ちょっと変わった換水風景
どーもこんにちは。ごん太です。
今回は・・・
我が家の水替え風景をご紹介したいと思います。
我が家の水槽の特徴はすべての水草が「取り外し&再設置」可能という点です。
水草はソイル直植えが主流ですから、ちょっと変わってる水槽ですが、多くの人のレイアウトの参考になればと思い紹介していきます。
ついでに、我が家で栽培している水草についても紹介していきたいと思います。
水槽のあらまし
ここではごん太の水槽について簡単に紹介したいと思います。
実はプレコ水槽
まずは水槽全景から。
さて、このぱっと見は水草水槽なんですが、実は・・・・
ごん太としてはプレコ水槽です。
プレコは草食が強い底物の大食漢です。
当然、底床がものすごい勢いで糞で汚れていきます。
そんな汚れやすい底床を「清潔に保つ」これがプレコ飼育では大切な管理指針です。
ではそんな水槽になぜ水草とソイルを入れているか?といいますと、、、
流木とプレコだけでは「ギャー!気持ち悪い!」で終わる人も興味を持ってもらえるからです。。。
その経緯については詳しくはコチラに記しました。
しかし、水草を植栽するときにソイル直植えにしてしまうと、どうしても底床の清潔が保ちづらいです。
ただまぁ・・・水質を軟水に傾けたほうが水草を栽培ししやすいわけです。
なので、なるべくならば、軟水で水草も元気!底床掃除もばっちりできてプレコも元気!
そんな環境にするべく、ソイルを底床に敷きつつも鉢植え栽培ですべての水草を取り外せるようにしてあります。
というわけで、まずは水草の栽培環境、ついで栽培している水草についての順に紹介していきます。
栽培環境
水草を栽培するための参考になればと思い栽培環境を軽く紹介しておきます。
基本的に高価な器具や珍しい器具は利用していません。
・水槽 → 45cm規格水槽
・ライト → GEXパワーIII × 2灯
・フィルター → 外部 × 2機(2213、2222)
・ソイル → コントロソイル パウダー
・CO2 → あり(1drop/2sec程度)
・肥料 → K液肥、Fe液肥、イニシャルスティック
・コケ取り生体 → ミナミヌマエビ
フィルターは、CO2を逃さない外部フィルターを大食漢のプレコに合わせ2機利用しています。
また、上記の通り水草たちはソイル直植えはしていませんが、、、
鉢植えに利用しているソイルのみでは軟水にならないのそれを補うためにソイルを敷いてあります。
ただし、掃除しやすいように底床にはソイル1cm程度の厚さとしてあります。
次の章では実際の水替え風景の写真を紹介しながら、水草について説明していきます。
水替え風景
それでは水替えで順番に水草を取り外していく風景を紹介しながら、ついでに我が家の水草についても述べていきたいと思います。
当然ですが、取り外した水草は・・・
乾燥防止のためカルキ抜きした水を張ったバケツに避難させています。
また、陰性植物は避難させたついでに木酢液スプレーで黒ひげ苔の処理をしています。
上の写真から水草がどんどん取り外されていくことになります。
まずはマツモ&ドワーフフロッグピットについて紹介します。
マツモとドワーフフロッグピットで余分な栄養を除去する
まずは浮草軍団から。
実は浮草なマツモの説明からしていきたいと思います。
金魚も3種の中で唯一マツモは根が生えないです。
なので、このような取り外しが必要となる水槽ではかなり利用しやすい水草・・・
というよりは浮草なのではないでしょうか?。
ただ、最近思うのですが、本来の浮草としてマツモを配置するのもなかなかおつなものかと思います。
また水草としてのマツモは、金魚水槽などに入れるだけでグンと和風な世界が広がるわけですが、実は昨今盛んな水草水槽でも第一線を張れるだけの美しさがあります。
もちろん鑑賞するだけでなく、簡単な環境でぐんぐん生長し、養分を吸い取るという役割もできるので、ごん太お勧めな植物です。
お次はドワーフ・フロッグピット。
こちらは浮かんでいるだけですから簡単に取り外せるので、うじゃうじゃと増える割には間引きは簡単で、富栄養化を抑える頼れる浮草です。
ただし、その根は地面を求めどんどん伸びていき・・・
根が生長しすぎると地面に張りますからそうならないように適度に間引きが必要です。
また、水流に弱かったり低温に弱かったり、、、
意外ともろい側面もあります。
・・・
そんなこんなで、マツモとドワーフフロッグピットを外した写真はこちら!。
水面と水槽左側がすっきりとしました。
さて、次はミクロソリウムの仲間について説明とそれを取り出した後の水槽の写真を紹介します。
次の項よりがらりと風景が変わります。
ミクロソリウムを前景草として利用する
次はミクロソリウムの仲間を水槽から取り外します。
さて、このミクロソリウム達ですが・・・
我が家では、小さめの溶岩石に活着させ前景草のように前面で利用しています。
ミクロソリウムを前景草として利用するメリットは2点あります。
まず1つは、葉はそこそこ密に生えますから十分に水槽の奥側を隠せるという点。
前面に出すだけで、奥にある見せたくない構造物や、コケやすい後景草の下草も隠せます。
さらにもう1つは前景草・・・つまりほぼ水槽底面で栽培しても簡単に栽培できる点です。
ライトの明るさは距離の二乗に反比例するので、底面は水槽内で最も光が弱い場所。
そんな場所ゆえに、陰性植物としての利点が光るわけです。
この2点が前景草としてのメリットです。
その他利点としては、、、
活着する植物ですから取り出すことができ、さらに黒ひげ苔退治のための木酢液を利用しやすく、メンテナンスが楽なのも気に入っている点です。
なので、水槽最前列がコケだらけで見るも無残な状態になることはまずありません。
というわけでミクロソリウムは・・・
奥を隠せて、移動できて、弱い光で育って、コケに強い前景草(?)だと言えるでしょう。
まぁ・・・こんな前景草としてはちょっと厳しい時もありますが。。。。
ではミクロソリウムを取り外した時点の写真をどうぞ!
かなり風景が変わりました。
一応前景草として利用していますから、その背後にいろいろな見えると不都合な物隠してあります。
そんなわけで、ご覧の通り、後景草の水草を植えた鉢植えやディスプレイ用の台があらわになりました。
![]() |
(見ずらいですが台にヘアーグラスとウィステリア乗せています) |
このディスプレイ用ダイソーで100円で購入したものです。
我が家の水槽では大食漢の底ものであるプレコを飼育しているので、清掃しやすいようにソイル薄敷きが絶対です。
ソイルが薄いということは、水槽の奥側から手前側に向かって傾斜をつけられるほどの厚みが無いわけです。
ですからこのような目立ちにくい台を用いて奥側を高くし、水槽の奥行を表現しています。
次は右側にある流木を外したいと思います。
子株から育てたウェンディロフ
この流木についているウェンディロフは、子株から育てた個体です。
ミクロソリウムを子株から育てるとめちゃくちゃ時間がかかります。
その期間・・・
ざっと三年!
ですから、ミクロソリウムは子株はたくさん取れますが、生長するのに結構な時間を必要としますから有茎草の感覚で増やそうと思うと気が滅入るかもしれません。
せっかちさんは素直に購入して増やしたほうがいろいろはかどると思います。
逆に1つの個体に気長に接することができる人は深い愛情の対象になるかと思います。
といわけでウェンディロフ付きの流木を取り外してみました!。
そして流木の裏スポンジストレーナーが出てきました。
我が家の水槽は、45cm規格水槽と小さいわりにP1フィルターが2つも入っているのです。
鉢植え水草
最後に鉢植え水草を外します。
その前に鉢植えで栽培している水草を紹介します。
まずはハイグロフィラ・セイロンについて。
上の写真で左側、水面まで伸びている水草がそれです。
すごく栽培が簡単な種ですが強い光にあたると、葉に赤みを帯びます。
当然、水面付近の葉は赤くなりやすいです。
ごん太が思うに、一番簡単な赤系の水草なのではないかな?と思います。
簡単な赤系水草の代名詞でるロタラ・ロトディンフォリアよりはるかに簡単です。
ロトディンフォリアはごん太が茎頂の萎縮で挫折したというのもありますが。。。
なお、ハイグロの仲間ですから、新しい土と元肥を好みます。
ですので、土が目詰まりしたり肥料が切れると急激に成長スピードが落ちます。
逆に言えば、不調になった時の原因がわかりやすい水草というわけです。
次にわさわさと葉の生えたウォーターウィステリア。
上の写真で右側で春菊のような葉をもっている水草です。
ハイグロの仲間で、セイロンとは違い、大きな樹形になります。
葉はぱっとみ春菊で、セキショウモの隣なんかに置いたら「ニラ」と「春菊」と呼ばれることうけあいです。
こちらもハイグロの仲間ですから栽培は簡単ですし、新しい土と元肥を好むようです。
ただし、ハイグロフィラ・セイロンと比べて成長速度と大きさはこちらのほうが上です。
最後は意外と鉢植えでも栽培できる?ヘアーグラス。
ヘアーグラスショートではなくて普通の「ヘアーグラス」。
ヘアーグラスを栽培するポイントとしては、
①高光量
②元肥
③CO2添加の添加
④淡水エビの利用
以上4点があげられます。詳しくは
ヘアーグラス栽培のための4つの成功のためのポイント
よりご覧ください。
現在の経過としては、植栽3週間後にトリミングをして、栽培2か月目。
水上葉のトリミング前とトリミング後の水中葉が黒ひげ苔に大いに悩まされたので、あるインチキ(工夫?)をしました。
栽培されている場所と栽培方法を考えるとなんとなくわかると思います。
詳しくはネタとして取り上げる予定です。
・・・
最後にすべて外した写真をどうぞ!
・・・と思ったのですが、どうにも自分が映り込んでしまって断片的な画像しかありません。ごめんなさい。
ぱっと見水草水槽のリセット風景に見えますね。。。
こんな感じですべての水草を取り外してから、思う存分ソイルをプロホースで掃除しています。
取り外し可能な水草水槽の利点
こんな感じで3~4年ほど水草を管理しています。
ここではざっくりと、このような取り外し可能な水草水槽の利点を記していきます。
まず、 徹底的に底床掃除ができるという点があげられます。
ですから、底床にゴミがたまってしまう!崩れたソイルが底にたまる!そんなことは起きません。
次に、底砂の交換が非常に簡単という点も挙げられます。
水草が直に生えていないので、底床交換=リセットになりませんし、植栽し直しもありません。
最後に、簡単に軟水化の効果が得られるという点。
どうしても、崩れやすかったり、ゴミがたまったり、リセットが必要だったりと、ソイル直植えの場合はなにかとメンテナンスが大変です。
このようにすれば鉢植え栽培+薄敷ソイルにすれば、砂利系の底砂とほぼメンテナンス方法は同じでも軟水化の効果が得られ水草は元気よく育っていきます。
そのうちプレコ水槽でソイルを利用し話をネタとして記事にするつもりですから、掃除についてはその時詳しく取り上げる予定です。
というわけで、今回はこれでおしまい!
ーーー
この記事を書いて1年半が経とうとしています。
ソイルの種類は紆余曲折ありましたが、現在も↑で紹介したような環境でプレコと水草が同居しています。
ばっちりと底床掃除ができているためか、現在までプレコのヒゲが溶けたり、エロモナスになったり、、、・・・そういったトラブルとは無縁です。
よくプレコにはソイルは「利用できない!」
なんて言われていますが、、、
そんなことは全くないとごん太は思うのです。
ただ、砂利系の底床やベアタンクに比べると清掃しづらいのは確かですが、しっかりと要点を抑えたメンテナンスをしてあげれば十分利用できます。
一番ダメなのは・・・
ごん太もプレコ初心者の時にも陥った失敗なのですが、、、
ベアタンクに、清掃しやすいフィルター、
ついでに、大きなエアレーションに強力な水中ポンプ。
さらにはプレコの非常食たる流木!
そんな風にプレコを飼育しやすい環境だけを整えるだけ整えて、、、
全くメンテナンスしないこと。
これが一番ダメです。。。
プレコ飼育に一番大切なのは日々のメンテと観察です。
そういうことに気が付いていれば、あの道具はダメ!これの道具だけ良い!というのが極論であるということがお分かりいただけるかと思います。
道具は水替えなどのメンテナンスの手助けでしかなく、日々手入れや世話をすることが生き物を育てること趣味の醍醐味でもあるのです。
アクアリウムは、結果よりプロセスを楽しむ趣味なのです。
(2019/10/22 追記)
あとがき
いかがだったでしょうか?。
水草水槽の参考になればと思い記しました。
これから多くの方が水槽を立ち上げる時期を迎えることになりますが、ショップの美しい水槽や、気泡が立ち上る水草にあこがれ、それに癒されたいと思い水槽を始める方も多いと思います。
しかし、美しい水槽を維持するにはことのほか労力を要したり、人によってはうまくいかずストレスになってしまったりすることもあるかと思います。
最後にそうならないためにも、ごん太なりの心構えを記したいと思います。
水槽は自然の塊ですから、やりたいことの60%できれば成功、80%できれば大成功。
こういうゆとりを持った気持ちでアクアリウムに接していれば、小さな自然に癒されることも多いかと思います。
アクアリウムはプラモデルや機械を作るわけでも絵を描くわけでもありません。
ちょっとした生態系を扱うわけですから、思い描いた100%の世界はそこには存在しないのです。
(最終更新:2019/10/22)
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