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2024年4月30日火曜日

今年も夏日となる季節になりました~GWは水槽の夏対策をしよう~

ゴールデンウイーク何するの? 水槽の夏対策でしょ!?

待ちに待ったGW。

時間たっぷりの休暇、何に使う?
水槽の夏対策でしょ!

というわけで、今回は……(毎年書いているような気がしますが)――、アクアリウムの夏対策がゴールデンウイークから始めよう! というお話。

この記事では、GWに行うべき夏対策を紹介していきたいと思います。



夏対策はGWからがおすすめ!


GWにする理由

ゴールデンウイークと言えば、誰しもが待ち焦がれる長期休暇なことは、いまさら書かなくてもいいでしょう。
雲一つない青空にカラっとした陽気。BBQとビールが恋しくなる季節でもあります。

では、アクアリウムという趣味においてそれはどんなタイミングなのでしょうか?

それは、水槽内が高水温になりやすい、危険な季節が始まったことを意味しています。
アクアリストが聞くのも嫌な「夏日(最高気温25℃以上)」となる日が出てくるのは、なにを隠そうこの付近からなのです。

そもそも、我々を悩ます高水温は、夏によってもたらされる熱エネルギーが原因です。これが空気から、より低い水へ移動することにより発生します。
具体的には室温が水温よりも高ければ、熱は室内の空気からより低い水槽の水へと移動するため、結果として生息範囲から逸脱する値を示すことになります。

そんな危険な高水温、なるべくなら気温が夏日を迎える前から対策しておきたいところですよね?
そう! GWは休日がたっぷりある季節です。なら、今のうちに水槽に手をかけておきましょうというワケです。



どこまでするべきか?

さて、対策方法は数あれど、GWではどこまでしておけばいいのでしょうか?
本格的な暑さを迎えるにはまだ少し時間があります。基本的なことから準備をしていきましょう。

手始めに、まずは水温計のチェック。
正確に水温を把握できてこその夏対策。これが狂ってはいてはもともこもありません。
電池の切れの有無と正しい位置で測定できているかどうか、必ず確認しましょう。

次いでエアレーションの設置&確認。
酸素濃度を直接増やせますので、濾過能力のアップが見込まれる重要アイテムです。
そこで良く利用されるのがエアポンプ。
注意したいのが、気が付かないうちに内部のダイヤフラムが劣化し、吐出量が低下していることも。利用予定の一番大きなエアストーンをつないで、必要な量のエアが出るか確認してみましょう。
また、大きなストーンやエアカーテンは高い吐出量を要求するものもあります。これらが目詰まりをしていると、劣化したエアポンプでは泡が出ないことも。なるべく、実際に取り付けて、水底に沈めてからテストしてみましょう。
もし、コケで目詰まりしていたら歯ブラシなどでブラッシングしてからお酢またはハイターを利用して除去しましょう。その際は十分すすいでから、水槽に再設置してくださいね。

水槽
(室内でも水辺が映える季節)

最後は、花形の逆サーモと冷却ファンの点検と準備。
アクアリウムのあるじが仕事で出かけていても、自動的に水温を下げてくれる優れもの。
ファンを通電させ稼働確認はもちろんのこと、逆サーモも設定温度でしっかり稼働するかどうか試しましょう。

暑いのにファンが回らない!
冷えているのに止まらない!

こういうトラブルは重大な結果に結びつくので、可能であればタライなどに水温計を取り付け、ぬるま湯を冷水で徐々に冷ましつつ通電温度を確認しておくのがベストです。

また、時間が許すのなら、冷却ファンと併用でき飛び出し防止もできるフタも、アクリルや透明塩ビ板などで自作しておきたいところです。

さて、そんな冷却ファンですが、実はその設置は急がなくても、梅雨を迎え本格的に蒸し暑くなり始めてからでも十分に間に合うことが多いです。
それでも、点検そのものや故障時の手配には時間が掛かりますから、物品の準備だけでも早めにしておくのがお勧めです。

さらに時間が許すのなら、フィルターと排水パイプ周りの清掃がお勧めです。

水面
(しかし、フルオープンは魚が飛び出す危険性あり)


そもそも夏対策をする理由は?


水温と溶存酸素濃度の関係を再確認

そこまでして、夏対策をする必要あるの?
なんて思う人もいるかもしれませんが、ここまで意気込むには理由があります。

(高水温だけなら、ディスカスなどで用いられていますからね。)

問題の核心は溶存酸素濃度にあります。
水温が上がるにつれて、水の単位体積あたりに溶けられる酸素の量が減るからです。
つまり、水温が上がると酸欠になり「やすい」。結果として、魚や植物の呼吸から、腐敗細菌や硝化作用までと、水槽内のありとあらゆることが影響を受けることになります。

そのため、しっかりエアレーションをかけつつ水温を下げるのが超重要。

以上のような理由がありますから、極めて大きな視点に立てば、地球の温暖化はアクアリストにも関係のあることだとも……言えなくもないのです。


今年の桜は遅かったが……

と、温暖化の話が出たところで……
でも、今年は桜の開花が妙に遅かったように感じます。昨年と比較すると約2週間。
本当に温暖化しているの? と疑うレベルです。

釣りをしようと川に出ると、やはり春が訪れるのが遅いようです。魚のライズもなければ食いが渋く、昆虫もいなければ、雑草が伸びてこない。試しに水温を測ってみたらなんと12℃。

うーん、今年の春は遅いようです。
……もしかしたら昨年の春が早すぎたのかもしれません。

とにもかくにも……、
もし異常気象が起きたとしても、早めに夏対策をしておけば、ゆとりをもって愛魚を守ることができます。
時間に余裕があるうちに、早めに準備をしておきましょう。

オイカワ
(オイカワもまだまだ寝ボケています)


異常気象が増えてきたからこそ

昨今、地球温暖化が沸騰化になったとニュースで騒がれてはいますが、それをどのように受け止めるかは各々の問題として……
――現実問題として、初夏~秋にかけて突如として桁違いに気温が上がることは、近年ではよくあることです。
であるなら、高水温から愛魚を守る夏対策は、夏を迎える前に確実に済ませておきたいものです。

いつやるの? 今でしょ!
というわけで今回はここまで。