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2019年4月6日土曜日

水草が光量不足!?なら鉢植え栽培でしょ!?100均アイテムで簡単光量UP

ライトに近い水草ほど調子が良い経験ありませんか?


どーも、こんにちは。ごん太です。

さて、今回はやや煽り気味なタイトルとなっていますが、水草鉢植え栽培の最大のメリットである・・・

鉢植えならライトを変更せずに光量をアップできる!


という話を主軸として、次回以降水草鉢植え栽培のメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。

レイアウト面ではなかなか苦戦することも多いのですが、維持管理と栽培環境を改善しやすいのが、この鉢植え栽培のメリットです。

というわけで、まずは鉢植え栽培にすると光量を確保できるということについて話をしたいと思います。

なお前回は・・・

やっと出た!トリミング後のロタラの新芽!。しかしまだまだ問題点も・・・

と題しまして、ロタラ・ロトンディフォリアの鉢植え栽培ついてネタにしています。
よろしければそちらもご覧ください。



ライト変更・増設不要!原始的だけどお手軽で廉価な光量アップ方法とは?


光量と水面からの距離の関係


アクアリウムをしていると科学的な根拠があることよりも、経験則のほうが現実に則しているなんてことがよくあります。
その一つが・・・

底面に近づくほど光は弱く、水面に近づくほど光が強い


ということ経験則。

そもそも、たかだか10cmや20cm程度の違いで光の強さが弱まるなんて、科学的にはとても思えません。

・・・しかし・・・

その数10cmで光が減衰されるのか?
はたまた他の水草の陰になりやすいからそのように感じるのか?
それともライトと水草の組み合わせによるものなのか?

・・・詳しい理屈は不明ですが・・・

どいうわけだか水槽の底面に近づけば近づくほど水草は光量不足の症状が出やすく
水面に近づけば近づくほど調子が上がるのもまた事実です。


もちろん、水草相手ですから頂芽優勢という点も考慮すべきかとは思いますが、同じ茎頂同士で比較しても水面に近づくほど調子が上がる傾向があります。


赤系の水草で見る光量の強さと水面からの距離


今回は赤系の水草はその影響が顕著でありわかりやすいので例にとりますが、、、
細長い赤系の水草(例えば赤色を帯びるロタラなど)を栽培したり観察したりしていると、
水面付近の葉のみ赤色でそれより下は緑色・・・そんな光景を見たことがありませんか?。

赤系の水草は光が強いほど赤色に呈するので、光の強い水面付近のみ赤色でそれ以外の光の弱い部分は緑色・・・なんて現象が起きるのかもしれません。

結局のところどのような理屈なのかはわかりませんが、現実に水草がそのような反応をしているのなら、それを利用する手はない!というわけで思いついたのが・・・

水草をライトに近づけるという方法です。

ただ、ソイルで高台を作ろうにもほぼリセットになりますし、水位を下げれば水質や見た目にも影響が出てきます。
そんなわけで、「鉢」 の出番となります。


【補足】ルーメンとルクスと距離の関係について


ここでは最近ごん太が今更ながら知ったルーメン(lm)とルクス(lx)について話を紹介してい置きたいと思います。

ただし、ごん太は生物屋さんなので不正確な点もあると思いますので、話半分で読んでいただければと思います。

まずlxとlmの関係についてですが・・・

lx=lm/m2

ようするに1平方メートル当たりの光束(lm)がルクスということになります。

さて、改めて単位を見ればまるわかりですが、ルクスはLED発せられる光ではなく、壁や床などに当たった光の明るさということになります。

次に上の式を変形させます。

lm=lx*m2

中学生でもわかるレベルの式の変形ですがこんな式となります。

で・・・

lmというのはLEDライトから発せられる光の量なわけですから、劣化でもしない限り不変です。

ということは、照らす範囲(m2)が広くなればなるほど、lxは低下することになります。

ようするに・・・

ルーメンが一定なら、照らす範囲(m2)を2倍3倍と広くすると、明るさ(lx)は1/2、1/3と弱くなるわけです。

で、ここから少し話が変わりまして、お手持ちのライトを実際に触ってみて、どうやったら照らす範囲を広くしたり狭くしたりできますか?

そう!対象との距離を長くしたり短くしたりすれば、照らす範囲も広くなったり狭くなったりします。

この時、同時に近づけば明るくなり、遠く離れれば暗くなるという現象も観察できると思います。
この現象はつまり・・・

明るさは距離の二乗に反比例するという法則のために起こることです。


ある地点から距離を2倍に撮れば照らす面積は4倍になり、面積は増えたのにライトから出る光の量は一定ですから、結果照らされている明るさは1/4に減るというわけです。

・・・

結局のところこのような法則があるので、水草とライトの距離を近づければ、より強く水草を照らすことができるというわけです。

(2019/7/18追記)


水草鉢植えを台に乗せてライトに近づけるだけの簡単光量アップ!!お値段は100円なり。


というわけで、いままでの話の逆説になりますが、、
100均のプラスチックケースやひな壇などの台の上に水草鉢植えを乗せてあげれば簡単に光量がアップできそうです。

5000円以上するライトを増設するよりも100均で鉢と台となるものを探してくるだけですから懐も痛みません。

実際に今までにも・・・

水槽底面では光量不足でうまく育たなかったヘアーグラスも15cmほど上げるだけで調子を上向きにできたり、
トリミングしすぎていじけてしまったマツモやハイグロフィラ・セイロンも復活させることにも成功しています。

なので、ライトに近づけるだけで光量アップの効果はあります。

が・・・

そのために調子の上がらない水草を鉢植えにするのか?


ということが問題です。
何と言っても鉢の存在感がすごいですからね。


鉢の存在感をカモフラージュする


はっきりと書けば、水草という美しい緑と有機的な造形美の世界の中に円形や四角形のケースが入ってくるわけですから・・・

目立たないわけがない!

じゃあ目立たないようにカモフラージュすればいいじゃない!というのがごん太の発想です。

というわけで、まずは現在の水槽の写真をご覧ください。

100均プラケや台がカモフラージュされている水槽。


トリミングしたばかりで写真にはうっていない水草もあるのですが、最前列にミクロソリウム、中・後景草には有形草というレイアウトになっています。

そして、この最前列のミクロソリウムは鉢と台を隠すために利用しています。

では、このミクロソリウムを外すとどうなるかというと・・・


カモフラージュしている水草をとるとそこには鉢と台が・・・


100均ケースの鉢と台がお目見えします。

そんなわけで、鉢植え栽培にはそれなりにデメリットもありますが、工夫次第で何とかなると思います。

ですから光量不足ならライト増設!というのが正解かとは思いますが、、、
鉢植えなどにしてにしてライトに近づけるというのもちょっとずるしたもう1つの答えかと思います。

というわけで、次回鉢植え栽培の他のメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います

(更新:2019/10/18)