どーもこんにちは。ごん太です。
さて、今回のネタはタイトルのごとく外部フィルター2台で共用できる排水アクセサリを自作する話ですが、
経緯と手順&実際の様子は↓サイト内リンク本編に、この記事は【構想】のみの別編となっております。
そんなわけで、今回はフィルター2台併用する時の市販の排水アクセサリの弱点を考えつつも・・・
排水アクセサリをDIYをするにあたって
あーでもないこーでもないと構想するネタとなっています。
話は、目次と前編・後編のサイト内リンクの後、続いていきます。
それでは続きをどうぞ!
なお、お忙しい人は↓目次リンクよりお探しのパートへとジャンプしてくださいね。
時は金なりなのです。
(サイト内リンク:100均ケースで排水アクセサリ関連)
こちらに今回のネタのサイト内リンクを表記させていただきます。
よろしければ、こちらもあせてご覧ください。
- DIYで黒ヒゲ苔対策!水流を弱める排水アクセサリに求めれれるもの(本編)
- 【100均ケースで作る!】外部フィルター2台で使える水流を弱めるアクセサリを自作【DIYは構想が楽しい】(別編)→今ここ
§1. 自作構想を練ることになった経緯
記事後半ではアレヤコレヤと構想を練るのですが、ここからはそんな風にディープに考えることになった経緯について述べていきたいと思います。
美しさのADAに、合理性のエーハイム
この章では、外部フィルター2台併用で市販排水アクセサリを利用する時のレビュー&問題点を記していきます。
まずは、水流を弱める排水アクセサリの代表格であるADAとエーハイムの排水アクセサリについて軽く触れておきます。
そんな風に書いてはみましたが、さて、実はごん太、排水アクセサリはナチュラルフローパイプしか利用したことがありません。
と言いますのは、、、
リリィパイプやポピーグラスは大変美しく見入ってしまうほどの造形美なわけですが・・・
ガラス製ですから不器用なごん太はメンテナンス時にパキッ!破損してしまいそうで、、、、
登場から数年経ちますが未だに怖くて設置できません。
ごん太の水槽はただでさえフィルターメンテナンスの機会が多いわけですから、それだけ破損の機会も増えるわけです。
そんなわけで、なのでいままではプラスチック製のエーハイムのナチュラルフローパイプを利用していました。
ADAのそれと比較して少し野暮ったいところはありますが、取り回しとメンテナンス性は良好です。
まさに質実剛健なエーハイムから生まれ出たアイテムかと思います。
既存の排水アクセサリでは2個同時にできないこと
排水アクセサリは大きいので2個設置は目立つ
しかし、、、
↑の話は、【水槽1つにに1台の外部フィルターのみ】という話。
水槽1つに2台の外部フィルターとなると↑のレビューはかなり話は変わってきます。。。
ここからは、外部フィルター2台に排水アクセサリ2つという、
外部フィルターで水流を弱めたいのなら避けては通れないアクセサリの利用方法について語っていきたいと思います。
なお、ちょっとネガティブな話となっていますので悪しからず。。。
・・・
まず、ナチュラルフローパイプにしろポピーグラスにしろ、なかなかの大きさです。
それもそのはず、大きなカップが型をしたパーツで水流を弱めるわけですから、どうしてもそのような構造になってしまうのでしょう。
ただまぁ、ごん太は、、、
余りに大きいので、これらの製品の真下に植栽した水草の光合成の邪魔にならないか・・・?
そんな風に心配なるほど少し大きめです。
特に排水アクセサリにベットリとコケが付いてしまった時、真下に影作ってしまうこともあります。
大きいものが2つ。個性も2倍、存在感も2倍
また、サイズ大きいということは、、、
「美しい造形」であろうが、「さりげなさ」であろうが存在感が2倍になるわけです。
特にポピーグラスなどのガラス製のものは2つ設置しようものなら喧嘩してしまいそうなほどの造形美です。
そもそもデザイン的に2つ同時は考慮していないのでしょう。
「私を見て!」と言わんばかり造形美は、2つ同時に利用すると主張が激しく設置場所に困ります。
エーハイムのナチュラルフローパイプは、実際に2つ同時利用したことがありますが、
プラスチック製品特有の「さりげなさ」を通り越して強烈な野暮ったさが生まれてしまうのです。
無いならつくればいいじゃない!
ようするに何が言いたいのかとうと、、、・・・
外部フィルターを2台並列稼働させるにはその過多な水流を抑えるため、できれば排水アクセサリを2つ設置するのがベターです。
しかし、、、
設置したらそれなりに問題が生まるというわけです。
いくら息をのむような美しさでも・・・
ガラス製で透明にしてあり存在感が薄くても・・・
質実剛健で安心で堅牢なものでも・・・
2つ設置してしまうとスペース的にも存在感的にもメンテナンス的にも邪魔なわけです。
というわけで、、、
2台で1つの排水アクセサリを共有できるような物を作りたい!
というのが、今回のことの発端です。
§2. DIY構想編
ここからはごん太が実際にアレコレと悩んだ排水方法についての妄想の紹介となります
どうすれば1つの排水アクセサリを2つのフィルターで共有できるか?
そんな感じに方針はある程度まとまったのですが、、、
どのような排水アクセサリもしくは排水経路にしようか考えが進まず、自作の計画はしばらく止まったままになっていました。
というのも・・・・
排水部を1つにするって意外と難しいことなんです。
いつまでたってもいいごん太の頭の中にアイデアが浮かんできません。
迷路に迷い込んだように計画が進みませんでした。
以下その時の練った構想を簡単な図と共に説明していきたいと思います。
注意事項
必ず自己責任で
「やってはいけない」フィルターの設置方法のオンパレードとなっております。
本記事を参考にしてそのような設置方法をマネして大惨事になっても一切の責任は負いません。
構想を決してマネしないでください。
キケンです。
文中の記号の意味
なお、図では外部フィルターパーツに少々わかりづらいとは思いますが、略語を用いて説明します。
今回は排水経路のみ説明とします。
- フ → 外部フィルター
- ホ → ホース
- オ → オーバーフローパイプ
- 水 → 水槽
- サ → サブフィルター
- 上 → 上部フィルター
- 外 → 外掛けフィルター
- 排水 → 排水アクセサリ
外部フィルター2台並列でオーバーフローパイプ(排水パイプ)共用
やってはいけない利用方法その1。
排水ホース途中でT-ジョイントを用いて2つの流れを合流させ、2つの外部フィルターで1つのオーバーフローパイプと排水アクセサリを共用する方法です。
フ → ホ ┐
├ ホ → オ → 排 → 水
フ → ホ ┘
そのメリットは、、、
外部フィルター2台でもオーバーフローパイプと排水アクセサリは1つで済みますから、見た目は非常にすっきりとさせられます。
さらに、オーバーフローパイプも排水アクセサリ1つでいいわけですから、財布に優しいということも利点もあげられます。。
ただし、やってはいけない設置方法で、、、
当然メーカー非推奨。
というの2台の圧をホース途中で合流させるため、余計な負荷がかり・・・
モーターの故障やケースからの水漏れの原因となるからです。
ごん太としてもネタとして紹介はしますが、やるべきではないと断言しておきます。
・・・
※実は初心者のころ短期間だけ運用したことがあります。
ですが、その水流・水圧の挙動はかなり不可思議なものでしたので、水槽の安定を司るフィルターの運用方法としてはお勧めできたものではありません。
2台直列稼働
やってはいけない利用方法その2。
外部フィルターを2台直列でつないで、両方のフィルターを可動させる方法。
フ → ホ → フ → ホ → オ → 排 → 水
この方法だとオーバーフローパイプも排水アクセサリも1つで済むし、、、
なにより水流と水圧は強烈なものになるわけで、その分だけフィルターを通る水も増えるのでろ過能力アップ!?
・・・と期待してしまいますが、、、
しかしこれも、やってはいけない組み合わせなのです。
この稼働方法では確かに、フィルター2台で排水関連パーツは1セット用意すればいいことになりますが、生まれ水圧が強すぎるのでフィルターの負担となるようです。
当然メーカー非推奨です。
水槽の生命線なうえにさらにお値段のする外部フィルターが破損したり、
サイフォンの原理が発せしやすい外部フィルターからの漏水が発生することを考えると、、、
とてもとてもおすすめできない運用です。
また後述しますが、そもそも外部フィルターの直列は、ろ過の安定性や嫌気性域の観点から、ごん太としてはお勧めできません。
サブフィルター + フィルター
直列は直列でもこちらは故障の心配なし
こちらはらは2台直列稼働と違ってメーカー推奨な直列方法です。
ただし、次のパートで説明しますが、今までの経験から外部フィルターの直列運用は、ごん太としてはあまりお勧めしたくありません。
それはさておき、図を書く以下のようになります。
サ → ホ → フ → ホ → オ → 排 → 水
↑のようにポンプの無いサブフィルター→フィルターとなるよう直列に組み利用します。
さて、エーハイムのサブフィルターの仕組みを改めて説明すると・・・
給水パイプ→サブフィルタ→メインフィルターのパワーヘッド直前まで給水パイプの水位の落差で水を送り込み、、、
(つまりフィルターケース2つ分をサイフォンの水流のみで通過させ、、、)
最後はメインフィルターとなる後方にあるフィルターのパワーヘッドで水を水槽に戻すという仕組みです。
当然ポンプはメインフィルターの1台のみですから、余計な負荷はかからず問題なく利用できるようです。
サブフィルター小話①:サブフィルター溶存酸素
さて、実はごん太は過去この組み合わせで1年間回したことが有ります。
その時の経験をもとに臆することなく言えば・・・
ろ過能力も1台のみの場合と比べて確かに強いです。
しかし、2台並列とサブフィルター+メインフィルターの組み合わせを比較すると、
そのろ過能力は弱い気がするのです。
というのは・・・
直列ではサブフィルター通過時に飼育水の酸素結構使ってしまうようで、
その分メインフィルターでは酸素を利用した生物ろ過がうまく行われないようです。
(↑はごん太の1年間の利用経験に基づいた、あくまで経験談です)
サブフィルター小話②:サブフィルターは詰まりやすいことも
また、ろ材の組み合わせいよっては外部フィルターは簡単に詰まりやすくなるのですが、、、
そんな風に詰まりやすい状態のフィルターを意図せず直列につなげてしまうと、さらに詰まりやすくなっています。
そのためただでさえこの組み合わせはメインフィルターに送られる酸素が少なく嫌気性域になりやすいのに、、、
サブフィルターが詰まることで流量が低下し、さらにメインフィルターが嫌気性域になりやすい傾向があるようです。
結果、メンテナンスの回数次第ですがろ過能力低下や、、、 場合によっては病原菌などの嫌気性域菌の温床ということになりやすいかと思います。
もちろん脱窒目的で意図して嫌気性域にする場合もありますし、メンテナンスの回数を増やせる人にはメリットもありますよ!
サブフィルター小話③:サブフィルターは頻繁なメンテしてこそ効果を発揮する
そんなわけで、ごん太は先にも述べた通り直列で運用したことがあるんですが、、、
嫌気性の病原菌が原因と思われる感染症が多発し、直列から並列にせざるを得ませんでした。。。
しかし・・・
給水パーツと排水パーツが1台分で済むのでメンテナンスが簡単なのがサブフィルターを運用する利点でもあります。
また、この組み合わせにおいてサブフィルターはメインフィルター前方に接続するわけですから、ゴミが溜まりやすい!と今まで再三述べてきましたが、
逆に言えばサブフィルターにゴミが集まるのでサブフィルター中心にメンテナンスすればイイ
つまり、サブフィルターを物理ろ過と割り切って、週複数回ガシガシ清掃するような運用にすれば、ゴミが溜まりやすい環境ではあるならば、かなり便利な運用方法かと思います。
2台並列では確かに詰まるリスクは回避できますが、同じような速度でゴミが溜まっていきます。
結果、双方とも均等に清掃せねばならず、清掃回数や分解する手間は増えるわけです。
というわけで、外部フィルターをガシガシと掃除したい人向けな運用方法です。
上部フィルターで合流
奇策その1。
T-ジョイントを用いた外部フィルターの接続を諦めて、、、
上部フィルターに2つの排水パイプを取り付けて水を合流させ排水するという【強引な】方法です。
フ → ホ → オ → 上 ┐
├ 水
フ → ホ → オ → 上 ┘
ですが、、、
考えればわかる通り、水槽に給水パイプが3本(上部フィルターのポンプを稼働させなければ2本)設置されるわけですからで目立ちますし、、、
上部フィルターを経由するわけですから、当然二酸化炭素が逃げやすくなります。
さらに悪いことに・・・
上部フィルターが邪魔してライトを設置できなかったり・・・
落水音がせっかくの外部フィルターの静音性が台無し・・・
外部フィルターと上部フィルターのいいとこどりならぬ、「悪いとこどり」な方法です。
もちろん、外部2台+上部フィルター水流や水量はものすごく、上部フィルター内でのオーバーフローは必至です。
場合によっては上部フィルターから漏水なんてことも。。。
お勧めできません。。。
外掛けで合流
奇策その2。
上部フィルター利用時に大型ライトが設置できない問題を解決しようと試みた思案。
外掛けフィルターで外部フィルターの水を合流させることでライトの問題を解決できるはず・・・っ!。
フ → ホ → オ → 外 ┐
├ 水
フ → ホ → オ → 外 ┘
そうすれば、また、外掛けフィルターには排水パイプがないわけですから、それなりに良好な水景になるかと思います・・・。
しかし・・・現実的にやる人いるの???っていうぐらい危険です。
・・・というのは・・・
外かけフィルターが想定した排水量<<<<<外部フィルター2台分の排水量ですから、、、
恐らく外掛けフィルターから水があふれ出ます。
外掛けフィルターは上部フィルターと違って外側にかけてあるだけなので、水があふれ出た場合、、、、
床や壁などに直接こぼれ「大・惨・事!!」になります。
(もちろん、こぼれた水が返ってこないので、水槽内部も干上がります。)
というわけで、こちらもとてもとてもお勧めできない方法なのです。
自分ですべての責任が取れ、なおかつ最初から失敗するつもりでなければ絶対にやってはいけません。
言い方によっては・・・
ライトが邪魔にならない代わり、トラブル時の大惨事とトレードオフな関係です♪。
(そんなトレードオフいらない・・・。)
排水アクセサリを共有する
排水を途中で合流させるのは難しい
あれやこれやと考えてみましたが、、、
排水経路途中で水流を合流させ、
その後オーバーフローパイプと排水アクセサリを共有するのは、
案外現実的に厳しそうです。
サブフィルター+フィルターの直列な組み合わせも一時は考えましたが、
以前の失敗と並列の現在の環境が気に入っているので諦めました。
で・・・
ここでアイデアが一度行き詰ってしまったわけです。
途中で合流できないのなら・・・
それからしばらく、あれこれ思案し続け、、、結局は・・・
ホースやフィルターで排水を合流できないならば、、、
水槽内で合流させから、水流を弱めるればいいじゃん!っ
という、排水アクセサリを2台共用にすることを思いついたのです。
それが今回のDIYとなるわけです。
図にすると以下のような感じになります。
フ → ホ → オ → 水 ┐
├ 排水
フ → ホ → オ → 水 ┘
この方法のメリットは・・・
①、排水アクセサリが1つで済む。
②、フィルターに余計な負担がかからない
③、並列でフィルターを利用できる
④、外部フィルターの長所をスポイルしない
→静音、二酸化炭素が逃げない、排水パイプ設置場所の 自由など
といった感じです。
そして話は本編(前回)へと続く
当然そんなアイテム発売されていないので、DIYすることとしました。
また、それ以外の条件として前述の通り、水流を弱めて、透明であること。
美しい形ならさらによし(今回は断念しましたが)。
そんな物を作ろう!・・・というのが前回の【本編】での話となります。
というわけで、別編はここまで。
ここまで長文読んでいただき、ありがとうございました、
あとがき
こうやって書いてみるとわかるんですが、DIYや自作するってことは、それだけの理由があるわけなんです。
こういうのが欲しい!ああいうのが欲しい!
そういった具体的な内容を突き詰めてからDIYしないと、ぼんやりとしたものができあがってしまうことになります。。。
ですので、DIYするときはよく目的や要件を考えてから作り始めるといいかと思います。
それでは次回もお楽しみに!
(最終更新:2020/7/16)