2018年2月28日水曜日

【4つの成功のためのポイント】ヘアーグラスリベンジ ~ヘアーグラスの植栽&栽培ポイント~

ヘアーグラスの成功のための4ポイントと失敗談


どーもこんにちは。ごん太です。
今回は・・・

ヘアーグラスの栽培ポイントの紹介と、いままでの失敗談を記していきます。

失敗談を記事にするというのは書いている身としては、なかなか恥ずかしいことなのですが、、、

多くの人の知識や経験の糧になればと思い記すことにしました。

まずは各回の紹介から始まり、次にヘアーグラスの栽培成功のための4ポイントへと続いていきます。

それでは続きは↓に!。

※その前に・・・ショートヘアーグラスなのか?ヘアーグラスショートなのか?

ネット上で両方の表記が存在します。
大手の通信販売店ではヘアーグラスショートですが、都内の超有名な実店舗ではショートヘアーグラスと記されていたりします。。。

このような状況ですから、正しい名前があるにせよ、どちらの名前で呼んでも通用すると思います。
なお、当記事ではヘアーグラスショートとして記しておきます。



(サイト内リンク:ヘアーグラス関連)

当ブログの関連記事です。
よろしければ、こちらもあせてご覧ください。



ヘアーグラス栽培を成功させる4つのポイント


ヘアーグラスを失敗しないためにはこうすれば良い!という4つのポイントがあります。

この4つのポイントが整っていない環境ですと、コケまみれになったり、ご機嫌を損ねて生長が止まったりしてしまいます。

まずはそんな4つのポイントの紹介となります。


ポイント①:高光量


ヘアーグラス・・・特に人気のあるヘアーグラスショートは前景草で利用されることからわかるように、草丈はたいへん低いです。

ですから、多くの前景草がそうであるように、

水槽の最も低い場所でで光合成をする植物ということになります。


そして、このヘアーグラスショートの栽培を難しくさせる自然の法則があります。
それは・・・

「明るさは距離の2乗に反比例する」という法則

つまり、光源からの離れれば離れるほどに明るさは2乗で弱くなるということです。
なので、、、

浮草がよりもたった30cm程度水深が深いだけでもライトの光はずいぶん弱くなってしうのです。

実際に、例えライトがまぶしいくらいに明るくても前景草がなかなか育たない・・・
なんて事例がよく有りますし、ごん太も経験しています。

さらに悪いことに、前景草は水槽の底面付近は他の水草や器具の陰になりやすいのです。ですから、 

光量という観点からほかの水草に比べて不利な場所で生きていかければならない

ということになります。

ですから、 

なるべく強い光を当ててあげましょう!

ということだと思います。

---

なお、一般的にヘアグラス栽培に必要な光量は、60cm水槽において20w直管蛍光灯3灯といわれているようです。

が・・・・、LEDが普及し波長とlm(ルーメン)を重視する現在において、20w直管蛍光灯3灯と言われてもなかなかピンときません。

なので、ここではざっくりとですが、Wをlmに変換してみたいと思います。

水草用でそこそこ名の知られている20W直管蛍光灯(ビオルックHG)ですと、1灯あたり800lm。

ということは、20W蛍光灯3灯ですから、単純計算となりますが、2400lmがヘアグラス栽培に必要な光量となります。

もちろん、これよりも低lmの直管蛍光灯もありますから、一概には言えません。
例えばノーマルののビオルックは1本400lmです。
なので、こちらベースでは必要な光量は1200lmと半減します。
そのため↓の結論も変わることになります。

お求めやすい60cm水草用LEDは1機あたり1000lm程度ですから、ヘアグラスを栽培するためには最低でも2灯必要で、3灯あれば条件を満たせることになります。

(2019/5/26 追記)


ポイント②:CO2の添加


これは憶測・・・

つまり、実際の水槽中のヘアーグラスがどのような光合成速度のグラフになっているか?というデータがどこにもない。

そんなわけですので、あくまで一般論からの推論という前提がありますが・・・

二酸化炭素の添加は光合成の速度を上げる点では非常に有効です。

というのは酵素反応において基質が飽和濃度に達するまでは反応速度が上昇するからです。

要するに光合成速度の限定要因の1つである二酸化炭素(基質)の量が多いほど光合成速は一定基準(基質飽和)までは早くなるということです。

前景草はどうしても光が届きにくい場所に植栽されるわけですから、

弱い光エネルギーでも効率的に光合成ができるように

二酸化炭素の濃度を上げてやることが有効なわけです。

このあたりの話は、光合成速度の限定要因や酵素反応速度論なんて言葉で検索してみると深い理解が得られるかと思います。

ちなみに、ごん太は酵素反応速度論という言葉を聞いただけで学生時代の苦行を思い出し吐き気がします。。。


(補足)CO2の添加について


CO2を添加するということは上でも述べた通り炭素源を供給するという意味があります。
しかし、ここではその副次的な意味合いについて紹介します。

CO2が水に溶けるとと次のような反応をします。

H2O + CO2 ⇄ H2CO3 ⇄ H+ + HCO3-

矢印が両方に向いているのに注目してください。
つまり一方通行の反応ではないんです。

なので、気体のCO2が水に溶けると水と二酸化炭素(CO2)という形でいるものもあれば、水素イオン(H+)と炭酸水素イオン(HCO3-)という形でいるものもあります。

このときH+が遊離するので、つまりは酸性となるわけです。

さらに炭酸水素イオンは次のような反応もします。

HCO3- ⇄ H+ + CO3 2-

水素イオンがさらにできますので、ますます酸性になるということですね。
というわけで、式をまとめてみると

H2O + CO2 ⇄ H2CO3 ⇄ H+ + HCO3- ⇄ 2H+ + CO3 2-

こんな感じで、二酸化炭素が水に溶けると酸性になるわけです。

で・・・

実はこの酸性というのが重要で、

水の中で二酸化炭素がそのままでいられるのか?炭酸水素イオンとなるのか?
その割合はpHで決まります。

具体的にはpH6.37で上記の割合が1:1に、それより賛成だと二酸化炭素の割合が増え、それより下だと炭酸水素イオンの割合が増えることになります。

ですので、CO2を増やすという観点からでは添加するということのほかに、pHを低下させることも重要となります。

さてここま炭酸水素イオンではなくCO2にフォーカスを置いて話しましたが、それにこだわり理由はなんなのでしょうか?

詳しい話は割愛しますが・・・

植物が炭素源を吸収する際に働く酵素というのはどういうわけか、CO2のみ使うことができます。

つまり炭酸水素イオンや炭酸イオンは使えないわけです。

ですから、

CO2を添加するということは、炭素源の供給という意味もありますが、pHを下げCO2の割合を増やすという意味もあるわけです。


ポイント③:底床の養分が豊かであること


ひとえに水草と言っても養分の吸収方法はさまざまです。

水草には葉を利用した水中の養分(肥料分)の吸収が得意な種から、
土(根)からでしか養分を吸収できない種まであり

アクアリウムの間では経験的にも理解されている部分もありますし、、
私たちアクアリストのところまで知識はおりてきていませんが、学術的な調査もどうやらなされているようです。。。

そして経験的にですが・・・

ヘアーグラスはどちらかというと根からの養分吸収が優勢な水草に分類されるようです。

ですから、植栽する前になるべく元肥を施肥しておくことが推奨されています。


ポイント④:淡水エビの利用


ヘアーグラスは ・・・

水上葉から水中葉に変化する際、水中で調子が悪くなった水上葉にコケが非常に付きやすい水草です。

そして、あまりにもコケに侵されると

ヘアーグラスの成長速度>コケの成長速度

となってしまい栽培が困難になってしまいます。
ですから、なるべくコケとり生体の利用が推奨されているわけです。

ヘアーグラスの葉を見ていただければ解ると思いますがその葉はなかなかの細さですから、、、

もしかしたらオトシンは可能でしょうがプレコのような吸盤系のコケ取り生体は難しいと思われます。

そこで淡水エビの出番となります。

エビでしたら葉につかまることができるわけですから、細い葉でも支障はでないというわけですね。

なるべくコケとり能力の高いヤマトヌマエビがおすすめされているようです。


ヘアーグラスの栽培失敗歴


さて、ごん太はいままでに二回ほどヘアーグラスの栽培に失敗しています。
この項ではなぜ失敗したかの経緯を説明していきたいと思います。

何時の世の中も失敗から成功が生まれるわけですから、、、
失敗した事例が皆様の栽培技術の血や肉になればと思い記したいと思います。


【1回目の失敗】


まずは1回目の失敗。

栽培した種はヘアーグラスショートで、ごん太が水草水槽に憧れて立ち上げたばかりの水槽に植栽しました。

小型ボンベ式の二酸化炭素添加装置はありましたが、ライトがとても貧弱でした。

さらに、ADAのアマゾニアを底床として利用していましたが、、、
何分初めての水草水槽なわけでして、栄養系ソイルの扱いはまったく不慣れなわけであります。

(当時ソイルと言ったら店舗にはADAのアマゾニアしかないような時代でした。。。)

ソイルの扱いに不慣れなごん太は、栄養系ソイル導入直後の換水を、、
濁りを取る程度の簡単な換水を済ませてしまった結果、

硝酸塩地獄となってしまいました。

(なるべく試験紙でチェックしつつ硝酸塩が適正レベルに低下するまで換水するべきだと言われています。)

当然水草初心者ですから淡水エビの有用性なんてのも知らないわけで、あっというまに水上葉がコケだらけになってしまったわけです。

いわゆる腐海ですね(汗

こんな状況では水中葉も展開が進まず大失敗。

その後も他の水草で水草水槽をトライしたわけですが、いかんせんアマゾニアの扱いを知らないわけで、どんなに頑張っても腐海に・・・・。

おまけにライトも弱いですからうまくいくはずもありません。

結局ごん太の手には負えないということで、水草水槽は諦めてしまいました。
いまから10年程前の話です。


【2回目の失敗】


2回目の失敗はちょうど1年前。

マツモ、ミクロリウム、ハイグロなどなど、栽培が容易と言われている種の栽培に成功してすこし調子に乗っていた時期です。

10年前の失敗を糧に、高光量、二酸化炭素添加、元肥料あり、エビありの環境で栽培にチャレンジしてみました。

色々な情報をネット上でかき集め・・・

細かく分解してから3~4束単家で密に植えてみたり、、
植栽してすぐにトリミングしてみたり、、、
栄養系ではなく吸着系のソイルに固形肥料を入れてみたり、、、、

10年前の失敗とは違いあれこれ手を打ってみた結果・・・

無事水中用に全て生え変わり最初の関門は成功しました。

しかし、植栽直後のヘアグラスのトリミングに味をしめたごん太は、、、
(丸坊主にしてもこんなに早く葉が出るんだぁ!ぐらいに思っていました。)

コケが尽くたびにハイグロフィラ感覚でトリミングをしてしまい・・・

トリミング間隔>成長速度となってしまいました

これがヘアーグラスのご機嫌を大きく損ねることに。

最終的にトリミング後の切り株からは新芽が出ることがなくなり、失敗!

という結果になりました。


で・・・今回は三回目。

前回の経験からいじくりすぎないように管理していく予定です。

この辺はセキショウモの栽培で身についた経験です。
まぁ・・・セキショウもは最終的に溶かしてしまいましたが。

セキショウモやヘアーグラスのような単子葉類は根本から新芽が出るわけですし、ストロンがでるのも根元なわけですから根本が大切なのです。

なので今回はあまり根元をいじくらないように、さらにトリミングしすぎないようにの2本柱で行く予定です。

また、今回は草丈が低すぎて光量面で不利になるヘアーグラスショートではなく、多少草丈の高いヘアーグラスを選択しました。

次の項は少し脱線して、ストロンとランナーの違いについて記していきます。


ストロン(匍匐茎)とランナーの違い走出枝の違い


植物の無性生殖は栄養生殖とも呼ばれることもあり、その方法は様々です。

例えばジャガイモの塊茎やヤマイモのムカゴ、サツマイモの塊根、そしてイチゴや今回取り上げたヘアーグラスの匍匐茎(ストロン)などがあります。

これらは無性生殖ですからすべて親株のクローンという言ことになります。

で・・・匍匐茎と同じように根元から細長い水平方向の枝を伸ばして新しい子株を作る無性生殖の1つに走出枝(ランナー)があります。

このストロンとランナーには明確な違いがあるのですが、多くの場合混用されているのが現状で、ごん太もストロンとランナーをごちゃ混ぜに利用していました。

ではその違いは?といいますと・・・

子株が親株と同じような根を持つかどうか?

ということのようです。

子株が親株と同じ主根を持つ場合、それをストロン(匍匐茎)と呼び、子株に根がないか、ひげ根状の不定根の場合はランナー(走出枝)と呼ぶようです。

不定根というのは、根が出るはずの場所以外から出てしまっ根のことです。よく貧栄養の底砂に植栽されている水草が、茎の途中からから出てきてしまうありますよね?それのことです。

さて、この項ではストロンとランナーの違いについて記してきました。

しかし、wikiによるとこの分類、つまり・・・

ストロンとランナーは違うものだという分類に意味があるかどうか大いに議論の余地がある・・・

と記されています。

DNAを利用した分子レベルの分類学が盛んな昨今、そのような形態による分類・・・
しかもすでに詳細が判明している種の形態による分類は実はどうでもいい話なのかもしれません。。。

ヘアグラス


あとがき


というわけで、今回はここまで。
次回はいよいよヘアーグラスの植栽に向けて進んでいきます。
それでは次回もお楽しみ!。

(次回)
 ヘアーグラスの植え方(束数、間隔について)、水中栽培、水上栽培

(最終更新:2019/10/18)

0 件のコメント:

コメントを投稿