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2021年6月30日水曜日

物置から発掘?10年前のテトラアクアセイフから考える

アクアセイフのカルキ抜き追加は誰のため?

どうも、こんにちは。ごん太です。
梅雨に入り、水槽の温度が気になる季節になりましたが、みなさんは冷却用品の準備はお済みでしょうか?
ごん太は……なんやかんやありまして、まだ済んでいないので、この投稿が終わり次第慌てて冷却ファンを引っ張り出す予定です。

さて、前回はプラスチックろ材のミューロAの紹介をしました。
軽量で通水性が良く、物理ろ過向きなろ材というレビューでしたね。
(詳しくはコチラ

今回はアクアセイフプラスを使ってみたので、その〝感想〟です。

本来ならば比較レビューとして書きたいところなのですが、ごん太は15年以上に及ぶアクア歴のなかで、各社から発売されているカルキ抜きに、それほど大きな違いを客観的に見いだせていません。
十数年もアクアリウムをやり続けて目が訛っていのか、はたまた、カルキ抜きを比較できる状況になったことがないのか。
とにかく、パッケージや能書き、液体の色や臭い以外に、ごん太には各社各製品間の決定的違いが未だよく分かりません。
塩素ならまだしも、重金属イオンなんて測定したことありませんし、調査キットを購入したこともありません。
(おそらくは、環境科学で利用される「パックテスト」を利用すれば測定できるとは思いますが……)

差がわからないものをどうこうとレビューするのは憚られましたので、今回の記事は主観的な話が大変多く、感想という形で述べていきたいと思います。



注意事項


≪注意事項その1:白点病について≫

なお、この記事の内容で白点病の治療について述べている箇所がありますが、治癒を保証するものではありません。
愛魚の治療と魚病薬の利用は必ず自分の責任と判断で行ってください。


≪注意事項その2:アクアセイフの名称について≫

現在オンラインショップには【アクアセイフ〝プラス〟】と【アクアセイフ】が同時に並んでいることもあるようです。

アクアセイフは過去にカルキ抜きを追加され、アクアセイフプラスに名前が変わったのですが、その名前が再びアクアセイフに戻ったようです。
なお、カルキ抜き成分は入ったままですので、
「我々の昔のアクアセイフが返ってきた!」
というわけではないようです。

非常に紛らわしいため、当記事ではカルキ抜き成分が入っていないものを旧アクアセイフ、入っているものを、現行もしくは新アクアセイフと呼ぶことにします。

アクアセイフ(旧製品) → カルキ抜き成分×
アクアセイフプラス → カルキ抜き成分〇
アクアセイフ(現行) → カルキ抜き成分〇



アクアセイフを利用したいきさつ


アクアセイフの効能

テトラのアクアセイフ。
日本のアクアリム界では、初心者さん以外のほとんどの人が知っているであろう、超有名な水質調整剤兼カルキ抜きです。

その効果は……


【テトラ アクアセイフの効能】

・重金属イオンの除去
・表皮やエラの保護
・カルキ抜き
・ビタミンB1を含みストレス緩和
・バクテリアの定着を促す
・ミネラルを含有し、自然の水に近づける


などなど実に多岐に謳われています。
実際に、重金属の除去もしくは愛魚の表皮やエラの保護。購入した理由にそれらをあげる人も多いのではないでしょうか。
かく言うごん太も「表皮やエラの保護」目当てです。



アクアセイフと白点病

もう15年以上前の昔話で、今でも通用するかはわかりませんが、ごん太が初心者のころは、アクアセイフと言ったら白点病の予防策でした。

ここで少しばかり白点病の話をしようと思います。
白点病はウオノカイセンチュウと呼ばれる単細胞生物が寄生し発症する病です。
一般的に人間の感染症において……


【感染成立の3要素】

・感染源
・感染経路
・感受性宿主(宿主の抵抗力)


この3つの要素が感染の成立に影響を与えていると言われています。
これを魚の病気である白点病で考えてみましょう。

白点病の原因となるウオノカイセンチュウは自然界では普遍的に存在しています。
川や湖などの開放された環境では、水槽内の白点病のように寄ってたかって寄生することは見受けられないそうです。
閉鎖環境である水槽内ではそうもいかず、白いゴマ粒を大量につけたように寄生された魚は、やがて体力が衰え死に至ります。
そのウオノカイセンチュウは、水伝い、魚伝い、さらには器具伝いで水槽内へとやってきますが、必ず発症し白点病になるとは限りません。
日和見的に表皮へと感染すると考えられており、ストレスにより粘膜のバリア機能が弱っている時に、特に罹患しやすいと言われています。

そこで、アクアセイフの出番となるわけです。

表皮や粘膜を保護し、さらにストレスを軽減させてくれるわけですから、白点病の予防に有用であろうと、当時は考えられたわけです。
もしかして、今も同じように考えられているかもしれませんが。
ただし、どこまで信用できる話なのか? 科学的な根拠はあるのか? 統計的に差があるのか? 15年以上前から真相の究明に進展はないようです。

そんな突っ込んだ話はさておき、15年以上前のとある日、初心者だったごん太は、自分の水槽で見た白点病のおそろしさを目の当たりにします。
藁をもすがる気持ちで、白点病の魚病薬であるマラカイトグリーン(ヒコサンZ)とアクアセイフをショップで購入。
両薬剤を併用で薬浴すると、数匹は手遅れであったものの、何とか全滅という難を逃れられたのです。

その後から、我が家のヒーローとして、いざという時のお守りとして、雷おこしの缶の中に大切に大切に保存したのでした。



昔はコントラコロライン派だったが

そうこうしているうちに、アクアリウムの業界は目まぐるしく動いていきます。
テトラとエーハイムが袂を分かったのです。

それまで、ごん太はカルキ抜きとして、テトラコントラコロラインを利用していました。
イエローのボトルでちょっと舶来品っぽいオーラがあり、初心者ごん太にはおしゃれに見えたからです。
また、初めてかった水槽に試供品が付いてきたのも、コントラコロラインを利用することにした理由です。
カルキ抜きとは言え、魚に直に触れる薬剤ですから、自身の経験で安全だと確認できたものしか利用したくない。そんな心理が働いたのでしょう。

そこに、エーハイムから似たようなイエローのボトルで4in1といカルキ抜きが販売されるようになります。

その効能は……


【エーハイム4in1の効能】

・カルキ抜き
・エラ、粘膜の保護
・重金属の無害化
・白濁りの除去


がっつりテトラアクアセイフに被せるような物でしたので、ごん太はひどく驚いたのを昨日のように覚えています。
そうは言っても、後発品ではありますが4in1の方が安価であり、同じくドイツ製。
なによりごん太自身エーハイム信者であったこともあり、数年間連れ添ったコントラコロラインに別れを告げ、4in1を愛用するようになりました。



あれっ? カルキ抜き高くない?

それから十数年以上経過した今年の春のとある日……

エーハイム4in1が切れたのでamazonで買い物をしていたのですが、いつも利用している500mlが売り切れ。
「あれっ? おかしいなっ?」と思いつつ……
250mlボトルを探してみると、びっくりするような価格がついているではありませんか!

折しもコロナ禍で、さらには春。

アクアリウムの需要が爆発したのでしょう。
ごん太は泣く泣くセールで安くなっていたテトラアクアセイフを購入したのでした。

なお、後述しますが、昨今カルキ抜きにビックリするような値段が付いていることがあります。
土台となる飼育水を作るカルキ抜きがこんなに高くては、安定したアクアリウムの維持は極めて困難です。
危機感を覚えたごん太は、各販売店やショッピングサイトで価格を調査してみたのですが、アクアリウム専門の大規模店、さらにはホームセンターでは、大企業の通販サイトよりも安値で販売していること〝も〟あります。
特にamazonの価格は目まぐるしく変化しますから、高値でつかまされることもあります。

コロナ禍ではありますが、一度は実店舗に足を運ばれてみることをお勧めしたいと思います。



物置を整理したら……

アクアセイフを利用し始めたそんなある日、物置の整理をごん太はします。
そこで、ひょんなことから雷おこしの缶が発掘されました。
「まさか、おこし入ってないよね?」なんて冗談をいいつつフタを開けると……

十数年前にお守り代わりにとっておいたアクアセイフとヒコサンZ!

意図せず新旧のアクアセイフがそろってしまいました。


これはきっとアクアセイフで記事を書きなさいというテトラ神からの思し召し……?
……な、わけないか。


とにもかくにも、せっかくなので記事にしてみることにしました。



250mlボトル一本使い切ってみて


ごん太アクアセイフを語る

アクアリウムは生き物を扱う趣味です。
スポーツやホビーと違い、〝失敗〟が許されにくく、冒険がしづらいのです。
どうしても馴染みあるメーカーの物から選ぼうとします。

その点、テトラ製品なら、幅広いラインアップを持ち、多くのアクアリストが利用しており、ブランドならではの安心感があります。そこがやっぱりテトラの、そしてアクアセイフの強みだとごん太は捉えています。

もちろん、アクアセイフそのものも素晴らしい調整剤です。
これ一本で、カルキ抜き、重金属の無害化、表皮の保護、ストレスの緩和、etc、etc……。その効能は多岐にわたるからです。

ただ、昨今アクア用カルキ抜き戦線では、差別化のためマルチな効能を持たせた商品が多く、また初心者さんでも手軽に使える製品が次々と生まれてくる状況にあります。
ごん太が初心者の時代にはテトラのカルキ抜きのラインナップはコントラコロラインぐらいしかありませんでした。
そのテトラでさえ、現在は金魚、メダカ、ベタ、グッピーの水質調整剤+カルキ抜きの商品を販売するようになりました。

昔とは違い、それが良いか悪いかは別として、効能の質や数、さらには性能に見合った値段だけで商品が選ばれる時代は終わったのかもしれません。
使いやすさや分かりやすさが、今求められているのでしょう。

そのような視点で考えれば、一件魚種の名前や使いどころが不明でとっつきづらく、どちらかと言えば、経験者向けなアクアセイフにとっては不利な時代かもしれません。
アクアセイフという名前だけで、水槽を始めたばかりの初心者さんが手に取るとは、考えづらいからです

それでも、コントラコロラインもアクアセイフもほとんど姿を変えず残ってきたわけです。
本当にいい商品は、いつまでも残るものです。

実際、アクアリウムの世界にはエーハイムクラッシックフィルターや水作エイト、テトラスポンジフィルターなど、昔から姿を変えていない商品がいくつもあります。
最近では水作水心やエデニックシェルトなども、そのような商品になりつつあります

やはりアクアセイフは良い物だと言わざるを得ません。



今のアクアセイフを昔のアクアセイフと比べてみる

ここで少し、新旧アクアセイフとテトラ4in1を比較してみましょう。
比較と言いましても、ごん太が実際に調査できるのは、塩素濃度、色、におい程度の極めて狭い範囲までです。
重金属イオンの濃度や表皮の保護作用、さらにはビタミンB1でストレス軽減などは、そもそもごん太の手持ちの道具では判断ができません。
比較できることは実に大したことのない物ばかりです。


≪色味の比較≫

まずは白い紙の上に敷いたガラス皿の上に、それぞれ新旧アクアセイフ、エーハイム4in1を取り出してみました。
まずこちらは、エーハイム4in1。薄い青色透明の液体であることがわかります。


続いて現行品のエーハイムアクアセイフ


エーハイム4in1と比べると青色が濃いですね。

旧アクアセイフ

最後は10年もの。現行品とほぼ同じ青さです。

ではこれらを使用量通り水に溶かすと、どうなるのでしょう?。 下の画像でまとめて比較してみましょう。

左上は水道水です。当然無色透明ですから、500mlの計量カップの下に敷いてある白色の印刷用紙は、はっきありと白色に見えています。
その右隣、つまり右上ですが、こちらはエーハイム4in1を溶かしたものです。
こちらも無色透明。
そして、下段左右はアクアセイフと10年物のアクアセイフになります。
こちらは目視でも気が付けるほど、ほのかに青色の付いた液体となりました。

なお、確かにアクアセイフ青みは強いですが、水景を邪魔することはありません。
このように、白色紙の上で比較してみると、色合いがはっきりしますが、実際に水槽で利用する分にはそれほど気にならでしょう。

白のサンゴ砂に白色のバックスクリーンなら気になるかもしれませんが、そうでもなければ気にならなはずです。

また、やや青味掛かった水はクリアに見えますから、その効果も踏まえて青味が強いのかもしれませんね。


≪塩素濃度はどうなる?≫

ではこれらのカルキ抜きを利用すると、実際の塩素濃度はどうなるのでしょう……?
分かり切っていることではありますが、テトラ6in1を利用して測定し、下の表にまとめてみました。


【カルキ抜きと塩素濃度(Cl2)】

水道水 → 3mg/L
エーハイム4in1 → 0mg/L
テトラアクアセイフ → 0mg/L
テトラアクアセイフ(旧) → 3mg/L


当然ですが、旧アクアセイフはカルキ抜き成分が入っていないため、塩素濃度は水道水と変わりませんでした。
他2つは十分カルキ抜きとしての役割を果たしています。


≪におい≫

においはどうでしょうか? 
実はごん太、アクアセイフで真っ先に思い出すのは、その香りだったりします。
ちょっとムンとした甘ったるいような独特の香りです。
初心者の時に試供品をもらい、ドキドキしながらカルキ抜きした水に溶かす。
そんな淡く儚い思い出の香りです。

(旧アクアセイフ嗅いでみる)

うんうん、これこれ!
青春の日々が思い出されます。

(次いで新アクアセイフを嗅いでみる)

うん、全く旧製品と同じ香りです。
この香りを残してくれるのは、極めて個人的な話ですが嬉しいものです。

対してテトラ4in1は……?

(ボトルに鼻をつけて精一杯深呼吸してみる)

ほとんど無味無臭ですが、イチゴのような柑橘類のような香りがしますね。

……そんな茶番はここまでにして、本題に入っていきたいと思います。



アクアセイフのランニングコスト

それではここから、やや批判めいた内容となります。
今回紹介しているテトラアクアセイフですが、その最大の難点はランニングコストの高さにあります。

折り込み広告と実店舗しかない時代では、第三者による値段比較の公表は御法度のようなところもありました。
……が、ネットショップが定着した現在、インターネットを開けば誰でも机に座りながらオンラインショップサイトでその値段の比較ができ、さらには価格比較サイトまであります。
もはや、隠しようがないので当ブログでも、ここ最近のコロナ禍における状況も織り交ぜながら、アクアセイフの価格について【そっと】述べたいと思います。

……さかのぼること2時間前……

ごん太がこの記事を書くためにamazonをのぞいて、値段を調査していました。
すると、たかだがカルキ抜きに、びっくりするような強気の値段設定がされているではありませんか!?

コントラコロライン250ml 2000円!?(在庫4)

あまりの金銭感覚がぶっ飛んでいる値段に、思わず呆気に取られてしまいました。
最近amazonのアクアリウム用品の値段設定が変なのです。
(高値が付いていた理由は後述します)

2000円も出すなら、アクアセイフを購入したほうが、良いに決まっています。

その10分後、確認のために再度訪れる。

コントラコロライン250ml 2900円(在庫1)

プレミアム価格のついたコントラコロラインプラス

――!?

(そっ閉じ。)


※コントラコロラインも【コントラコロライン〝プラス〟】から【コントラコロライン】へと名称が変更されたようです。
そのため写真の廃盤となるコントラコロラインプラスはプラミアム価格が付いているものと思われます。


……

そのような出来事がありましたので、ごん太も動揺しながらこのパートを記しています。

上の述べましたように、コロナ禍における昨今、アクア用品、とりわけカルキ抜きや消耗品の値段がamazonにおいて上昇傾向にあるようです。
ごん太といたしましては、実店舗(ホームセンター含む)もしくは、チャームでの購入をお勧めしたいと思います。

さて、以下の表にチャームで販売されている価格をまとめてみました。
なお、品切れになっている商品も含みますので、あくまでも参考程度に留めてください。


【アクアセイフ、エーハイム4in1、コントラコロラインの価格】

テトラ アクアセイフ(500ml) 約1100円
エーハイム 4in1(500ml) 約650円
テトラ コントラコロライン(500ml) 約420円


上の表の通り、アクアセイフはコントラコロラインの約2倍、4in1は1.5倍の価格となっています。

「へぇー、やっぱりアクアセイフ高いんだなぁー」

そう思ったそこのあなた?
これはあくまでも500mlあたりの値段。

価格のみならず、冒頭でも軽く触れましたが「ランニングコスト」も高いのです。

ここで、各カルキ抜きの使用量を下の表にまとめてみました。


【水量と使用量の関係】
テトラ アクアセイフ 57L/30ml
エーハイム 4in1 60L/12ml
テトラ コントラコロライン 60L/12ml


60cm規格水槽(60L)に対する使用量はアクアセイフが4in1やコントラコロラインと比べて約2倍となっています。
アクアセイフはコントラコロラインに比べて値段も2倍ですから……

2×2=4!

――ため息――

しかしながら、アクアリウムは趣味の世界でもあります。

450円でベーシックなコントラコロラインにしようが、1100円払って安心感のあるアクアセイフにしようが、650円払ってお値打ち感ある4in1にしようが、それはアクアアリストの自由なのです。

もちろん、2900円払ってコントラコロラインを買うのはお勧めしませんが、100均のハイポで済ませている人もいれば、太陽光+曝気でカルキを抜く人もいます。

1000円で安心感を得られるのなら、それはそれでいいのではないかとごん太は思っています。
とりわけ、水質が安定せず大変な思いをしやすい、立ち上げたばかりの水槽や初心者さんには、アクアセイフはお勧めのカルキ抜きです。

安心のため。
人と接触せずにコントラコロラインが購入できると考えるならば、2900円でも安いと思えるのも、今の御時世ならではでしょう。

結局、本当の安心とは高価なものなのです。



アクアセイフにカルキ抜きが入ったことについて

昔からのアクアリストに賛否両論の嵐を巻き起こしたのが、アクアセイフにカルキ抜きが追加されたという問題です。

アクアセイフは多少高価なものですから、普段使いはせず、ごん太のように魚のトリートメントや魚病薬と併用で利用していた人も多かったのでしょう。
もしくは、他社のカルキ抜きと合わせて利用していた人もいたはずです。

ごん太もアクアセイフにカルキ抜き成分が追加されたと聞いた時は、正直に書きますが……


なんと余計なことを! テトラめっ!


ムッとしたのを覚えています。
ある程度道具や知識、そして経験のあるアクアリストには、このカルキ抜き追加が、おせっかいに思えてならなかったはずです。

しかし最近、アクアセイフという商品の効能を改めて考えてみると、それもありだなと思えるようになりました。

とりわけ、表皮の保護、ストレス緩和、ろ過バクテリアの定着を促すという特徴は、初心者さんほどに恩恵を受ける機会が多いです。

対して、水槽が落ち着き初心者さんの域を脱すると、アクアセイフの特徴が生きて来る場面はとても限られてきます。

ならば、初心者さんが使いやすいようにカルキ抜き成分を追加するのもありだなと。
どのような趣味の世界でも、初心者さんは宝なのです。



ごん太の結論

アクアアリウムの記事を書いているごん太からするれば、初心者さん向けに用品が工夫され改善されていくことは、巡り巡って全てのアクアリスト、そしてアクアリムという趣味のためになると考えています。

ごん太の知っている〝とある趣味〟では、初心者は来るな! ~できないやつは来るな! ~持ってないやつはするな! ということを盛んに言っている人たちがいます。

しかし、それでは長期的な目線で、その趣味の将来が怪しいと思えてならないのです。

初心者さんがいなくなった趣味の世界は悲惨なものです。
始めようという人がいないのだから、人は減る一方です。
辞める人ばかりなので、その用品が売れなくなります。
すると、ちょっとしたものですら高額、もしくは目当ての商品が店にない。

その程度ならいいのですが……。

そもそも売れないから実店舗やオンラインショップがない。
人がいないからネットにも情報が載ってない。

こうなってしまうと完全に負のスパイラルです。
初心者さんはおろか、ベテランから上級者、さらにはプロまで逃げ出すようにその趣味を辞めていきます。

多くのアクアリストは誰でも最初は初心者さんです。
初心者さんが育ってベテランさんになり、アクア用品を購入してくれるわけです。
アクア用品が売れるので、身近なところに実店舗ができ、オンラインショップの品揃えが豊かになるわけです。

その恩恵をベテランさんも受けていないとは言わせません!

だから、どんどん初心者さんが続けやすいように物を作り直すのは、業界全体として良いことではないでしょうか?

……とまぁ、いつになく【感想文】のような話になってしまいましたが、今回はここまでとしたいと思います。

長文読んでいただき、ありがとうございました。