身近な道具で楽々固定
どーもこんにちは。ごん太です。
前回は・・・
ウィローモスを流木に活着させることになった経緯と、活着に利用する木綿糸の特徴
について紹介しました。
今回は釣り糸と瞬間接着剤を利用した固定方法のメリットとデメリットについて記してきます。
なお、今回はメリット・デメリットに的を絞っていますので詳しい方法は省略しています。ご了承ください。
また、この活着方法についてですが、その対象はあくまでも活着する根をもつ植物に限られます。
実際にごん太はそのような根を持たない園芸用植物や水草では実践したことはありませんが、おそらく適しておりません。
↑その点のみご注意の上、読み進めていただければと思います。
それでは目次、サイト内リンクと続きまして本文へと入っていきます。それでは続きをどうぞ!。
今回のネタは数回にわたり連載しましたので、各回の紹介をさせていただきます。
(サイト内リンク:ウィローモスの活着のための固定方法)
当ブログの関連記事です。
よろしければ、こちらもあせてご覧ください。
- 【 あなたは何派】?ウィローモスの活着方法~木綿糸からモスマットまで~(2017/11/30投稿)
- ウィローモスを木綿糸で活着するのは時代遅れ?(瞬間接着剤や釣り糸を利用した活着のメリットとデメリット)(2017/12/1投稿)→今ここ
- オクラネットでモスマット~モスマット作成手順を写真付きで紹介(2017/12/2投稿)~
- 木綿糸より長持ち!?釣り糸でウィローモスを活着させる方法を写真で紹介!(2017/12/3投稿)
釣り糸でウィローモスを活着させる
まずは、モスコットンの弱点を補うかのような性質をもつテグス。
テグスとは釣り糸のことです。
昔は釣り糸って釣具屋やホームセンターの釣具コーナーぐらいしか置いてありませんでしたが、最近では100円均一でも見かけるようになりましたね。
その利用方法を簡単に説明すると、木綿糸同じようにウィローモスを流木に挟み込むようにしてグルグルと巻きつけるだけ。
詳しい方法は↑のリンクリストの2017/12/3投稿の記事をご覧ください。
このパートでは、そんな釣り糸を利用したウィローモスの活着についてのメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
釣り糸でウィローモスを活着させるメリット
メリットその1:適度な強度がある
釣り糸なので強度と耐久性があります。
魚を釣るための道具ですから、当たり前ですね。
力任せにテンションをかけても、流木や石で擦れてもそうそう簡単には切れません。
そんなわけなのでウィローモスを巻いているときでも、巻き終わって水槽内に設置した後でも耐久性は抜群。
そのその強度ゆえに、巻き付けているときに糸が擦り切れてやり直しということはまずありませんし、、、
釣り糸自体が劣化して切断するには数か月、場合によっては年単位ですから、ウィローモスが活着途中で自然と糸が溶けてなくなりバラバラにあるということ、まずありえません
。
ウィローモスをまきまきしさせすれば、そのあとのメンテナンスは極めてイージーなのです。
メリットその2:透明で目立ちにくい
先に述べた強度があることにさらにプラスして
透明であることも利点です。
釣り糸は魚に気が付かれないようにするため水中ではほとんど判別不能になります。
ですから、ウィローモスを巻いている意図が目立って目立ってしょうがない!ということはまずないです。
また、釣り糸は細ければ細いほど水中では目立ちにくくなるという特徴があります。
なので、なるべく細いほうが水景によくなじみますから、細いほうがおすすめです!!・・・
・・・と言いたいところですが、実は細すぎると今度は、、、
見づらい
結びづらい
作業しづらい
の3拍子。
なので、自分の技術に合わせて太さを選ぶべきです。
もちろん、釣り糸にも数種類の材質があり、その中には多少お値段はしますが100均で販売されているようなナイロン製の釣り糸よりも張りがなく作業しやすいのもあります。
作業に自信が無いのならばそのような糸を利用するのも1つの手です。
細い糸で固定させれば完成時の出来上がりは綺麗ですから、じっくり腰を据えて作業したいものですね。
メリットその3:太さ(=目立ちにくさ)が選べる
いろいろな太さがあるのも利点です。
100均ではなく釣具屋さんに行けばわかる通り、渓流のハリスに用いる細い糸や、海釣りで使う太い道糸まで様々な商品がラインアップされています。
上で記しました通り、細くなるほど作業しづらいですが、同時に目立ちにくくなるという利点もありますので、、、
まずは0.8合~1号程度の太さで練習してみてはいかがでしょうか?。
木綿糸よりやっぱり釣り糸が便利?
なお、ごん太としては、
木綿糸のデメリットが気になる場合は瞬間接着剤ではなく釣り糸の利用をおすすめします。
前回も記したのでさらりと木綿糸のデメリットを記しておくと、、、
【木綿糸のデメリット】
自然に分解する→活着途中でほつれて水槽内でバラバラに・・・
強度が弱い→流木で巻いている途中で切れて最初からやり直しに・・
↑のデメリットがまるっきりないのが釣り糸というわけなのです。
しかも、その利用方法は、「ほぼ」木綿糸と同じですし、そう高いものでもありませんから、、、
おそらくは木綿糸よりも釣り糸の方が便利でしょう
「おそらくは」と書いたのは釣り糸にもデメリットがあるからです。
釣り糸でウィローモスを活着させるデメリット
デメリットその1:自然に分解されない
そんなメリットばかりな釣り糸ですがデメリットもあります。
その1つ目は・・・
自然に分解されないことです。
自然環境を保つため自然に分解する釣り糸もありますが、、、
釣り人によって無造作に捨てられた釣り糸が鳥の足に絡んでしまったり、
鳥が誤食してしまったり、、
いつまでも釣り場に残ってしまったり、、、
釣り糸が分解されないことによる環境問題について聞いたことがある人もいるかと思います。
それほどまでに釣り糸は分解されません。
多少は劣化するでしょうが当然水槽内にいつまでも残るわけですから・・・
完璧な見栄えを追求している人はウィローモスが活着したら抜糸する必要があります。
ごん太は釣り糸は透明で目立たないので劣化するまで抜糸するようなことはありませんが、
パーフェクトな水草レイアウトを目指すのならば、糸を抜く必要があるでしょう。。。
デメリットその2:見づらい・結びづらい・作業しづらい
さらに、もう1つデメリットとして挙げたいのが
透明かつ素材由来の独特の張りがあるので結びにくい
ということです。
釣りをやった経験がある人なら釣り糸の扱いなんてちょちょいのちょいですが、初めてテグスに触れる人は独特の張りと視認しづらさにより苦戦する思います。
代替の手段やそれを緩和す方法は↑で記した通りですが、それでも苦戦する時は苦戦します。
あ”---もーーやーーーめた!!
そんな風に気持ちが折れやすい糸でもあります。
ですから、
どっしりと腰を据えて、ゆっくり確実に作業しましょう!。
・・・
というわけで、釣り糸でウィローモスを活着させる話はここまで。
話変わりまして次は、最近流行りの瞬間接着剤での活着方法についてです。
最近流行りの瞬間接着剤
ごん太は化学屋さんでないのでわかりませんが、瞬間接着剤はシアノアクリレートという物質のようで、液体の時は強い毒性があるようです。
しかし、水を含んで重合し硬化したあとは毒性はほとんど無いという特徴もあるようです。
ごん太は、手術の傷口を塞ぐ目的で専用の瞬間接着剤が利用されるという話は聞いたことがあります。
とはいえ、、、
アクアリウム用瞬間接着剤ならまだしも、市販の一般用の瞬間接着剤がまったくもって熱帯魚に無害とは言い切れませんので、必ず自己責任でご利用ください。
で・・・実際に瞬間接着剤で普通のウィローモスを接着してみたのですが、予想以上に簡単に接着できます。
アロンアルフアゼリー状のような垂れにくく、染み込みにくいものを利用すればより簡単に接着できるかと思います。
最近流行りの三角形に枝分かれして伸びていく南米産ウィローモスも当然接着可能でしょう。
三角形の根本を瞬間接着剤で固定してしまえばいいですからね。
ただし、その出来栄えとかかる時間は果てしなくデメリットです。
詳しくはデメリットの章で紹介したいと思います。
ウィローモスを瞬間接着剤で活着させるメリット
メリットその1:作業簡単!短時間!
簡単に接着できる点ですね。
固定するための作業時間は5分もかかりません。
時間のかかる木綿糸や釣り糸まきまきに比べたら一瞬です。
まさに時間が掛けられない人向けの固定方法です。
どこでもいつでも手に入る !
さらに、最近は100均にコンビニにといろいろな場所で売られています。
また、間違いなくどの家に置いてあるでしょう。
なので、釣り糸や木綿糸を求めて100均やホームセンター、時には釣具屋さんまでさまよう必要はありません。
ウィローモスを瞬間接着剤で活着させるデメリット
その1:完全に無害ではない
上にも挙げましたが、当然ながらデメリットもあります。
まず、、、
硬化する前は毒性があるということです。
水分で硬化するので、空気中で良く硬化させたのちよくすすげば、水槽内にでも比較的安全かと思います。
し・か・し、、、、
ごん太としては【自己責任で】と口酸っぱく書いています。
また、この毒性のためなのか?それとも樹脂が硬化したためなのか?、
アヌビアス・ナナの場合ですが多少なりとも瞬間接着剤をつけた部分は変色する水草もあります。
ただしウィローモスの場合は、それこそ生長してしまえはモシャモシャになるわけですから、例え変色したとしても完全にわからなくなりますし、その変色そのものもほとんどありません。
・・・ただ、、、
植物は変色しなくても流木や石、さらには接着剤そのものが変色して目立つ可能性もあるので、
利用する際は目立たない箇所で接着するよう心掛けてください。
デメリットその2:きれいな絨毯ウィローモスにはなりづらい
釣り糸や木綿糸のようにウィローモスを面で押さえつけるように固定するのではなく、、、
瞬間接着剤の点で張り付けただけなので横方向・・・つまり脇芽が発生しづらくきれいな絨毯にはなりづらいです。
ただし、時間さえかければ少しずつ活着範囲を広げ、最終的には限りなく区別がつかなくなると思います。
しかし・・・
ごん太の場合ですが1年程かかりました。
生長し切るまでは絨毯というよりはボサボサぼーぼーな自然な仕上がりといったほうがいい感じです。
ですから、きれいな絨毯ウィローモスを求めている人は釣り糸をお勧めします。。。
さらに、もう一歩踏み込んで言うならば・・・
瞬間接着剤を利用すると、ウィローモスを固定する時間5分。見ごろになるまで1年。
そんな極端な方法です。
写真や動画の撮影、客人が水槽を見学に来るなど・・・余程の急ぎの用がなければ、
「固定するのに30分~1時間:見ごろになるまで1か月」な釣り糸を利用したほうがはるかにましだとごん太は今までの経験上そのように考えています。
というわけで、ウィローモスと瞬間接着剤の話はここまで。
ここまで長文読んでいただきありがとうございました。
あとがき
いかがだったでしょうか?。
たかがウィローモスの固定といえども、先人によって探求されてきた歴史があり、いろいろな方法があるのです。
それはきっと利用しやすく多くの人に愛されるからですね。
(最終更新:2020/3/11)