2in1? テトラ プレコを飼育7年目の子に初めてあげてみた
    どうも、こんにちは。
    ごん太です。
    GWを迎え、そろそろ水槽の夏対策を考え始める季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
さて前回まで、
    ピカピカなタンクにするだけで、水景の見え方が全く変わり、ハッとさせられる。
    値段次第となところもありますが、費用対効果の高いお勧めのメンテナンス!
    ……という話だったかと思います。
今回は……
プレコの餌の1つ、テトラ プレコについて。
    2カ月ほど利用しましたので、給餌経験をもとにレビューしてみたいと思います。
    というわけで、久しぶりにプレコについて綴っていきます。
なお、この記事に、餌付けについての内容は、一切ございません。
    
        そのため、既に安定して飼育している人向けの、記事となっております。
    それでは、目次に続きまして本文へと入っていきます。
    続きをどうぞ!
    ※
    なお当サイトは目次のリンクを使うと、お目当てのパートへ一っ飛びできます。
    お忙しい人は是非ご利用ください。
餌付けは最難関。だからこそ、餌付いた飼料はプレコマニアの宝。
人工飼料に慣れさせる=餌付けは、飼育の上で一番ハードルが高いプロセスです。
水槽の環境はばっちりでも、お迎えする子のコンディション次第では、失敗することもあります。
- お腹がガリガリ
 - 腹部が異常に膨らんでいる
 - 目がげっそり
 - ショップに到着してすぐ
 - 色が飛んでる
 - 色がはっきり出過ぎている
 - 落ち着きがない
 - 明らかに何らかの病気に罹患している
 - トリートメント中
 
    プレコが好きな人ならお分かりいただけると思いますが、以上のような子をお迎えすると、残念な結果を迎えやすいです。
    入荷して1カ月以上はお店の水槽で過ごしており、さらに赤虫やすでに人工飼料に餌付いている個体を探すことになります。
わたしも必ず店員さんに聞いてから、お迎えするようにしています。
    それでも、失敗することもあります。
    苦い思い出もあります。
    やはり、神経質で偏食気味なプレコの導入は難しいのです。
逆に言えば、餌付いた人工飼料は生命線です。
    餌付いて1カ月、2カ月なら当然、1年後でも新しい餌を与えれば食べ渋ることもあります。
    ただの食い渋りで済めばいいですが、永遠に口にしないこともあります。
    この記事を者がこんなことを書くのは変ですが……
    
    
        今レビューのような記事を見たからと言って、すぐに餌を変えるようなことはやめましょう。
プレコが貪り付いている「いつもの餌」こそ宝です。
    餌の変更は慎重に。
    なお今回のレビューは、人工飼料に無警戒な餌付いて7~8年目の子の食べっぷりをもとに、記しています。
レビューはこのブルーフィンプレコの様子をもとに記しています。
  導入当初はアヌビアス・バルテリーの葉よりも小さい子だったのです。
それでは、次のパートよりパッケージと中身の紹介をしていきます。
製品紹介
いつものイエローのパッケージ
まずはパッケージ表面の紹介です。
    いつものパッケージらしく、黄色の主体のボトルに植物食性を示していると思われる、ビリジャンのフタ。すぐにテトラの商品とわかる、オシャレさんなボトルとなっています。
    遠目でも、テトラ社の餌があるのがすぐにわかる、目に飛び込んでくるインパクトのある色使いですね。
    さて、ボトル中央の能書きには、「栄養バランスが良く食べやすい植物質強化食」と記されています。その下には赤枠で……
    
        
            2in1ウエハー・沈下性
            +スピルリナ強化配合
    
    と特徴を高らかに謳っています。
    1つの円盤の中に2つの味が同居している。これがテトラ プレコの最大の強みとなっています。
    次いで裏面です。
    細やかなアピールと、成分や原材料などについて記されています。
    見るべきポイントは、「餌の与えかた」です。
    プレコタブレットを始め、多くの熱帯魚の餌にも同様のことが言えますので、「はいはい、わかってるよ!」という人もいるでしょう。
    とーっても大切なことですので、簡単にまとめると……
    
        
            時期(時刻)やサイズを考えて与えましょう!
            2~3時間以内に食べきれる量が目安にしましょう!
    
    ……という内容が記されてます。
    せっかくですので、記されてないことも、あえて付け足しておきます。
    
        
            タブレットが大きすぎるときは、手で食べきれるサイズに割ってから、与えましょう。
            また、もし残飯があるのなら、翌朝でもいいので、なるべく取り出しましょう。
    大変残念ではありますが、与えすぎてもトラブルが全く起きない餌は、未だに発明されていません。
    水質悪化、フィルターの詰まり、コケや藍藻などなど、プレコの餌に限らず、どのような餌でも与えすぎればバランス崩壊の元となります。
上の2つ+2つのポイントを守って、正しく給餌しましょう。
実際のタブレット(ウエハー)について
    ここからはテトラ プレコの中身の紹介となります。
    それではご登場願いましょう!
1つ取り出してみましょう。
    上の画像のように、テトラプレコは表面が出っ張った、楕円形の円盤となっています。
    その裏側は、真っ平となっています。
    この楕円の各部サイズですが、外側の茶色いウエハーは……
    
        大きい部分の直径で2.0mm。小さい部分の直径で1.6mm
    厚さは0.4mm。
    対して、内側の緑のウエハーは……
    大きい部分の直径で1.1mm。小さい部分の直径で0.9mm
    となっています。
    次いで重量についてとなります。
    我が家の調理用デジタルスケールで計量したところ、19個でちょうど10gとなりました。計算すると、1つあたりおおよそ0.5gということになります。
    あくまで、計算上ですが、購入したボトルは全容量105gですから、210枚入っていることになります。
    そして、我が家の13cmほどのプレコは、1日半分を食べますから、420日分になります。
うーん……改めて計算してみるとすごい量ですね!
これだけ入って、105gで約636円。
    235g入りは約910円。
    (2022/4/30時点でのチャームでの販売価格)
とても良心的な価格設定になっています。
…
    …というわけで、話が少しずつレビューになってきました。
    次のパートより当記事の本題となります。
テトラ プレコのレビュー
このパートより、2カ月ほど給餌した経験をもとに、アレコレと述べていきたいと思います。
良い点その1:嗜好性ばつぐん!
わたしがすぐに目が止まったポイントは、その嗜好性です。
まだ薄明るいのにもかかわらず、初めての給餌では飛んで食べてに来てくれたのです。
    人工飼料に完全に慣れており、警戒心が皆無に等しい我が家のプレコですが、ベジラウンドやひかりクレストプレコでもここまでの良反応を見たことがありません。
    ……が、驚いたことに、しばらくするとプレコのみならず、チェリーバルブもテトラプレコに群がるようになりました。
おそらくは、外側のウエハーが雑食性の魚のどストライクな、味付け・風味となっているのでしょう。みんな植物質な中心部ではなく、外側に夢中です。
良い点その2:2つのウエハーがあるので、守備範囲が広い
    一口にプレコと言っても、ブロンズプレコのように草食性が強いものから、タイガープレコのように雑食性の強いものもいれば、ロイヤルプレコのように流木大好きっ子まで。
    彼らの好みは実に幅広いです。
    
        テトラプレコは、2つのウエハーをつなげた構造になっています。
        外側は雑食性の強い魚に好まれ、内側は草食性の強い魚に好まれるようです。
つまり、いいとこどりな餌です。
    これならたしかに、お目当ての子を迎えたばかりの初心者さんでも、餌に困ることはないかもしれませんね。
    また、雑食性や肉食性の強い子に、わざわざひかりクレストキャットを与えなくても済むわけです。やっぱり、プレコにはプレコ用の餌がいいですからね。
痒い所に手が届くアイデアです!
    うちのブルーフィンプレコは、内側も外側も区別なく引っ付いてガリガリ食べている様子が、初日より確認できています。また、外側のみですが、チェリーバルブもつつきに来ます。
    テトラ プレコの外側、おそるべし。
    なお、本来なら、オトシンクルスに食べに来て欲しいとろではあります。
    が……、もしゃってる姿を観察できていません。
    すでに導入から2年以上経過してますが、未だに餌付けの済んでいない2匹。
    いまさら人工飼料なんて! と食べる気すら起きないのでしょう。
やっぱり……ロリカリア科の餌付けは、難しい!
良い点その3:サイズは大きい? コケは出やすいの?
中型から大型のプレコに、タブレットのサイズを合わせてあるようです。
しかし、それは少しも変なことではありません。
最近は各社から小さい飼料も出始めましたが、どのメーカーのプレコタブレットも、小型プレコからすれば大きく感じるサイズが、現在の主流のようです。
そもそも、飼育対象となるプレコのサイズが極端ですので、このような状況を生み出してしまっているのです。
        ブッシープレコの稚魚や、オトシンネグロなんかはほんの数cmです。
        対して、ロイヤルプレコの大きな子や、ディスカス水槽の掃除係をしているセルフィンプレコなんてのは、30cm以上ははあるんではないでしょうか?
        
            
                そのため、このテトラ プレコだけがデカすぎる! ということはありません。
        
        
        (それでもキットカットみたいに、パッキンと簡単に割れれば便利ですが……)
    
        なお、我が家のブルーフィンプレコ(約13cm)は、1日あたり半分ぐらいをペロリと平らげてくれます。
        中型サイズのプレコですら、1日に半分ですから、それよりも小さい子は、1/3~1/4くらいでちょうどいいでしょう。
        繰り返しますが、与える餌の量は大切です。
        
            
                就寝前に与えて、翌朝食べきっているぐらいの量が良いでしょう。
                食べ残しは、なるべく網や水替え器具で吸い込んで捨てましょう。
        
    
        これは、テトラ プレコに限ったことではありません。ひかりクレストプレコでも、オメガベジラウンドでも同様のことが言えます。
        水質が悪化しすぎる! コケが出る! フィルターが詰まる! などのプレコの餌に起因するトラブルは、残念ではありますが、飼育者に起因するところが多いです。
        つまり、餌の与えすぎ、残飯を回収していない、不十分な換水など、いわゆるメンテナンス不足です。
どんな餌を使うにせよ、残飯処理・換水・フィルター清掃の習慣を身につけたいものです。
わたしも、……頑張って身につけていきます!(汗
良い点その4:良く沈む
水槽に投入すると、すーっと奥の方に沈んでいきます。
……が、開封した当初はよく乾燥しているため、浮いてしまうこともあります。
        これは、どのようなプレコタブレットでも見られる現象です。
        思い描いたポイントに餌を投下できないと……
――例えば流木の真下や、水草の林の中に落としてしまうと――
食べ残しの原因となります。
まずは水面付近でよく吸水させてから、投入しましょう。
面倒でも、水草用の細長いピンセットで、水底まで届けると確実です。
手間と言っても1~2分で済みますから、投げ込んでもうまく沈まないときは利用してみましょう。
良い点その5:すぐに崩れないので……
        投入直後からしばらくは、溶けることなく固いまま。
        水中に留まり続けます。
        そして、タンクメイトとの力関係次第ですが、我が家の水槽ではそのままプレコがお持ち帰りするパターンが多いです。
最初はゴリゴリと削るようにして食べていますが、柔らかくなると吸い込むように頬張り……
柔らかくなり始める1時間後には跡形もなくなります。
なお、テトラプレコは、プレコに限らず雑食性の強い魚にも大人気です。独占でき、リラックスできる消灯後に投入しましょう。
良い点その6:安い!
ここでは、その価格をプレコの餌の雄たる、ひかりクレストプレコと比較してみましょう。
- キョーリン ひかりクレスト プレコ
 - →78g 590円
 - テトラ プレコ
 - →105g 636円
 
(2022/4/30時点のチャームでの販売価格)
        
            
                双方のグラム単価を比較すると、前者は7.5円/g、後者は6.1円/g。
        
        
        
        やや強気の価格設定なこともあるテトラ社製の餌でも、テトラプレコは、割安でお求めになりやすい価格設定となっています。
        逆に言えば、ひかりクレストプレコがかなり強気の値段設定になっているのかもしれません。裏を返せば、それだけ自信があるということでしょう。実際にド定番の餌でからね。
頑張れ! テトラ!!
残念な点その1:半分に割りづらい ……のは最初だけ?
        ここからは、テトラ プレコの残念な点について述べていきたいと思います。
        多くのプレコタブレットの扱いづらい点は除いて、テトラ プレコ特有の残念な点を、2点記しておきます
開封したてのテトラ プレコは、乾燥してカチンコチンになっています。
そのため、男の馬鹿力をもってしても、きれいに半分に割れないことが多いです。
2層からなるこのタブレット。外周と中央部では硬さが違うから、綺麗に割れないようです。とりわけ、開封直後の濃い緑色のウエハーを驚くほど固く、真っ二つに割るのは至難の業です。
……が、開封から2、3週間経過して少しずつ湿気てくると、なんとか割れるようになります。
        2カ月経過した今ではこの通り。
        指でへし折るだけで、簡単に美しく二等分にできるのです。
      
      コツは、緑のウエハーの裏側に左右の親指の爪先をあて、両人差し指を表側に置いて、引くようにして折ることです。
      もちろん、失敗することもありまが、他のタブレットとそれほど遜色はありません。
        
            なお、湿気て柔らかくなっても、女性の握力では、少々厳しいかもしれません。
        そのようなときは、
      
      
      まな板の上で包丁で断ち切ってもいいでしょう。
      
      体重を軽く乗せるだけで、とっても簡単に割れます。
        最近は両方とも百均で売っていますから、使い慣れていない工具を使うよりは、遥かにやりやすいはずです。
残念な点その2:茶色いウエハーが集中攻撃を受けて……
2
        つの飼料が1つに。それがテトラプレコの特徴です。
        
        
            
                どうにも、そのうちの1つ、茶色いウエハーが崩れやすいのです。
            
        
        もちろん、60分程度なら多少亀裂が入るものの、余裕で形を留め続けてくれます。
上の写真は水に浸して60分経過した、テトラプレコです。 おそらくは、水分を含みんで緑の部分と茶色の部分の膨張に差があるため、分かれ目から亀裂が入る物かと思われます。
        
            そうは言っても、緑のウエハーはまだまだカチンコチンですが、茶色のウエハーは指でぐいっと押せば崩れる程度の硬さ。ボロボロと崩れることはありません。
        が……
――思い出してください。我が家では、外側の部分はチェリーバルブにも大人気。
        
            
                結果……
                柔らかくなった&プレコが食べ終わると、もれなく小型魚の集中攻撃を受けて散乱します。
        
    
        プレコが残した分をチェリーバルブが残飯処理をしてくれているので、問題はなし! とも言えそうなのですが……。コイ科で旺盛な食欲と好奇心があると言っても、チェリーバルブは小型魚。胃袋はプレコと比べ物になりません。
        結局は突くだけつついて、細かく砕け散った残飯がフィルターに吸い込まれていきます。
        ……さて、この現象の原因は、食いを良くするためにの外側のフレーバーにあります。
        しかし、このフレーバーのおかげで、雑食性の強いプレコも嬉々として口に運んでくれるのです。
        ですから、欠点だと糾弾するわけにはいきません。
        
            嗜好性の強い餌は、プレコ飼育者の強い味方なのです。
というわけで、
このテトラプレコは、ふやければ雑食性の小型魚でも美味しくいただける餌。
        そのように捉えた方が無難でしょう。
        テトラプレコを利用する際は、対象となる子の総数、給餌量をよく考え、さらには定期的なフィルター清掃はしっかりと行いましょう。
お食事の様子
        以上、最後に総評……と行きたいところですが、利用してまだまだ2カ月。
        広い視点で語るには経験がありません。
        このパートでは、給餌の様子を撮影できましたので、この記事の最後に紹介して行きたいと思まいます。
        なお、我が家のプレコは長年飼育されています。警戒心もゆるゆる。ライトが点いていても餌を食べに来ます。
        本来は臆病で夜行性なため、暗くなって安全から食べにくる子の方が多いです。
        なるべく、ライトオフ時に給餌してあげましょう。
        いつでも逃げれる体勢とりつつ、様子をうかがうプレコ様。
        チェリーバルブは人影を見て、餌投入前だというのに餌暮れダンスを始めます。
        コイとナマズでは、こうまでも反応が違います。
    
        いざ投入! 
        ぴきん!と反応して一歩前に出るものの
        反応の良さはチェリーバルブの方が一枚上手。
そして……
        あっという間にチェリーバルブの集中砲火を受ける、テトラ プレコ。
        あまりの猛攻に、餌が土管に向かって前進してしまいます。
        コイ科の魚は貪欲なのです。
        ……が、ここで我慢できなくなったプレコ様、体格の差をいかして強奪!!
        一斉に散るチェリーバルブ軍団
        食べやすいポジションに持ってきて
        むしゃむしゃ。
恨めしそうに、上から眺めるチェリーバルブ。
    
        というわけで、今回はここまで。
        長文読んできただき、ありがとうございました。
    


















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