水足しくんの組み立て方と注意点
(2025/5/18)修正
今回は「夏対策」の定番ネタ、ニッソーより販売されている水足しくんについて、述べていきたいと思います。
経緯&少しだけレビュー
皆さんは、どのような水槽の夏対策を実施していますか?
気前よく水槽用クーラー! と、いきたいところですが、電気代と初期費用が非常に懐に厳しく、結局は何十年も庶民の味方「冷却ファン」を愛用しています。しかし、これを使うと困ったことが生まれます。ものすごい勢いで水位が下がっていくのです。
1週間に2~3回、せっせと足し水をしてやらないと、あっという間に水面が下がり、みずぼらしい白い水跡が生まれ、室内には落水のチャポチャポ音が響き渡り、水草がぐにゃりと背を曲がる、なんとも水ぼらしいアクアリウムとなってしまうのです。それを避けるため、自動的に水を足してくれる「水足しくん」なるものを購入して設置してみることにしました。
その使い心地はといいますと、水を足しを前もって準備でき、水位も楽々キープできます。結果として落水音も減り、時間的、精神的、そして心のゆとりを広げてくれる、なかなか便利な道具のようです。お値段的にも1000円未満で、夏場の水位低下でお悩みなら、お勧めできるアイテムです。
今回は、そんな便利な水足しくんについて、組み立て方と利用上の注意点について説明していきたいと思います。
組み立て手順
早速、組み立てていきましょう。かかる時間は、プラモデルなどに慣れている人なら、5分程度。どんなに苦手な人でも、20分もあれば完成すると思います。なお、工作にはハサミもしくはカッターが必要で、別途ペットボトルも用意しましょう。
すべり止めシートを付ける
まず本体へすべり止めシートを貼り付けます。この表面はゴムのような材質で、裏面にはシールが付いているテープ状のものとなっています。これを下の写真のように貼り付けていきます。また、水足しくんを設置したとき、本体(ネジ)と接触するガラス面にも貼り付けます。
次いで、固定用ネジを、4カ所取り付けます。
今回はフチなし水槽で利用するので、締め込んだネジの先端に、長さを延長するジョイントを取り付けます。
下の写真のように4カ所取り付けたら、ネジの取り付けはこれで完了となります。次いで、ホースを取り付けていきましょう。
ホースを切断して本体に取り付ける
付属のホースを好みの長さに切り取ります。この時、長さ=保持する水位なので注意して切断しましょう。ヤマ勘で、えいやと切ってしまってもいいですが、仮組をして切断する長さを確認してもいいでしょう。この時、切断面が斜めになるようにカットしましょう。次いで、本体に取り付けると以下のようになります。
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何となく水足し君の雰囲気が出始め、完成へと近づいてきました。
リングバー、パッキンの準備
リングバーなるパーツを、本体の内側に配置します。下の写真では右側の小さなパーツを、ペットボトルの先端が入る穴の中に入れます。
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次いで、下の写真のリング状のパッキン(右側)をキャップ(左側)に取り付けます。組み立て説明書によるとこの時、少し水で濡らしておく必要があるようです。
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上の写真のように、キャップの凸部にパッキンがはまりました。このキャップを、ペットボトルと接続します(下の写真)。なお、水は必ずカルキ抜きしたものを準備しましょう。
本体を水槽に固定し、ペットボトルを取り付ける
最後は、本体を水槽に固定し(今回はアクリルで自作したキャノピーに固定することにしました)、
最後にペットボトルを取り付ければできあがり!
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(ラベルは剥がさない!!) |
なお、写真とは異なりますが、必ずラベルははがさずに利用しましょう。火災の危険性もあるほどの重要な注意点です。
利用する上で注意すること
45cm水槽まで対応
水足しくんに接続できるペットボトルは1Lまでです。そのため、利用できるのは小型~45cmクラスの水槽までとなっています。これは、本体を水槽に固定する構造のため、充填する水の重みが直接かかり、1.5Lや2Lといった重いペットボトルは耐えられないためと思われます。
利用できるないペットボトルについて
水足しくんでは利用できないペットボトルがあります。
書き出すと……
・輸入ペットボトル
・輸入キャップ
・無菌充填用ボトル
以上が、利用できないようです。
具体的に、まず輸入ペットボトルとは、ミネラルウォーターや炭酸水など、輸入品の変わった形のものを指しているようです。
次に、輸入キャップとは、字のごとく輸入されたキャップで、輸出側にネジの規格が合わせて作られているため、ピッチが国産のものとは違うため利用できないようです。
最後の無菌充填用ボトルというものは、ミルクティーやお茶が入っているもののことのようで、こちらは国産のものでも利用不可となってます。
水の補充頻度
水面に当たる風次第なような気もしますが、パッケージの記載では、45cm水槽で対して500mlのペットボトルで3日間、1Lのものでは6日間、補充し続けてくれるようです。
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「水の補充頻度について」の写真の下半分が対応する厚さについて説明するものとなっています |
とはいえ、風量や環境に大きく変わると思われます。わが家では、室内クーラー26℃かつ冷却ファン3機の45cm水槽という構成ですが、だいたい2日に1回の割合で1Lの水を補充しています。
利用できるガラスやフチの厚さに
さて、この水足しくんですが、ガラスやプラスチックでできたフチに固定するのにネジを使います。そのため、「固定できる厚さ」の条件があります。
説明によれば、最大25mm(2.5cm)であり、結構な厚さまで対応しているようです(一般的な水槽はおおむね5mm厚)。
極端にフチの厚さがあるものや、アールが付いているものなどを除けば、小型水槽~45cm水槽のほとんどに適合しているかと思います。よほどの変形水槽でない限り、フィーリングで購入しても、「あっ!合わない!!」ということはまずないかと思います。
ラベルは剥がさない!!
先にも述べた通り、ペットボトルのラベルを剥がして利用してはいけません。
これは、ボトルが凸レンズとなってしまい、日光が集められて火災の原因となるからです。
というわけで、注意事項はここまで。色々と細かい制約はありますが、全て守って正しく利用しましょう!
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