ふと排水パイプを見ると水流が止まっている!
今回は昨日我が家に起きたフィルタートラブルをそのままネタにしていきたいと思います。
今回はタイトルの通り・・・・
ふと排水パイプを見ると水流がなくフィルターが停止している!!
そんな状況に遭遇したので、その時の対処法を紹介していきたいと思います。
故障なりケアレスミスなりで停止してしまった外部フィルターを発見してしまった!そんな場合ってありますよね?
そんな時は慌てて再稼働してはいけません!!
というのは、再稼働にメンテナンスが必要な場合があるからです。
判断する基準となるのは・・・
バクテリアの死滅具合です。
バクテリアの死滅がフィルター内で死滅してる状態でなぜ外部フィルターの再起動をしてはいけないのか?
そんな話をしていきたいと思います。
なお、トラブル対応の話ですから、かなり「経験則」の強く、下の話が「絶対」ではないことを、冒頭パートの最後に記しておきます。。。
フィルター停止発見の経緯
我が家のろ過は万が一に備えエーハイム2213と2222の2台体制で行われています。
この記事を作る一昨日2213の定期的なフィルターメンテナンスを行ったばかりで、今回発見した停止していたフィルターはメンテナンスをしていない2222になります。
我が家の2213はメンテナンス後は、エア噛みでブーン音が出たり水流が止まったりするので、メンテ後のはよく2~3日観察しています。
そして、いつものように2213の水流を確認していたら、どうやら2222につけている
ナチュラルフローパイプ付近の水面が波立ってないことに気が付いてしまったのです。。。
ナチュラルフローパイプを外して改めて確認してみるものの、全く水流がない!。
つまり、外部フィルターが止まっていたわけです。
さてその時どうすればいいでしょう?。
というわけで、外部フィルターが止まってるのを発見した場合どうすればいいのか?、次の項で順を追ってその対処方法を解説していきます。
まずは、外部フィルター内の清掃
今回の外部フィルター停止の原因はコンセントのさし忘れではなかったのですが、メンテナンス後にコンセントをさし忘れて2・3日外部フィルターを放置してしまった!なんてよくある話です。
そして、前にも述べた通り・・・
そんなときは慌ててコンセントを入れて水流を復旧させるのはNGです。
というのは・・・
水流がない状態で1時間半経つとフィルターケース内の溶存酸素濃度0になると言われてます。
ですから2・3日放置した外部フィルターの内部は嫌気性であることが予想されます。
それではなぜ、外部フィルター内が嫌気性になっている状態で電源をONにし、そのまま通水してはいけないのでしょうか?
その前にまずは、外部フィルターの内側が酸欠状態になる理由について説明します。
好気性のバクテリアの死滅
嫌気性域というわけですから、酸素がない環境です。
なぜ酸素がなくなったか?というのは・・・・
硝化細菌も含まれる好気性のバクテリアが外部フィルター内の酸素を使い切ってしまったからです。
人間も 空気の出入りのない空間に閉じ込められると窒息してしまいますよね?
それと同じことで、外部フィルター内部は、正常に稼働していれば水が流れているわけですから硝化細菌が酸素を使い切って嫌気性域になるようなことはありません。
しかし、水流が止まった途端、硝化細菌は酸素を利用して生命活動をしているので、どんどん外部フィルター内の酸素が減少してしまうのです。
最終的に酸素を使い切り硝化細菌は死滅してしまいます。
そうなれば、フィルター内はゴミとして以前から滞留している有機物に、硝化細菌の死骸がプラスされ非常にゴミまみれな状態になります。
つまり、嫌気性でゴミまみれな状態となるわけです。
嫌気性になると?
嫌気性になると普段は日の目に見ないような細菌が増殖を始めます。
この細菌たちは豊富な餌(ゴミ、死骸)と好ましい環境(嫌気性)により大増殖を始めます。
いわゆる「腐敗」を引き起し始めます。
この状態でコンセントを入れると嫌気性になり増殖した細菌を含む腐敗した水がそのまま水槽に入ってしまします。
この嫌気性の微生物を含む腐敗した水が水槽に流れ込むことが問題です。
なぜこのような水がそのまま水槽内に入ってはいけないのか?というと・・・
①嫌気性菌の中には病原性を持つものある(エロモナスなど)
②嫌気性菌の代謝により有毒な化学物質が産生されている場合がある (硫化水素など)
この2点が、水槽内で暮らす魚やエビにとって問題となるわけです。
なので・・・
あっ!外部フィルターと止まってる!!
と気が付いても慌てず騒がず・・・
まずいつから止まっているか考えてみましょう!!
15分~30分程度経過してるならば、フィルター内清掃をしてから再稼働したほうがより安心です。
なお・・・
フィルター停止は生体の生死にかかわる大きなトラブルですから、
その対処は必ず自己の責任のもと行ってください。
また、このような事態を予防することが一番大切です。
フィルターが止まるというのは「ゾッとする」 レベルのトラブルなのです。
フィルター併用のすすめ
もし何らかのトラブルでフィルターが停止してしまったら、水槽内のすべての生体にとって危険な状態になります。
ですので、普段からメインフィルター以外に2台目となるフィルターを普段から利用することをお勧めします。
いわゆるメインとサブの2台体制です。
エーハイム2213とエーハイム2222のような同じサイズの組み合わせもあれば、上部フィルターとスポンジフィルター、外部フィルターと水中フィルターなどメインとサブがはっきりする組み合わせもあります。
しかし時にそれは、時に「ろ過能力の強化」という側面ばかり強調されることもありますが・・・
実際にはいざという時の生体の安全性を高めるための構成なのです。
そんなわけなので、ごん太としては メインフィルターとサブフィルターの併用をお勧めします。
実際の対策~ごん太の場合~
ここからは完全に余談です。というより事例紹介です。
今回の場合は停止してからすぐに気が付いたのですが、一応外部フィルターを開けてみたところ、フィルターケース内に「腐った臭い」はしませんでした。
念のため水槽内とフィルターケース内の飼育水をテトラ6in1でチェック。アンモニア・亜硝酸なども検出されませんでした。
それでも生体に何かあってからでは遅いわけですから、セラミックろ材の清掃と細目フィルターパッドの交換、さらにフィルターケース内の飼育水の排水といったメンテンナンスを行いました。
そして再稼働!。
再稼働後はフィルター2台体制なので水槽の水質に変化はなし。
換水は行っていません。
現状、生体に被害は認められていません。
その原因については推測ですが、エアストーンが2222の給水パイプに接続してあるテトラP1フィルターの近くにあったため、
徐々にエアを吸い込みエア噛みにより停止した
と思われます。
なお、その後数か月間、フィルター停止を起因とするような病気や生体の死亡などは、発生しませんでした。
なので、今回のトラブルは無事解決できたようです。
というわけで、フィルター停止の話はここまで。
フィルターがうるさいから夜間止めるのはあり?なし?
「夜間フィルター停止」できる条件
最後におまけパート 。
フィルターがうるさい!
ブーン音が気になる!!
いつまでもジャバジャバ落水音で眠れない!!!
そんな人のために、簡単ではありますが意図的なフィルター停止について記しておきます。
まず先にも紹介した通りフィルター停止は「ゾッとする」 レベルのトラブルです。
ですから・・・
基本的に意図的であろうがなかろうがフィルターは停止させないものです。
再稼働時のフィルター内に蓄積した有害物や病原菌がトラブルの起点となるからです。
また、当然、1つしかないフィルターを止めてしまっては、魚から常時排泄されるアンモニアがたまり続け水槽の中は地獄絵図になってしまいます。
・・・ただし例外もあります。
この話はごん太が実際にやったわけではないので、はっきりとした確証は持てませんが、、、
①メインフィルターでない
②停止時ろ材すべてが空気に触れる
この2点をクリアできればフィルターを夜間一時停止することができるでしょう。
①については言わずもがな、②については、ろ材を空気中に晒すことで嫌気性の環境にせず、安全な再稼働をさせるためです。
で、、、実査に上の条件を満たせる環境というと・・・
サブのフィルターとして上部フィルターを利用する場合が該当するかと思います。
さて、そんな状況があるかというと・・・
そうそうないはずです。
夜間フィルター停止よりもフィルター静音化するべき
結局のところ、夜間フィルターの音がうるさくて程気になる場合には別の方法で対策することになります。
ブーン音やカリカリ音などについては、より静音性の高いフィルターに交換することを検討すべきでしょう。
実際ごん太のように「静かだから」という理由で外部フィルター(特にエーハイム)を利用する人もいます。
ジャバジャバボチャポチャ落水音が気になる人は排水パイプを水面下にしたり、上部フィルターなど構造上どうしても空気が入ってしまう人は排水管にストローをいれるという技もあります。
そのように、最近はエアポンプからフィルターに至るまで「静音」 な道具も以前に増して出てきましたし、静音化させるアイデアも多く紹介されるようになってきましたから、
なにもフィルターを停止させずとも対策すればゆっくり寝れるようになるというのが現状でしょう。
しかし、いくら対処法があるとはいえ、完全に無音になるまで、あーでもない、こーでもないとやっていたら、心の癒しのアクアリウムがストレス源になってしまいます。
このような音はアクアリウムをするうえで、大なり小なり必ず発せられる音だからです。
ですから・・・
適度に静音対策したら、諦めて「慣れる」 ことが肝心です。
というわけで、おまけパートここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。
いかがだったでしょうか?
トラブル解決の糸口や参考になればと思い今回の記事にしました。
それでは次回もお楽しみに!
(更新:2020/2/2)