは、なんと水上葉でした。
浮草なのですが、パッケージを開けると有茎草の水上葉が大切そうに梱包されていまた。
が……あれ? 別の水草届いた!? と内心めちゃくちゃ焦ります。。。
おそらく水上葉で届くのはその方が乾燥に強いからでしょう。
そんな水上葉のルドウィジア・フローティングプラントを浮草に変える方法はいたって簡単です。
その方法は……
水上葉を水面に浮かべておくだけ!。
水上葉を水面に浮かべるので、水景的にはかなり不格好ですが安心してください。
1~2週間程度で白い根がついた浮草になり始めます。
我が家では1週間程度で新芽が徐々に浮草になり、やがて水面を覆い始めました。
新芽は浮草として展開しますが、もとからあった水上葉は浮草になりませんから、しばらくは浮草と水上葉が混じっている状態となります。
新芽が少ししか出ていない状態で水上葉を取り除いてしまうと、十分に光合成ができず調子を崩してしまうこともありますから、新芽が十分に展開してからトリミングしてあげましょう。
具体的には我が家では1か月待ち、十分に新芽が展開すしたのち、すべての水上葉はトリミングしてお役御免となりました。
ということで概ね1か月で水上葉から完全な浮草になります。
他のルドウィジアに比べると赤色にしやすい!
さて、ルドウィジア・フローティングプラントは名前の通り……
ルドウィジアの仲間。
なのでその葉は・・・
強い光を浴びると赤くなります。
そんなルドウィジアの葉ですが、アクア用ライトで強烈な物はそれなりに値が張るものが多いわけで、それを補おうとするとやはりFe肥料やCO2の添加に頼ることになります。
ですから、綺麗な赤色=かかった費用的な側面もあり、水草初心者さん目線では発色の難易度はそれなりに高いといえます。
しかし、このルドウィジア・フローティングプラントなら大丈夫。
比較的簡単に赤く美しい葉にすることができます。
というのは、水中葉で育てるルドウィジアの仲間と違って、ルドウィジア・フローティングプラントは浮草ですので
ライトから近い位置で光を受けることができるのです。
明るさは距離の2乗に反比例するわけですから、ライトから遠い程弱く、近い程光が強いという事になりますから、水中で栽培するよりは水面で栽培したほうが簡単に強い光を当てることができるわけです。
ですので、安い照明(と言っても、必ず水草用を利用してください)も2灯使えば、簡単に葉を赤くすることができるでしょう。
さて、話は変わりますが、一昔ですが夏の一時のみ睡蓮鉢に浮かべ直接太陽光に当てたことがあります。
写真を撮っておらず紹介できないのが残念なくらいの、美しい深紅の浮草でした。
ですから、前述しました通り寒さに極めて弱いので、栽培できる期間は非常に限られているとは思いますが、屋外栽培でもお勧めな浮草です。
ルドウィジア・フローティングプラントのトリミング・殖やし方・管理上の注意点
ここからは栽培上の注意点を述べていきたいと思います。
トリミング
トリミングの間隔は我が家では・・・
1週間おきに全量の2/3ほどカットし、捨てていました。
やはり浮草ですので、環境さえ整っていれば成長速度が早く、あっという間に水面に広がってしまいます。
(ただし、環境が合わないとあっという間に枯れるという側面もあります。)
ですから、他の浮草と同じように簡単に水面を覆いつくし大きな影を作り出しますから、水中で栽培してる他の水草が調子を落とさぬように配慮が必要です。
そのためのトリミングを頻繁にすることになるでしょう。
また、トリミングそのものは有茎草の差し戻しと同じで、頂点の成長点を含めた葉6~8枚程度残すように茎をカットして水面に戻してあげてください。
残す葉の枚数を多めにする方がいじけることもなくすくすく育つようです。
とはいえ、
たくさん葉を残せばトリミング期間は短くなり忙しくなりますし、
かといってあまりにも葉をカットしすぎると逆にいじけて生長不良になるので要注意です。
ですから、慣れないうちは葉が6~8枚よりも少し多めに残すようトリミングすると、取り返しのつかない失敗に遭うこともなく、安心して栽培できると思います。
増やし方
その増やし方ですが、ルドウィジア・フローティングプラントは茎頂以外からもどんどん新芽(脇芽)が出始めますので、
増やしたいときはその脇芽を十分に生長させ伸ばしてから、トリミングで脇芽の根元から分離してあげれば簡単に増やすことができます。
分離した脇芽は同じように水に浮かべておくだけで、大きく成長し、っさらに脇芽を出し始めます。
ですから、増やすのはかなり簡単です。
むしろ、一応有茎草ではありますが、
他の浮草と同じく、「――増えすぎてこまる!」
そんなことも十分あり得る浮草です。
管理上の注意点
ここからは、ルドウィジア・フローティングプラントが特に苦手で枯死の原因となるものについて述べていきたいと思います。
管理上の注意点としては基本的に浮草が嫌いなものは厳禁です。浮草が嫌いな物とは・・・
【浮草の嫌いなもの】
①、水面の揺れ
②、寒さ
③、CO2が添加されていない環境(後述)
この3つです。
水面の揺れに関してはエーハイム・ナチュラルフローパイプやDo!Aquaのポピーグラスなんかで対応できるかと思います。
もちろん、外部フィルターと直結させるような強烈な水流をディフューザーなんてもってのほか。
そういった水面に大きな波ができるような”強すぎる”エアレーションは水面を揺らし過ぎてしまうので要注意です。
とはいえ、浮草を栽培していると水面の水流が滞りがちになり、油膜などがとても出やすいですから、ある程度のエアレーションは必要でしょう。
また、実際に私は寒さ対策が不十分で、ルドウィジア・フローティングプラントを枯らしてしまいました。
ですので、水面の揺れ対策と寒さ対策はばっちりしましょう!
30℃以上の真夏を除いて、なるべくガラス蓋をすることをお勧めします。
……とはいえ、無頓着にガラス蓋をしていると水温が上昇しがちになりますから、気温と水温を見定めたガラス蓋の着脱が大切です。
それの判断が結構難しく、ごん太は9月に入り猛暑が終わる頃が、ガラス蓋を取り付ける頃合いだと思ってます。
なお、秋風が吹き始めると、朝晩の寒さで枯死することもありますから、タイミング的には遅すぎるようです。(経験者談)
そんな注意点が多くデリケートな浮草ですが、水面に浮いているがゆえに・・・
(1)、光をよく受けやすく
(2)、コケが付きにくく
(3)、↑2つの条件により、比較的良い状態を維持できるので爆殖しやすい
といった特徴がありますから、注意点さえしっかり守れば本来お手軽な植物です。
諸事情により水草をあきらめた方も、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
【補足】ルドウィジア・フローティングプラントにはCO2も大切?
さて、この記事を投稿した後、再度ルドウィジア・フローティングプラントを栽培し始めたごん太ですが、
長期間に渡りCO2漏出て添加されないトラブルがありました。
その結果、、、
再チャレンジ中であったルドウィジア・フローティングプラントを含む浮草たちは、
あれよあれよという間に調子を崩し枯死してしまいました。
その原因を考えてみますと……
やはり、一般的に学校で教わるように植物がCO2を取り込む気孔は葉の裏側にあることが多いわけです。ですから……
――ここから先は憶測の域を出ない話なのですが、
葉の裏側は水面に接していますから、ルドウィジア・フローティングプラントは空気に触れている葉の表側ではなく、水に接している葉の裏側からCO2を取り込んでいる、推察できます。
そして、今回のCO2漏れの期間、水槽内のCO2が不足がちになったため、あっという間に葉からCO2を吸収できず、調子を崩した……
――そんなことが起きたのではないか?
と考えています。
ただ、ルドウィジア・フローティングプラントは気根を持っており、そこからCO2も取り込めるはずですから、水中葉をもつ水草よりも水中のCO2頼みというわけでも無いはずです。
ですから、詳しい原因は不明のまま。
結局はルドウィジア・フローティングプラントが手元に無い現在、対照実験もできずその真相は憶測の域を出ません。
そんなわけで、「CO2は添加したほうがより栽培しやすいのかもしれません」という憶測を追記しておきたいと思います。
(2019/12/27 追記)
あとがき
さて、次回は・・・
先日紹介したバブルチョイスについて写真付きで詳しくレビューしたいと思います。
それでは次回もお楽しみに!
(更新:2021/3/13)