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2017年11月21日火曜日

2213ろ材固定盤とコンテナどっちがいい?ウールマット再利用は?

どーもこんにちは。ごん太です。
ここ数回にわたりエーハイム2213のメンテナンスのノウハウについて述べています。
さて、前回は・・・

パイプ清掃とフィルター本体清掃について紹介してみました。

エーハイム製のセラミックシャフト(スピンドル)はとても破損しやすいので取り扱いに注意!!万が一の破損時に備えて予備をストックしておくといざって時に便利です。

という話をしてみました。

今回も前回まででパイプ類の清掃とパワーヘッドの清掃は終わりましたから、

↓今回の内容はろ材についてとなります。↓

2213のろ材固定やろ材コンテナ、ろ材ネットやろ材の洗い方、はたまたウールマットの再利用時の注意点その辺について、述べたいと思います。

なお、ろ材清掃ゆえに汚い画像もありますので、注意してご覧ください。

では、目次、サイト内リンクと続きまして、本文に入っていきます。
それでは続きをどうぞ!

なお、この記事は様々な内容を含んだノウハウのごった煮のような記事ですので、忙しい人は↓目次リンクより目的の話に飛んでくださいね。


(サイト内リンク:2213のメンテナンス関連記事)

当ブログの関連記事です。
よろしければ、こちらもあせてご覧ください。


§1. ろ材固定板VSろ材コンテナ


あれ!?パワーヘッドが開かない??【よくあるトラブル】


2213のパワーヘッド開けるところから今回の話はスタートします。 そこで、まずは初心者さんはよく陥る話なのですが、、、

外部フィルターは「密閉」されているわけですから、2か所のダブルタップを開放しないと、どんなに力を入れても気圧の関係で開きません。

特にフィルター本体を取り外すときは一端2か所計4つのコックを全閉にするので、陥りやすいミスでもあります。

蓋が開かない!固い!と思ったら、力任せに開けるのではなく、まずはコックを見てみましょう!。


エーハイム2213、ろ材固定盤とろ材コンテナどっちがいいの?


巷でのろ材固定盤の評判


では早速、ろ材の汚れ自慢・・・
ではなく、まずはろ材コンテナとろ材固定版の話に移っていきます。

下の写真はパワーヘッドを開けたところです。

パワーヘッドを開けた2213


ろ材コンテナにたくさんゴミが付いてますね。

さて、ここでろ材コンテナについての評判とごん太なりの考え方を紹介しておきたいと思います。

巷では2213ろ材コンテナは使いずらいく、ろ材もそれほど入らないのでろ材固定板を利用した方法が良いという考え方もあるようです。


ごん太なりの考えでは・・・


しかし・・・

ろ材固定板2つ合わせて\2,000ですが、これを導入してろ過能力に金額なりの優位な差が生まれるかは謎です。。。

ごん太は外部フィルターろ材を詰め込む派ではなく外部フィルター通水性重点派なのでろ材を7割しか入れていません(なんの派閥のこっちゃw?)。

そうなると、ろ材固定板のメリットであるろ材容量が増えるという点にメリットがありませんので、ろ材固定盤利用していません・・・。

また、ろ材コンテナの方がフィルターケースとろ材コンテナの間に若干のすき間ができるので、内部が詰まったときにはフィルター即停止にはなりません。

なのでごん太はろ材コンテナを選んで利用しています。


結局どっちがいいの?


とはいえ、汚れでろ材が詰まってフィルター停止なんてことはそうそうありませんから、結局のところどちらでもよいとごん太は考えています。

というわけで、

ろ材容量命!ろ材容量に心血を注いでいる!という方はろ材固定板を。
それ以外の方はデフォルトのろ材コンテナで十分。

そんな風にごん太は考えています。
もちろん、あくまで私感による話ですから、異論はあるかと思います。


実際にろ材固定盤を利用してみて


ろ材固定盤を利用するとろ材容量がどれだけ増えるの?


ひょんなことからろ材固定盤を手に入れ、現在ろ材コンテナではなく、ろ材固定盤でエーハイム2213を利用しています。

2213でろ材固定盤を利用するとろ材コンテナを利用した場合に比べて、おおよそ1Lろ材容量が増えます。

ただまぁ・・・1Lのろ材容量増加がどれだけろ過能力に貢献しているのか?・・・これは全くもってわかりません。

ろ過能力やろ過の安定に対する【はっきり】とした指標が無いからです。

アクアリウムでは昔からろ材容量=ろ過能力という風潮があり、確かに指標としても利用できるのですが、かなり漠然とした指標で、ろ材の質や種類といった議論を吹き飛ばすもろ刃の剣でもあります。

ただまぁ、、、


ろ過能力を向上するだけならば他の選択肢もある


そもそもごん太の水槽は外部フィルター2台並列なので、ろ材容量自体に余裕があり、たかだか1L増やしたところで、その差は分かりづらい環境でもあります。

そんなわけで、これはごん太の持論なのですが、、、

よほどフィルター性能ギリギリでない限り、生物ろ過能力の差ってはっきりとわからないことが多いです。

ですから、フィルターがエーハイム2213の1機のみでさらにフィルター性能ギリギリまで使う利用方法、もしくは現状使っているなら、ろ材固定盤を利用したほうがいいのかもしれません。

が・・・そんな状況でしたら間違いなく・・・

①、別の形式のフィルターをサブとして導入する
②、フィルターの2機併用もしくはサイズアップする

など、エーハイムの「ろ材固定盤」を手に取る前にろ過能力の向上について検討すべきことがあるはずです。

一応ろ材固定盤の利用というのはフィルターのサイズアップに該当するわけなのですが、、、

サイズアップよりも他形式のフィルターを利用したほうが好ましい場合が多く、ろ過能力向上を目指す場合、最初からろ材固定盤ありきで話をすすめるのは対策としてはお勧めできたものではありません。

あくまで、手持ちの2213のサイズアップしか選択肢がない場合に限るでしょう。


ろ材コンテナを購入するのなら専用ウールマットも忘れずに


さて話は変わりますが、

実際にろ材コンテナからろ材固定盤に変更する際にはろ材固定盤を2枚(上下:2枚セットは現状なし)だけでなく、ろ材固定盤用のウールマット(EF-500と共用)も準備する必要があります。

それらウールマットは2213コンテナ用ウールマットではサイズが小さすぎるためです。

ですから、ろ材固定盤を購入する際は一緒に専用のウールマットもポチることをお忘れなく。
(2019/7/04 この章のみ追記)


§2. ウールマットよもやま話


ウールマット再利用はトラブルの元


さぁ!ここからがお待ちかね!ろ材の汚れ自慢です!・・・
という安直な話ではなくて、ここではウールマットの再利用の是非について記していきたいと思います。


ウールマットの役割


というわけで、↓はウールマットの写真となります。

2213のウールマット


すごく汚れてますね。プレコ水槽なだけあります。

プロホースで吸いきれなかったゴミやストレーナーで引っ掛からなかったゴミ・・・

つまり細かい粒子状のゴミは最終的にウールマットに引っ掛かり濾されるので、↑の写真のように真っ黒に汚れるのです。

しかも、大食漢のプレコがいるとウールマットの汚れ方が半端ありません。
ウールマットの清掃をすぐできる上部フィルターが推奨されるわけです。


ウールマットは高い!交換したくない!!しかし、、、


さて、ここからは外部フィルターのウールマットについての話となります。

メーカーによりますが上部フィルター違い外部フィルターのウールマットは妙に値段が高く、頻回に交換するのに及び腰になったりしていませんか?

もったいないから、ウールマットをもみもみして再利用して節約に励もう・・・という気持ちになりやすいのですが・・・

ウールマットの再利用はお勧めできません!。
ごん太はこのまま(上記の写真のまま)ウールマットを1回で使い捨てにするようにしています。


ウールマットの失敗談


おそらく、モミモミしてやれば「まだ使える」とは思いますが・・・

ごん太は過去に再利用でいろいろなトラブルに見舞われたことがあります。
粉雪のような浮遊物が排出され続けたり、病気が流行したこともありました。

というのはウールマットは、、、

汚いものが最終的に集積する部分でもありますし、
それが原因でフィルター詰まりが起きる部分もあります。

さらに良くないのは、、、

詰まると嫌気性域になっている可能性が高い部分でもあります。

そうなると病原菌の温床になったり、嫌気性菌による有毒化学物質の排出源になる危険性もあります。

なので、ディスポ感覚で1度こっきりでゴミ箱行きです。

これはごん太の考えなのですが、もちろんウールマット自体は丁寧にやさしく清掃するのであれば2~3回程度の清掃に耐えうると思います。

しかし、「もったいない」では片づけられない、それなりにリスクのある行為です。


§3. 2213のろ材コンテナとセラミックろ材の清掃


さて、最後はセラミックろ材の清掃をしていきたいと思いますが、まずはその前にろ材コンテナやろ材ネットについてアレコレと書いてみたいと思います。


エーハイム2213コンテナのメリット・デメリット


エーハイム2213のろ材コンテナの良い点


エーハイム2213のろ材コンテナの良い点、むしろ全てのろ材コンテナに当てはまるメリットですが、それは、、、

全てのろ材をまとめてフィルターから取り出せる点

これにつきます。

ごん太は2213にメック、シポラックス、サブストラット、シポラックスミニ、ウールマットの5種類のろ材が入っています。

当然それぞれ後述するろ材ネットで包んであり、混ざらないようにしてあるのですが、それでも清掃時に取り出す際にはそれなりの手数を必要とします。

そんなろ材たちをまとめてコンテナに入れて置けば、、、

まとめて取り出せ素早くフィルターケースの取り外しや清掃に移ることができるのです。

また、コンテナごと飼育水やカルキ抜きした水にエアレーションとともに浸け込めば、フィルターケースの外でも数時間は硝化細菌へのダメージを最小限に留めることができ、思う存分外部フィルター本体の清掃ができます。

なので、

ろ材をまとめて取り扱えるというのはかなり便利なことなのです。

しかし、エーハイム2213のコンテナにはちょっとがっかりな点もあります。


エーハイム2213のろ材コンテナのがっかりな点


ごん太はエーハイム信者なのですが、そのエーハイムデビューはエーハイムエコシリーズでした。

エーハイムエコシリーズのろ材コンテナは分割できるタイプでしたので、、、

「水槽の水が入ってくる下段は青スポンジとリングろ材、パワーヘッド直近の上段は細かい生物ろ材にウールマット、さらにウールの上に活性炭・・・」

そんなろ材の棲み分けができたわけです。


で、2213のろ材コンテは?となるのですが・・・

残念ではありますが2213のろ材コンテナは分解できないタイプです。

円筒状のケースと蓋1つという構造になっています。
これが2213付属のろ材コンテナの良くない点ですね。。。

エーハイムエコシリーズのような重箱型のろ材コンテナをオプションとして販売してくれるとかなり便利になるのですが、ないものねだりをしても仕方ない・・・。

2213においてろ材の棲み分けをしようとなるとそれはろ材ネットに頼ることになります。


ろ材ネットのメリット・デメリット


というわけで、ここからはちょっと脱線気味で、ろ材ネット利用のメリットデメリットについて考えてみたいと思います。

メリット①:棲み分け


そんなわけなのでごん太は、2種類のろ材を置き分けるため、それぞれのろ材をネットで包んでろ材コンテナに入れて利用しています。

ここでは簡単ではありますがろ材ネットのメリットデメリットについて話をしてみたいと思います。

まずメリットに挙げられるは今まではなした通り・・・

ろ材のすみわけ(置き分け) ができるという点です。


例えばエーハイムメックにサブストラットプロという定番の組み合わせを利用する場合、2213のような分割できないろ材コンテナでもネットを利用すれば、決して混ざり合うことがなく、、、

水が入ってくる下側にエーハイムメック、その上にエーハイムサブストラットプロという置き分けを維持することができます。


メリット②:ろ材清掃もらくらく


さらに便利なのがろ材交換時や清掃時。

2種類のろ材が混ざり合ってしまうと、それぞれを一方のみを取り出すのは至難の業です。

山のようにあるろ材の粒をメックとサブストラットプロに選り分ける作業なんて、ちょっとした悪夢です。

ろ材ネットに入れて置けば簡単に1種類のみ取り出すことができるのです。

それはろ材によってろ材をフリフリして洗浄する時間が違う場合にも効果を発揮します。

同じセラミック材質のろ材でも物理ろ材は汚れが取れやすい傾向にあり、生物ろ材は取れづらい傾向にあります。

それぞれまとめてフリフリ洗浄するのは、双方にとって洗浄しすぎもしくは洗浄しなさすぎとなるので、するべきではありません。

ろ材ネットを利用すれば、それぞれジャストな時間で洗浄できるというわけです。

・・・ただまぁ、ろ材コンテナが分割できればそれで済む話だったりします。


ろ材ネットのデメリット


で、次はろ材ネットのデメリットとなるのですが、はっきりとしたデメリットが見当たりません。

なので以下は重箱の隅をつつくような話です。


デメリットその①:ろ材ネットは基本別売り


まず、気の利いたメーカーならろ材に専用のろ材ネットをつけてくれることもありますが、

基本的にろ材ネットは別売りです。


なので数百円ではありますが余計な出費がかかります。
ただまぁ、その数百円で2213のようなろ材コンテナの場合、ろ材メンテの利便性は劇的にあがるでしょう。


デメリットその②:場所を取る


次のデメリットは、
ろ材ネットで包みフィルターに入れるという事は当然、、、

ネット体積分だけ外部フィルターに物が詰められなくなります。


フィルターケースにギチギチになるほどろ材を詰め込みたい人にとってはおすすめできません・・・。

しかし、
そもそもフィルターケース目いっぱいにろ材を入れるような利用方法は、ブーン音の原因となったり、水流量が減少しやすく頻回なメンテが必要であったり 、なにかと面倒事を持ち込むので、ごん太としてはお勧めできません。。。


デメリットその③:通水性がおちる(かも)


最後にろ材ネットのデメリットとしてまことしやかに聞いたことがあるのが・・・

ろ材ネットの「ネット」にゴミが引っ掛かって通水性が落ちる


という話。
しかし、ゴミはネットに引っ掛からなくても結局ウールマットに引っ掛かるわけですから、どれほど信憑性があるかは不明です。

そんなわけなので、数種類のろ材を利用する場合において、ろ材コンテナが分割できるタイプならば不要なのですが、そうでないコンテナ(例えば2213)の時はなるべくろ材ネットの利用をおすすめします。



ろ材の清掃


さて、随分と話が長くなってしまいました。
最後に清掃する様子を紹介して、記事を終わりたいと思います。

清掃するときはろ材ネット事取り出して、それごと清掃します。
↓の写真はろ材ネットに入っているエーハイム・メックとセラ・シポラックス

利用しているエーハイムメック
↑エーハイム・メック


ネットに入ったシポラックス
↑セラ・シポラックス

エーハイム・メックの場合はこのろ材ネットに入った状態で飼育水またはカルキ抜きした水につけて揺さぶること15秒。

セラ・シポラックスの場合は30秒ぐらいゆさゆさ。

すると↓の写真のようになります。

洗浄後のエーハイムメック
↑エーハイム・メック

洗浄後のシポラックス
↑セラ・シポラックス


このときあまりにも、汚れを落としすぎてしまうと、清掃後のフィルターの不調の原因となるので、慎重に清掃してくださいね!。

そんなわけで、これでろ材清掃は完了!
そして今回の話もここまで。

次回は2213の再設置について記していきたいと思います。

(更新:2020/7/28)